学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

夢実現のための十則

 夢を持たなければ、その夢はかないません。しかし、夢を実現するためには、それを実現すると決め、そして実際に、行っていかなければいけません。その結果、夢は理想となり、目標となっていきます。この「夢実現のための十則」は何かを果たそうとしたとき、それを実現するための行動規範を書いたものです。

まず、何度も口に出して、身体に覚え込ませましょう。そして、そのひとつひとつの意味を考えてみてください。

 勉強だけではありません。クラブでも、趣味でも、そうです。果たせないのはそれなりに理由があります。果たすためには、行動が必要です。言い訳をつくったり、気が付かなかったり、何らかの理由があって、行動していない。あるいはあきらめてしまう。その結果、夢は夢のまま終わります。

 この「夢実現のための十則」は必ずあなたを助けてくれるはずです。覚えて生活に役立ててください。

 

夢を持て。見ぬ夢はかなわぬ。目標なく一生懸命やることに酔うな。 

 

 夢を持たなければ、そもそも実現しません。あるべき自分を描き、そこに近づけることが重要です。人間はイメージしたものしか実現することはできません。無意識であったとしても、何かを実現しようとするとき、成功のイメージがあって、そこに近づこうとしているのです。まず、目標を持ちましょう。そして、そのために、何をするのか、イメージする癖をつけましょう。

 みんな、一生懸命やっています。一生懸命やることは確かに尊いことです。しかし、本当にそうですか?成果をあげることが全てではありませんが、「何のために」努力しているのですか?目標を意識することで、やるべきことはクリアになります。方法も明確になります。

 

やることを与えられるな。自分のために創り出し、形にして期限を決めよ。

  なぜ、目標を達成するのでしょうか。確かに人にはやらなければならないことがあります。社会で生きている以上、家族とともにいる以上、嫌でもやらなければいけないことがあります。これは「他律」ですね。人が見ているから、とはいえ、やるのであれば十分です。しかし、「見られてなくても」やる段階に進みたい。これが「自律」です。しかし、これも、与えられているレベルです。

 自分が自分のために何かを実現する。そのためには、自分自身がやることを考える。与えられてはいけません。それが「自立」です。そして、それは具体的な形にならなければいけません。何をいつまでにどの程度やるのか。その時、はじめて、自立した人間になるのです。

 

他人と関われ。他人を理解しようとしろ。他人に理解される努力をしろ。

 

  この世の全てのものは、自分と異なる他者によって構成されています。最初の区分は、「私」と「私でないもの」です。自分を理解するためには、自分でないものを理解しなければいけません。他者に対する理解がないということは自分の理解がないということに他なりません。そしてその他者は、「私」とは異なるのです。その異なる他者と理解しあうことはおそらくないでしょう。

 しかし、理解できるように努力する。みながそうするとすれば、「私」も理解されるに違いありません。自分ができることは、「理解される努力」と「理解する努力」です。自分と異なる他者に伝えるためには、言葉にして伝えるという簡単なことです。

 異なる他者とつきあうことは面倒なことです。しかし、自分が成長するということは、自分でない部分を自分にすること、自分にできないことを他者から吸収すること。だから、他者と関わらなければ、成長しないのです。その時、あなた自身が成長を始めるのです。

 

挨拶をせよ。人に気付き、人に気付いてもらえる。 

 成長のために、もっとも最初のステップは、気が付くことです。自分に気が付くこと。そして、周りに気が付くことです。気が付くから、何かが始まるのです。挨拶は、「気付き」の最も簡単で、最も大事な部分です。人がいるかどうか常にアンテナを張らなければいけません。人がいるから、全て挨拶をするわけではありません。状況、場、人、挨拶をするかしないか、判断しなければなりません。

 そして、挨拶は、気づくだけでなく、自分の存在を相手に知らせることの第一歩です。気づいてもらえれば、相手はあなたに何かを与えてくれるかもしれません。あなたのことを知らせれば、あなたに対して、何かの行動が生まれるのです。

 気づき、考え、行動する。

この最初のステップが「気づき」。そして、その一番簡単なものがあいさつです。

 

毎日他人に奉仕しろ。心がきれいなら他人も応援してくれる。

  目標を達成するためには、必ず他人の協力が必要です。時には無理を通さなければいけないこともあるのです。その時、相手があなたを助けようとするかどうか、それはあなたの毎日の行動の積み重ねなのです。いざというときに協力してもらえるために、毎日の生活を見直しましょう。

 そして、毎日継続すれば、心が強くもなります。毎日続けた自信は目標達成の最後の勝負であなたを助けます。その戦いのさなか、あなたに協力してくれた他者がもし、あなたの心に浮かんだなら、あなたはその人のために負けられなくなります。どんな戦いでも一人で戦うより、誰かのために戦うほうが強いのです。人のために戦うためには、毎日あなたが他人に奉仕することが大事なのです。

 

話を聞く姿勢を作れ。聞く人には教えたくなる。助けたくなる。

  あなたが成長するためには、あなたでない誰か、あなたでない何かから学ばなければいけません。そのためには、話を聞く姿勢が大事です。話を聞こうとしている人に、話したくない人はいません。姿勢を正し、人の目を見、そして、返事をする。そんな姿勢が整えば、自ずと誰かはあなたに教えます。話を聞かない人に、話したいとは思わないのです。あなたの話を聞く姿勢が、他人の手助けを引き出すのです。

 

書け。何度でも書き直せ。書かないことは考えていないこと。

  鉛筆と紙がなかったとしたら、数学の難しい計算はできません。自分の考えをまとめるためには、同様に書くことが重要なのです。すでに、考えてまとまったことは、ペンがなくても考えられるでしょう。暗算と同じです。しかし、未知の領域、「私」でない領域を考えるためには、ペンが必要です。何度でも何度でも書きましょう。そうすれば、あなたの考えは「形」になりました。言葉という形になれば、行動に移すことが可能になります。目標は何か。何度でも書きましょう。あなたが日々成長すれば、目標はまた違った言葉、形になることでしょう。

 

自分と戦え。自分は見ている。人と戦うな。気にするな。自分が変われ。

  戦っているのは誰でしょう。成績をあげることが目的だとして、あなたは平均点をコントロールできるでしょうか。あなたに可能なことは、自分の点数をあげることだけです。自立した人間であるなら、人が見ているからやるのではありません。自分が立てた目標を、自分のためにやるのです。自分は見ています。

 そして、自分でないものは、あなたがコントロールできるものではありません。変わるのは自分です。自分でコントロールできないものに、文句を言う暇があるなら、自分が変わるのです。変わらないもの、他人と戦っても仕方ありません。自分でコントロールできるものとコントロールできないものを区別して、自分が変わるのです。あなたが戦っているのは、自分自身です。

 

大事なことは最初にやれ。優先順位を考えろ。タイミングを逃すな。

  目標を達成するためにやるべきことはきっと無限にあるでしょう。けれど、時間は有限です。その中であなたは小さな階段を作り続ける必要があるのです。時間という横軸と、目標という縦軸のグラフの中で、できる人はすいすいと、一直線にゴールに向かっているように見えるかもしれません。しかし、彼らは、ひとつずつ、優先順位にしたがって、細かい階段を登っているのです。一気に上がることはできないのです。あまりに細かいステップの繰り返しなので、遠くからは直線に見えているのです。優先順位をつけて、ひとつずつ登りましょう。そして、やろう、と思ったタイミング、モチベーションがあがったタイミングを逃さない。できない理由はすぐにあなたを苦しめます。できない理由があなたを攻撃してくる前に、少しでも、最初の一歩だけでもまず行動に移すのです。

 

成功を繰返し、失敗を繰返さぬよう分析しろ。原因を五回さかのぼれ。

 失敗を繰り返すのはなぜでしょう。それは分析をしないからです。分析してやってはいけないことを書き出す。そうすれば、失敗する法則を見つけられます。

 偶然、成功したことが二度、成功しないのはなぜでしょう。それは分析をしないからです。たとえ、偶然であっても、その偶然の理由を見つけて書き出せば、成功の法則を見つけられます。成功を繰り返し、失敗を繰り返さない。そのためには、分析が必要です。その理由は具体的な形にならなければいけません。「授業で集中できない。それは夜更かしをするからだ。夜更かしをするのはテレビをだらだら見るからだ。そうするのは、見たいテレビのあとつい見るからだ。では見たいテレビだけを見るようにしよう。では、録画しておいて、それだけを見よう」そうやって5回さかのぼれば最初の一歩が分かります。それが、形にすること、そして行動することです。