学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

試験が終わった瞬間が学習のゴールデンタイム!定期試験が終わったら

定期試験の季節ですね。

うちの学校では、昨日試験が終わり、テストの採点をしている日々です。

さて、今日は試験に対してどう向き合うべきか考えましょう。

試験の復習はなぜするのか?

 試験が終わったら、復習をしなければいけません。では、どうして、復習をする必要があるのでしょうか。

ちょっと考えてみてください。

一つ目の理由は

「わからないところをわかるようにする」ですね。

できなかったところはいつかできるようにしなければいけません。あなたが中学生なら高校受験、あなたが高校生なら大学受験の時に、同じ問題が出ないともかぎりません。できないところを放っておくことがいいわけはありませんから、復習しなければいけないわけです。

でも、だからこそ、「今やらなくてもいい」と思ってしまいますよね?だっていつか受験勉強するわけですから。ためない方がいいなんて、わかってる。それでもためて、後回しにしてしまうのが人間というものです。

では、もうひとつの理由はなんでしょう?

それは「試験ができなかった理由を考え、学習習慣を改善する」ということが大きな目的なのです。

なぜ試験ができなかったのでしょうか?

それは勉強の仕方に問題があったからですね。

量か質か方法か…

ともかく、何かの問題があった。だから、その原因をつきとめておかないと、また同じ結果になる可能性が高いのです。

いつ試験の復習をするべきか?

 そのことに入る前に、そもそも、試験の復習をいつするのがベストか考えてみましょう。

試験が返ってきたとき

 まず、考えられることは、

「試験が返ってきたとき」

ではないでしょうか?

さあ、少しイメージしてみましょう。確かに手元に答案があれば、解答を確認できますし、間違っているところもわかります。試験の復習といえば、「間違った解答を赤ペンや青ペンで書きなおす」なんていう宿題が出たりもしますよね。

ここが一番効率的、ととらえていいでしょうか。

いや、だめです。ここで、復習ができるのは、成績のいい人だけです。

想像してみてください。平均点60点、あなたのテストは90点。手元に答案とそうした結果があって、先生が試験の解説をはじめる。

なんだか、あと10点分、前向きに聞けそうな感じがしませんか?

では、平均点60点、あなたのテストは35点だったら?

手元に35点のテストがある。なんだかもう、「人生終わった…」っていう感じになってしまいます。

机に突っ伏してしまいたくないですか?

耳をふさぎたくないですか?

答案をくしゃくしゃにして捨てたくないですか?

たいていは捨てるだけの勇気はないから、いろんなプリントと一緒にクリアファイルにはさんで二度と見たくないものとして、捨てずにどこかに保管されている…

そんな感じだと思うのです。

そうなんです。返ってきてからではだめなんです。返ってくる前なら、「できなかったとは思うけど、つきつけられていない」からまだ聞く耳を持てるのです。

試験が全科目終わったとき

もし、ここで復習ができれば、最高ですね。あなたはきっと成績がどんどんあがるでしょう。

でも、ここで復習するのは難しい。

まず「答案がない」。終わってしまえば、記憶は薄れます。自分がどんな解答をしたか、どうしても消え去ってしまいます。

そして、何より「終わったあとの解放感」

ここで勉強するやつなんているのか!いるなら、こんなブログを読む必要さえないと思いませんか?こんな楽しい時間に復習なんてしてられない。と思っている一瞬で、試験は返ってきてしまいます。

試験が終わったすぐあと

そうなると、試験が終わったあとにやりたいんですが、ここの一番の問題は、「次の科目がある」ということ。

終わった科目より次の科目。

当たり前です。必死に時間を惜しんで、テスト勉強していい点をとりたいわけですから、どうしたって、終わったことに時間を割くわけにはいきません。

困ってしまいますね。だから、結局試験の復習は、大事だとは思うけど、なかなかできないんですね。

試験が終わった直後

それでもあきらめずに、どこかにそんなタイミングがないか、探してみると、あることはあるんです。どうしても復習をしたくてしょうがない、特異なタイミングが。

それは、「やめ」と言われた瞬間です。

正確にいうなら、本当は「試験中」ですよね?

もし、試験中に、「わからなかったら聞いていい」「わからなかったら調べていい」というルールがあったら、どんなに集中して学習することでしょう。

それを試験中できないから、「やめ」と言われた瞬間、

「ねえ、ここなんにした?」

「これ、わかんないよ、どこにあった?」

「どうやってやるの?」

みたいな会話がいたるところで飛び交うのです。

考えてみれば、あのタイミングは「私語禁止」ですよね。それでもなお、「答えが知りたくて仕方がない」不思議な学習意欲にあふれたタイミングなのです。

さらにいうなら、そのあとの休み時間!

本当は、次の科目を勉強しなければいけないのに、なぜか、今やった問題の答えが気になる。その時、試験をつくった先生が通りかかったら、思わず答えを聞きたくなってしまいませんか?

まさに、復習のゴールデンタイムです。

もし、ここで、復習ができたら、みんな成績があがっていくことでしょう。

だから、この休み時間に、次のことなど気にせず、復習をするというのがいいのかもしれません。

1日目の試験が終わって帰る前に友達と

 現実問題としては、「放課後すぐ友達と」復習をするのがいいのかもしれません。さすがに、終わった後の休み時間では、時間が少なすぎますし。

家に帰ってしまえば、明日の科目が気になりますし、1時間目が終われば2時間目が気になりますが、1日目が終わった直後だと、ぎりぎり、今日の科目がまだ気になっているかもしれません。

実は、うちの学校では、「直後」とはいきませんが、1日目が終わった瞬間に、その日の模範解答や解説を配るように申し合わせています。

これだけでも、「知りたかった答え」が見られて、復習につながっていきます。

友達と相談して、そんなことを企画するといいかもしれません。1時間限定ぐらいでいいでしょう。

 どうやって復習するのか?

さあ、それではどのように復習しましょうか。さきほど、うちの学校では、答えを配ると書きました。これは復習意欲を少しでもだしてもらうための工夫です。「ぼくの学校では答えが配られない」という人もいると思いますが、答えや解説があることもよしあしなのです。

  答えや解説があるということ~答えなんてなくていい

 ある生徒の悩みは「模擬試験の後に1科目2時間から3時間ぐらいかけてしっかり復習しているのに模擬試験の成績がなかなかあがらない」というものでした。

もっと言ってしまえば、「担任の先生は復習しろというからしてるのに、成績があがらないということは意味がないのではないか」という形で私のところに来たのです。

私の答えはシンプル。

「あなたは解説を使って復習していますよね?」 

「はい。そうです」

「だからだめなんですよ」

どういうことかわかりますか?

模擬試験の解説などは、しっかりと作ってありますが、その問いに答える、その問いを説明するのに必要な知識を説明しているのです。

できなかったところを復習するということは、「できなかったところそのもの」を復習することなのです。

これは成績のあがらない人に見られる共通点です。確かにできなかったところを次から次へとつぶしていけば、いつか満点になるわけですが、次から次へとつぶしていくうちに、最初に貼ったパッチは、もうはがかれかかっている、その危険性が高いわけです。

これもそのうち、学習方法として書きますが、順番にやっていくと、最初のものはいつか忘れるわけです。だからいたちごっこのような状態になる。

そして、模擬試験といったって、受験までにできる回数は限られていますから、出題者も次の模試では、「似たような違うもの」を聞くに決まっているのです。

だから、次の模試では、「やったのに出ない」

そうこうしているうちに「できないもの」ばかりのうちに、本番を迎えることになります。本番で、今までやったもののどれかが出たとしても、ずいぶん前に傷口に貼ったパッチはもうはがれてしまって、また傷口がひらいている…

できる人の復習

 では、できる人はどのように復習しているかといえば、それは、

「わからなかった項目全体に大きめのパッチを貼る」

というような復習です。

たとえば、古典のテストで、助動詞の「む」がわからなかったとします。

  • まず「む」のあるひとつの、たとえば、連体形は婉曲になる、なんてことができなかったから×がついた。
  • でも、それは、問われていない「む」の他の用法もわかっていない可能性がある
  • それだけでなく、「べし」や「らむ・けむ」など、ほかの推量系の助動詞もわからない可能性がある。
  • いや、過去や完了、存続など時制をあらわす助動詞もわからない可能性が高い

このぐらいまでパッチをあててしまうのです。

そうすると、次のテストで、このどれかが出ます。

できる人は「やったことが出る」が口癖になります。つまり、やっているやり方が正しいのです。

さらに、このやり方で復習した場合、次のテストでは、できなかったとしても、「この間やったのに…」と思いながら復習します。たとえば、完了の助動詞が問われたとしたなら、こんな思考になりますね。

  • 完了の助動詞「ぬ」が強意になるなんて知らなかった…
  • でも、「ぬ」の他の用法もわからないから復習しよう
  • 「つ」と「ぬ」もきっとわかっていないから全部やっておこう
  • いや、完了だけでなく、過去や存続、推量系の助動詞も不安だからもう一度やっておこう

気が付きましたか?傷口にあてたパッチが同じものになったのです。同じものを何度も貼り直せば、本番ではがれている可能性は低くなります。これができる人の復習のポイントなのです。

原因が何かを考える

 話を試験の復習に戻しましょう。

一番のポイントは、「原因をつきとめる」ことです。原因とは、今までの学習方法の中にあります。

これを見つけずに、対処療法のように、ただ傷口をふさぐ=ただ丸暗記する、ただ覚えなおす、ということでは、次のテストで同じ問題が出ない限り、成績があがるとはいえません。

どうして、できなかったのか?

いくつかのポイントがありますよね。

やったのは確実なのに、定着しきらなかった…答えがすぐどこにあるかわかる

まずは、試験中、「あ、なんだっけ?」というパターンです。やったことは間違いない、あの授業でいってた、あそこに書いてある、ノートに書いた…などなど、だけど思い出せない。

これは、一番大丈夫なパターン。なぜなら、学習していたけど、定着しきらなかっただけだからです。

もういちど、ノートを開いて、教科書を出して、やり直しましょう。悔しい思いをした場所に限って、二度と忘れないものです。

二度、忘れたとするなら、記憶の仕方、理解の仕方に何か問題がありそうです。その理由を考えてみましょう。(ここはまたの機会に)

 どこでやったかわからなかった

 問題は、「なんでこれができるの?」というパターンです。

これは気をつけなければいけません。なぜなら、先生が要求していることと、学習方法に差があったとしか言いようがないからです。

この原因をつきとめていかないと、次のテストで必ず同じ結果になります。ですから、ここで原因を考える必要で出てきます。

試験勉強の方法が違っていた~やったものが違う・必要なものをやっていない

最初の可能性はこれです。

たとえば、教科書とノートを中心としてやっていたけれど、資料集から出ていた、というようなパターンですね。

私は、高校最初の定期試験で、数学を完璧にして臨んだのに、見事に玉砕しました。進学校でしたから、「やっぱりできるやつは違うな」なんて思い知らされました。

でも、何回やっても同じ結果なので、1年生の終わりにできるやつに聞いたところ、

「あのテストは全部この問題集から出てるんだ」と言われて衝撃を受けました。

その問題集は、入学のときに買わされたけれど、授業でも一度も使わず、宿題としても使わず、だから私が開かずにいつの間にか葬ってしまった問題集でした。(今の時代なら、保護者から教員にクレームが入りそうですね)

考えてみれば、意味のない問題集を買わせるはずがありません。

私は、そんなことに気付かず、ずっと、教科書の問題と、授業のノートを頼りに勉強していたわけです。

もし、私がそのことに気付いていたら…

私は、行きたかった理系の道に近づいていたかもしれません。

ノートの取り方が間違っていた

次に考えられるのはこれですね。

友達のノートと、自分のノートの中身が違う可能性もありそうです。

これは授業の聞き方、受け方の問題にもつながっています。

  • 友達が重要だと思って書いていることが、自分は書いていない。
  • 黒板には書いていないけど、先生が説明した。
  • 黒板では白で書いてあったけど、先生がポイントだと言った。
  • ノートには、覚える項目だけが書いてあるけど、授業では覚え方を説明した。
  • ノートには、覚える項目だけが書いてあるけど、授業では理由や根拠を説明した。
  • ノートでは、新しい項目が書いてあるけど、授業ではほかの関連するページを開いて説明し直した。

などなど。

これは、授業の受け方やノートの取り方を改善していかないと、話になりませんね。

授業の集中が足りなかった

 前者をふくめて、要は授業の集中力が足りなかったとします。これだけでも分析としてはだいぶ先に進みました。

要は試験前に試験勉強をしてもだめだということです。

まずは授業を改善しなければいけないということですね。

manebi.hatenadiary.jp

ただできるならば、どうして、授業が集中できないのか?という原因を探ることが必要です。

夜更かしなのか、夜更かしだとすれば、その原因は何か、スマホだとすれば、なぜスマホをいじってしまうのか、置き場所だとすれば…

原因をさかのぼることが大切です。

manebi.hatenadiary.jp

 

もうひとつの重要な視点は「やるべきこと」を考えること。

人間は、「やらないようにする」のは難しく、「集中する」というような抽象的な課題も難しい。「緊張しない」「落ち着く」なんて、とても難しいことなのです。

こうするときには、「やるべきことをやること」。ルーティンの発想ですね。

たとえば、ノートの取り方、授業の受け方をしっかり考えることが大事なのです。

試験勉強の時間が足りなかった。

 こうしたことを全部わかったうえで、試験勉強の時間が足りない、というなら、それはそれで、進歩です。

何をしなければいけないかがわからないのに、時間が足りない、というのは論点のすりかえですね。

まずは、試験勉強の時間のせいにしないことが第一。

それでも、なお、時間が足りないとすれば、それは「時間をどう節約するか」という問題になっていきます。

たいていの場合、

「試験勉強の期間に誘惑・問題がある」

「そもそも試験勉強の期間の問題でない」

のどちらかでしょう。

後者だとすると、まさに「学習方法」の改善が必要になっていくわけですが、簡単な第一歩は授業の受け方の改善ではないかと思います。

というわけで、どう改善するかという具体的な方法はおいおい書いていくとして、試験が終わったこの時期に、しっかり反省することの意味をわかってもらえましたか?