学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

共通テストが終わったら出願作戦へ!国公立の出願作戦を考える前に今知っているべきこと。

今年最初の共通テストが終わりました。終わったら、出願作戦へと移ります。

今日はそのあたりのことを簡単にまとめます。

受験生のみなさん、ご苦労様でした。最初の、といってもみなさんにとっては、いずれにしてもはじめての入試だったわけですが、共通テストが終わりました。

そうなるとここから出願作戦へと動きます。

その基本的なことをいくつか書いておきますので、参考にしてください。また、リサーチのデータが出てきたらそのあたりの今年の傾向を説明します。

今回は、動向ではなく、基本的な入試常識を欠きますので間違えないようにしましょう。

 

これまでに書いてきた情報はこちら。

基本的に、この段階でみなさんに伝えるのは、心構えです。

なので、あらためて書かなくてもいいんですが、ブログという特性上、古い物が埋もれてしまうこともあり、毎年同じようなことを書き続けるわけです。

だいたい中身同じはずですので、今までの話も載せておきます。参考にどうぞ。

おととしがこちら。

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昨年がこちら。

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だいたい同じことを書いています。まあ、でもせっかくこのページを訪れた人のために、同じようなことを書いておきます。

明日からの流れ~データリサーチ、国立出願、受験

まず、これからのタイムスケジュールです。

当然、今、自己採点に入っていると思います。明日、学校や予備校に赴いてデータリサーチですね。後でネットなのでもできますが、集計は明日の午前中ぐらいで締め切りのはずなので、まずはしっかり参加しましょう。

その結果が、数日で戻ってきます。

そうなると、ネットなどでもいくらでもチェックできます。ですから、書ける大学数が限られていますが、あまり気にする必要がありません。本命や次善校ぐらいを書いておき、あとからいくらでも調べられますから。

それこそ、自分の点数入れて、2次で使える科目を入れて、地域とか学部学科とか指定して(あるいは指定しないで)、「○判定以上」なんていう風に探すこともできます。

つまり、「全国どこでもいいから入れる大学」って探すこともできるわけです。

で、それを経て、国公立は全部ここで出願します。

今年は、1月25日(月)~2月5日(金)。例外的に、特例追試験受験者は2月15日(月)~18日)(木)に出願します。

いずれにせよ、前期も後期も、そして中期も、全部ここです。さらにいうと、第二日程で受験してもここです。例外は特例追試だけですので。

本能的に、前期出願、前期試験、前期発表、後期出願…と思っている人が多少いますので、注意してください。

もうひとつ、大きな注意点は、2月5日が消印有効か、必着かは大学によって違う…ということです。だから、友達から聞いて信じる…ということのないように。大学ごとに違いますから、必ず要項で確認しましょう。

 

国公立出願のルール

さて、続いて国公立の受験のルールです。

簡単に言うと、「受かって手続きすると、後の日程の合格者になれない」ということです。

詳しくはこちら。

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これも、先生方には当たり前で、受験生には当たり前じゃないんですよね。

なので注意してください。

前期で受かったら、後期を受けるための手段は、

「前期の手続きをしない。つまり、受かるかどうかわからない後期のために、前期の合格を捨てる。」

というこれだけ。

それこそ、医学部受験者が、「前期医学部、後期滑り止め他学部」という受験をしたとしますよね?

で、「前期医学部不合格、後期滑り止め合格…」となったとします。後期に手続きをした場合、前期の医学部の追加合格対象者になったとしても、合格は出してもらえません。基本的に、手続きをするとその情報が国公立内で共有されるので、合格が出ませんから、自分が対象になったかどうかもわかりませんが、昔、「間違って」追加合格が出たことがあります。このとき、当然受験生は医学部に行きたくなるわけですが、認められませんでした。「合格を出したことが間違い」という判断になったわけです。

中期は日程が特殊なので、例外的なことが起こります。前期手続きをすると、中期は受けているけど、選考対象からはずれる。前期不合格で、中期と後期を受けた場合のみ、両方の合格を見て選んで手続きができてしまいます。

さて、そうなると、基本系は

「前期挑戦」「後期おさえ」

ということになります。しかし、このパターンの問題は、

「前期挑戦=不合格」「私大にある程度受かる」「残った後期は私大より行きたくない=後期は受けない」

となる可能性が非常に高いんですね。これ、もったいない。だったら、後期も挑戦すればいいわけだし。で、なぜ、後期を下げたかといえば、私大をまだ受けてないからですね。

というわけで、まず、前期と後期だけを考えるんじゃなく、共通テストの得点を踏まえて、私大の手応えをつかみ、それも入れて併願作戦を立てないといけない。

つまり、

「私大で確実な滑り止めがあり、そこに行く気なら国立は挑戦あるのみ」

「国立にこそ行きたいし、国立で確実な滑り止めを作るなら、私立は行きたいところ中心」

ということなんです。

で、それを踏まえた失敗した人向けの私の作戦のおすすめは、

「前期おさえ、後期挑戦」です。

国立にどうしても行きたい場合、前期の方が確実にとれる、というか、選べる。

もちろん、前期に受かった場合、後期受けるためには辞退するしかありません。

つまり、

「一定の私大、前期のおさえの国立より行きたい私大に受かった場合は辞退、落ちた場合は、前期に進学」

という作戦です。

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覚えておいてください。

このあたりをふまえて、出願作戦をまたあらためてアップします。

今までのはこちら。

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2月1日に向けて、まずは「復習」を!

入試が終わると、どうしても意識が「出願」というところに向きますが、試験が終わってから、私立までまだ二週間、二次試験まではまだ一ヶ月以上あります。

私立大学をある程度受験することになると、2月1日以降、私大の準備と受験や発表、そして手続きなどに追われることになります。

というか、共通テストで思うような結果が出ていればいいんですが、そうでなかった場合、何が不足しているのか確認しておかないと、2月1日から始まる私大入試にも大きく影響します。

成功しているなら、私大対策、2次対策…でいいんですけど、失敗しているとすると、その原因を突き止めて、応急処置をしていかないと、その結果のまま、私大、2次と続いていくことになります。

したがって、結果が悪かったときに、封じ込めて捨ててしまいたくなるのはわかりますが、ここはきっちり解説なども見て、基本的な単語や文法、あるいは例題など、しっかり詰め込み直しましょう。

これ、私大対策、2次対策ということをのぞくなら、何としても1月中に終わらせたいですね。

 

データリサーチはどの程度信じられるのか?~アナウンス効果と私大共通テスト利用

さて、あらかじめデータリサーチをどの程度信じていいのか、という話をしておきましょう。

「私大入学定員厳格化」のときに、すごく入試が厳しくなって「A判定でも落ちる」というのが話題になりました。

 ちょっと古い記事ですが、いまだにアクセスがある程度あるのが以下。

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あくまでも、これらの記事は、激戦の2018年度入試、19年度入試をメインに書いていて、今はだいぶ落ち着いてきましたから、内容があまり合わないんだけど、でも、判定が信じられるかっていう根本は同じですね。

それを踏まえて、データリサーチに限ってポイントを書いておきます。

「アナウンス効果」みんなが判定や倍率を見るから逆にはずれる。

模試の判定と違って、データリサーチは、実際の得点と実際に出そうと思っている大学という、かなりリアリティのある中で判定が出てくるわけです。

そうなってくると「D」って言われるとかなりきついよな…ということになります。逆に「B」って言われたら「よし、このまま行こう!」って感じ。

やっかいなのは、これを見てみんなが動くってことですね。厳しいと言われている人が1ランク下げるなんてことが起こります。

自分がBだとしても、1ランク、2ランク上の大学を書いていた奴が厳しいからって動いてくる可能性があるわけです。

「穴」って言われたからみんなが殺到して倍率があがる…。

こういうのを「アナウンス効果」っていうんですね。

これは定員が少ない教員養成系とか外国語系、あるいは近い地域で同じようなランクがある看護系なんかで起こりやすい現象です。

もちろん、同一大学の中でも起こって、東大の理Ⅰと理Ⅱの難度が逆転するなんていうのはよくあること。

だからデータを完全に信じるわけにはいかないんですね。

私大共通テスト利用の判定

私大共通テストの判定は、特にすでに出願が終わっている場合、当たるんじゃないの…って思うかもしれません。

しかし、実際に、何人とれるかっていうのは大学の事情なんですね。

「何人もなにも定員決まってるでしょ?」と思うかもしれません。違うんです。指定校推薦をはじめ、すでに行われた併設校付属校からの推薦入試、総合型選抜での学部人気の偏り…などなど、私たちには見えない「大学の事情」っていうのがあるんです。

ですから、合格をもらうまでは、「間引き」すぎないことがポイントです。

合格は、あくまでも合格発表を見てから。

だから、現段階で多少間引くぐらいはいいですけど、「滑り止め全部やめよう」みたいなことはしない方がいいと思います。

それこそ、マークミスしている確率だってあるわけだしね。

 

第二日程、追試のデータが現段階では入っていないことも今年は重要

そして、2021年度ならではのこととしては、当然、第二日程受験者のデータが入っていないということです。

各予備校がこのあたりをどのように扱ってくるのかはまだ見えませんが、数パーセントとはいえ、第二日程を受けたあとに追加されてくる受験生がいる、というのが今年の特徴です。第二日程は1月末ですから、仮に第二日程のリサーチが出たところで全員に配布し直すと仮定しても、それを見て2月5日の出願締め切りに間に合わせる…とはとても思えません。おそらく予備校も、全員に出し直すことはしないんじゃないでしょうか。

つまり、このあたりも予測して、というか、予測しようがないんで、不確定要素があると思いながら、出願するしかないんですね。

このあたりが今年の特徴になっています。