学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

成績をあげる暗記術。覚えるものが多いときは、「箱」に仕分けして整理しよう! 記憶の仕組み3 

前回が記憶術の話でした。今回は、整理して覚えやすくするという話です。

この間のものは理論的な説明をすると、陳述記憶をできるだけ手続き記憶のようにもっていくという流れのものだと思います。

手続き記憶は、定着に時間がかかるのですが、逆に言えば、身につけばそう簡単に忘れない。

一度泳げるようになれば、ひさしぶりでもなんとか泳げますよね。

manebi.hatenadiary.jp

というわけで、今回はそもそも、手続き記憶のように覚えていけないのか、という整理の話になっていきます。これは、マインドマップの話につながっていて、当然、ここから、本を読んで頭の中で整理したり、何を書くか考えて頭の中で整理したり、ノートをどのようにまとめていくか、という話になったりしますし、マインドマップに特化していけば、「整理する」「発想する」「逆算する」という使い方になっていきます。

このブログで、私が書こうとしていることがいかに次から次へと広がっていくかわかりますね。

まあ、とりあえず今回は、整理して覚える、という話です。

 

 記憶と整理

人間は、記憶に限界がありますよね?

ひとつなら、覚えられるけれど、たくさんになれば、なかなか覚えられない。

だから、なんとなく数が記憶と大きな関係があるように思ってしまいます。

たとえば、ここまで記憶術で使った買い物するものをもう一度ここに書いてみますね。

ノート

チョコレート

醤油

筆箱

修正テープ

切手

りんご

アルミホイル

シャンプー

ケーキ

グローブ

マヨネーズ

鉛筆

洗濯ばさみ

はんぺん

ガム

せっけん

USBメモリ

わりばし

ポテチ

サッカーボール

紙袋

ビー玉

クリップ

のり

ミルキー

オレンジジュース

スカート

シャーペン

ラップ

カレールー

ケチャップ

ガムテープ

 だいたい10個ぐらいまでなら、やろうという気にもなりますが、30個こえてますからね。もう最初から無理という感じ。

別の話といえば、別の話ですが、意欲は成果とものすごく関係がありますから、やれると思っているのとやれると思っていないとではそもそも覚えられるかどうかに違いが出てくるのに、そもそも数が多いのでは無理、という形になりますね。

整理していないものと整理しているもの

実はこれは整理してあるか、整理していないかの問題であって数の問題ではないんです。

逆にいえば、頭がよくないと思っている子供は頭が悪いのではなく、覚える形に整理ができていないんですね。頭のよさ、なんてないと私は言いたい。

実際にどうするかは、本当に申し訳ないですが、この理論的説明が終わった後にやっていきますので、少々お待ちいただきましょう。

では、まずは次の筆箱の中身の写真を見て覚えてみてください。

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筆箱の中身。覚えてみてください。

何がどうなっているかわかりませんよね。覚えろと言われても‥という気がします。

というわけで、整理=分類。

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同じ中身とは思えなくなります。

でも、まだ覚えにくいところがありませんか?

そうです。ペンのところが数が多すぎるんですよね。

ここをなんとかしたい。

というわけで、また整理=分類。

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ペンを分類してみました。

ボールペン、蛍光ペン、ホワイトボードマーカー、鉛筆、筆ペンですね。

これでずいぶん行けそうですが、色別に分ける手があります。

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ペンの軸の色別に分けました。分類の仕方なんてなんでもいいんですよね。

たとえば、ホチキス、のり、ゴム、テープ、クリップを「つけるもの」とくくってひとつにしたっていいし、なぜかある印鑑を黒とあつかって、ペンのところにおいてもいいですよね。

整理すれば自然と頭に入るんです。

 

記憶の限界

実は人間の記憶は、個人差があるとはいえ、7つ、と言われているんです。

したがって、インデックス=見出しは7つが限界。

7つを越えるものは、インデックスの中にインデックスを作ればいい。それも越えるなら、またインデックスを作ればいい‥

そうすると理論上、無限に覚えられる可能性があるわけです。インデックスが頭の中にできないと、逆にいえば8つでさえ覚えられない可能性がある、ということです。

すごいことですよね。

もし、このブログの読者であるあなたが、幼児や小学生低学年のお子さんだとするなら、分類や整理をする練習をした方がいいですよ。

積み木にしたって、

  • 色で分類する
  • 大きさで分類する
  • 形で分類する

ぐらいの様々な分類ができるはずです。この力は学力と大きな相関関係があるはずです。

では最初の買い物リストです。

ノート

チョコレート

醤油

筆箱

修正テープ

切手

りんご

アルミホイル

シャンプー

ケーキ

グローブ

マヨネーズ

鉛筆

洗濯ばさみ

はんぺん

ガム

せっけん

USBメモリ

わりばし

ポテチ

サッカーボール

紙袋

ビー玉

クリップ

のり

ミルキー

オレンジジュース

スカート

シャーペン

ラップ

カレールー

ケチャップ

ガムテープ

 さあ、分類をしてみましょう。

何がありますか?

  • 食品
  • 日用品
  • スポーツ関連
  • 文房具
  • その他

でいかがでしょう?

食品は多すぎますね。

食品

  • 調味料
  • 飲み物
  • 食べ物
  • おかし

ぐらいでどうでしょう。

日用品は

  • 居間
  • 洗面所
  • 台所
  • 書斎
  • その他

文房具は書斎とかぶりますが

  • 切る
  • はる・つける
  • 書く
  • その他

で、どうでしょう。

これだけでもだいぶ覚えやすくなるはずです。

とすれば、勉強も、覚える前に、どれだけ整理するか、どれだけきちんと分類するかということになります。

でも、本当に覚えるときって、整理したものの数を覚えるのではなくて、インデックスごとに覚えることになると思いませんか?

こうすると、覚える数は一見増えます。

最小値は、ならんでいる覚えているグッズ

最大値は、ならんでいるグッズ+勝手につけたインデックスの数

ですね。

でも、インデックスは必要。

そして、まず覚えるのは、必要なグッズではなく、インデックスになるわけです。

というわけで、今日の大事なポイントは、

記憶の限界は7つ。越えるときは、見出しをつけて整理する。見出しも7つを越えないように。越えたらまたインデックス。

ではまた。