学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

センター試験1年前。高校2年生がやらなければいけないこと。

センター試験が迫るということは、次のセンター試験が1年前になるということです。高校2年生に向けて、実際に何をなすべきかを考えてみます。

最近では、「高校3年生0学期」なんていう表現を使って、この時期に受験生としての自覚を促すような取り組みが増えているのではないかと思います。センター試験1年前というこの時期に高校2年生が何をするべきかを考えてみます。

 

「高校2年の冬で80%は決まっている」という大前提

センターまで1年といいますが、実は、難関大学を目指すなら、高校2年の秋冬でほとんど勝負は決まっています。もちろん、現役で一定の大学に行く、という前提です。

ベネッセのデータをもとに書きますが、大東亜帝国・日東駒専までは、正直に言うと、高校2年生の成績と合否結果には大きな相関がないようです。簡単にいうと、合格者と不合格者の成績を2年生終了段階で見た場合、差がない、ということなんですね。

つまり、この大学群であるならば、ずっとさぼってきたとしても、クラブを引退して一気に受験勉強をしても合格する可能性がある、ということなんです。

ところが、GMARCH、早慶上理になってくると、そうはいかない。合格者と不合格者の2年段階での成績にはっきりと差が見えるようになります。ある一定の成績にいないと、これらの大学には受かりにくくなっていくんですね。

特に厄介なのが理系で、理系はどの科目とも不合格者より、合格者の方ができる、という結果になっています。まあ、GMARCHクラスだと、多少、数学ができていなければ受からない、という相関を見ることができますが。文系の成績を見てわかるのは、とにかく英語の成績が大きなウエイトを占めているということ。英語ができていないと、これらの大学には受からない、というようなデータが見えてきます。

つまり、

文系…まず、英語を合格レベルまでひきあげること。

理系…まず、数学、そして英語と理科を全部しっかりやること。

というのが、2年生段階で要求されることになるわけです。

数字でいうと80%ぐらいがここで決まります。逆転の余地は20%程度。つまり、5人に1人です。

あなたが現在の成績において、C判定までいかないまでも妥当な大学を志望しているならともかく、すごくさぼっていて、大逆転をしようと思っているなら、5人に1人にならなければいけない、ということなんです。

 

センター試験は、英数国はほぼ高校2年までの内容で解ける~そこから上がる点数もほぼ決まっている。

センター試験の1年前といっていますが、センター試験は英数国に関しては、高校2年生までの知識でほとんど解けます。

数学にいたっては、数学ⅠA・ⅡBですから、高校3年の履修範囲は、本番のセンターでさえ「出ない」ということです。おそろしくないですか?

理系の場合、私立や国立2次の中心は、学部にもよるとはいえ、ほぼ数学Ⅲです。その学習がこれから始まる。つまり、範囲が全然終わっていないわけですね。だから、新しいことをまだまだやらなければいけない。これが高校3年の学習の中心です。

ところが、センター試験は、そこが出ない。高校2年までの範囲が、正確にいうと、高校1年の範囲で100点、高校2年の範囲で100点出されるわけです。

だから、点数がとれないなら、このやり直しもやることの中に追加されるわけですね。

本校のデータでいうと、文系と理系では、高校2年のセンター受験の点数と3年生本番のセンターの点数を比べた場合、伸び率が高いのは文系です。ここには、文系がさぼっていたから、とか、文系でやる気のない奴は受けないから、とか、いろんな要因があるかもしれませんが、でも、数学をしっかりやるはずの理系が伸びないというのはすごいデータだと思いませんか?実は、ほとんど高校2年の得点と3年の得点は変わらないんです。

おそらく、1年生、2年生の復習をしている余裕が理系にはない。逆に文系は新しいところに入らないので、復習をずっとできる、というような事情で、伸び率があるのではないかと思います。

ベネッセのデータでも、本校のデータでも、実は2年生からの得点の伸びはほとんど決まっています。ある一定の点数しかのびないんですね。しかも厄介なことに、「成績が良ければほとんど伸びない。悪ければたっぷり伸びる」というようなことはなく、「成績に関わらず一定の幅の伸び率である」ということが見えてくるんです。

どこかで、「今までやってないから、やれば一気に追いつく」と思っているかもしれませんが、データ上そうではなく、上との差が同じまま、みんなが同じようにのびていく、というのが普通のことなんですね。

国語とか英語にいたっては、結局、解くために必要な多くのことは一通り終わっていて、「単語」「文法」をつめていき、「読解」の経験を積む、というようなことで得点が伸びていきます。だから、受験生になって、やればできる、というようなものでなく、「現在できないということは、そもそもの学習の仕方に問題があり、それを改善するところから始めるので、より時間がかかる」というのが正しいところだろうと思います。

 

目標をどう設定するか?~他人より早く、多く、効率よく

以上のことを踏まえて、まず、重要なことは、「目標を設定する」ことです。

今の自分の実力を見て妥当なところを志望するのか?

それでもなお、高い目標を掲げるのか?

さあ、どっち?もちろん、どのぐらいまじめにやってきたかも人によって違いますし、どのぐらい高望みをするかも人によって違うでしょう。でも、もし、高い目標を掲げるとすれば、客観的なデータで、確率は20%未満です。

そうなると、逆転するとなるなら、5人に1人、あるいは6人に1人、7人に1人ぐらいの数字になります。

つまり、みんなと同じようにやっていてはだめです。

しかも、たとえば5人に1人といった場合、比べる4人、あなたが逆転する4人は、決して大学受験をあきらめた人ではなく、あなたと同じ大学を志望する人です。

早稲田に入りたいなら、

「みんなと同じようにやる」のではなく、

「早稲田を志望する人と同じようにやる」のでもなく、

「早稲田を志望する人を5人集めたら、その中で一番やっている上位20%になる」

ということが求められるわけです。

それでも、やりますか?

だったら、

  • 他人より早く始めましょう。
  • 他人より多くやりましょう。
  • 他人より集中してやりましょう。
  • 他人より効率よくやりましょう。
  • 他人よりいい教材をやりましょう。
  • 他人より工夫してやりましょう。

こういうことが少なくとも上位20%に入る、ということが必要になるんですね。のんびりしている場合ではありません。ずいぶんとやることは多いと思いますよ。

学習計画をどう立てるか~何周もする計画を立てる=春までに高2までの範囲は最低1周する

そうなってくると、学習計画は立てて当たり前ですね。

では、どのような学習計画を立てることになるでしょうか。学習方法や学習計画の立て方を知ってほしくて、このブログを始めたので、また、このあたりはしっかり書かなければいけませんね。すでにこんなことを紹介しています。

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学習計画を立てるコツは最低で5周、できれば7周ぐらいの計画を立てることです。たとえば、あと1年でようやく範囲が終わるような計画を立てた場合、必死である範囲を完璧に覚えたとして、それを10カ月後まで完璧に覚えているでしょうか?

ね?どう考えてみても復習の期間が必要ですよね?

たとえば、最初に単語と文法やって、終わったら読解やって、英作文やって、秋以降から過去問題をやる、というような計画を立てた場合、本当に過去問題をやっているときに、単語とか文法とか、軽く復習するだけで済むでしょうか?

つまり、すべての学習は、地層のように、いつも全部をやりながら進めていく必要があるんです。

そう考えていくと、たとえば5周ないし、7周するのにどのような計画が立つことになるでしょうか?

たとえば、12月からはセンター対策をするとします。そうするとどんなに遅くとも、11月にはおおよその学習を終えていたい。となると、残り1月を含めて10カ月です。、だとすると、1周あたり2カ月ですから、2月までには1周したいところですね。

いや、もうちょっとちゃんと計画を立てると、11月には第一志望の赤本に取り組むとします。で、たとえば7周してやるぞ、と考えます。

となると、9カ月で7周ですから、3月までに2周か3周かしたいぐらい。

というわけで、まずは、高1・高2でやったことをともかくも春までに1周、2周と終わらせる必要があるんです。決して無理なことではありません。

さきほど記事にも書いてありますが、

  • 歴史などであれば、見出しや最重要な流れだけでもおさえる。
  • 数学や理科であれば、基礎問題だけでも全範囲を終わらせる。
  • 単語や文法であれば、最重要例文やもっとも試験に出るところだけでも一通り終わらせる

というようなことなんです。まあ、計画からすれば、2周から3周ぐらい、高校2年生のうちに行きたい。3周目ともなれば、基礎問題や最重要例文だけ、というわけにはいかなくなってきますが…。

 

高校3年生の模試は基本的には、3回。5月、8月、10月。たったこれだけで、志望校と併願校を決める。

この話を実際の模試の流れで考えてみましょう。

模試は確かに山ほどありますから、受けようと思えば山ほど受けられます。記述模試、マーク模試(センター)、大学対応模試などなど。でも、実はそれぞれは年3回程度。

それぞれの年3回の結果で、あなたは初志貫徹して第一志望に行くかどうかを決めるわけです。

たとえば、最後の大学別模試、記述模試は10月中旬のはずです。返ってくるのは11月下旬から12月上旬。

これが最後の模試の結果。待って、待って、待っても、この結果で出願校を決めるしかないんです。もし、ここでしっかり判定を出したいなら、10月の中旬には結果が出る態勢になっていないとまずい。

さっきの計画がさらに早まります。問題演習含めて、10月中旬には一通り終わっていたい。もうなんとなく見えてきたと思いますが、そうなるためには夏休みである程度学習に目途がついていないとだめですね。決して、「夏休みから本格的に受験勉強をはじめた」ではなく。

たとえば、あなたが推薦入試やAO入試を意識するとします。難関大のAOはそう簡単に合格しませんが、ややレベルの低い推薦を意識したとして、どこで判断しますか?

実は結果としては、5月の模試しかありません。ぎりぎり8月の模試の手ごたえ、くらいではないでしょうか。学校によっては1学期のうちに推薦希望を締め切ることがあるとするなら、8月模試なんて意味がありませんが。

つまり、みなさんは、5月模試や8月模試の結果や手ごたえで、志望校を考える可能性もあるんですね。

だとすると、学習計画が早まる以前に、5月模試で結果を出すことが求められる。5月模試で志望校の判定が出なければ、志望を変える可能性があるんですから。

だいぶ、計画ははやめないといけません。

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第一志望の傾向を知る~これからのぼる山の高さを知る

今度は逆に、初志貫徹を決めている人に書きましょう。

あなたがもし、絶対に〇〇大学に行くと決めているなら、まずは、問題を時間通りに解くべきです。

これからのぼる山の高さがわからずに、準備は始まりません。「まずは基礎から」なんて甘えたことを言っている場合ではないんです。もちろん、準備は基礎から始まるかもしれません。

でも、あなたがやるべきことは、残された1年間の計画の中で、現在地から目標地点まで登らなければいけない、ということなんです。

あなたが知るべきことは、

  • 現在地点
  • 目標到達地点
  • そこまでに残された時間
  • そこから計算される、途中中間点の到達目安
  • そこに到達するためにやらなければいけないことの確認
  • 実際にやってみて、計画の修正が必要がどうかのチェック

というようなことですね。

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 学習計画をどう立てるかはとても難しいことです。

失敗して修正するのは当たり前。そのうちに正しいやり方になります。ただし、問題は時間があること。失敗して修正することを考えると、時間がとてもかかります。

しかし、時間以上に大きな壁となるのが、第一志望でどこまで要求されてくるか、です。

たとえば、私は国語の教員で、国語のブログも並行して作っています。

そこでは、古典文法、たとえば助動詞とかを基本から説明しています。ところが、実際に入試問題で点数をとろうとなると、基本だけではとてもとれない。これは実は東洋大くらいからそうで、もちろん、基本だけでもできる問題があるんですが、満点あるいは合格最低点をクリアしようとなると、細かいところや例外的なところまで入り込んできます。早稲田ともなると、もはや基本だけでは答えは決まらない。

まだ1年、学校の授業を聞くときに、「こんな細かいところいいや」と思って授業を受けるのか、それとも「早稲田行くんだったら、全部やらないとな」と思うのか、大きな差を生んでいくと思います。

だからこそ、まずは第一志望校の問題のレベルの高さを知り、合格最低点を知り、自分に足りないところを知ってください。どんなに基礎からはじめるにしても。

それによって、基礎にかける時間が変わってくるはずです。

 

受験勉強は、「勉強だけにしぼる」ではなく、「『わかる』ことを大事にする」こと。

さて、ここまですすめてくると、一刻も早く受験生になることが求められていることがわかるでしょう。

そうなると「クラブをやめる」とか、「文化祭をやっている場合じゃない」とか、そんなことも頭をかすめるかもしれません。

でも、私はそんなことをいうつもりはありません。やりたいことがあれば、しっかりとやるべきです。私が書きたいのは、「やりたいことが終わったら受験勉強」ではないということです。

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成績が悪く、やばくなってくると、塾に通う。このとき、一番まずいのは、この時点でなんとなかなると思うことです。

塾は受験勉強。

学校は役に立たないことをやる。

本当でしょうか?うちの学校の、落ちる生徒のパターンは、2年生ぐらいから塾に行きはじめて安心するパターンです。

塾に行くことは悪くありません。塾の授業が悪いなんてことはありません。学習してくれれば、それは必ずプラスになるんですから。

問題は「安心」です。

うちの学校は私立ですから、ある程度授業は、受験前提で進んでいきます。もちろん、生徒からすれば教員が力不足であったり、あるいはより塾の方がわかりやすいというようなことはあるかもしれません。でも、受験にかなり寄り添った授業をしているはずです。そのことの善し悪しはあるかもしれませんが。

そうなったときに起こる現象が、

「3年生の夏から秋になって、塾の授業を整理する」

ということなんですね。

理由を聞いてみると、

「塾と学校が同じ事をやっているので、無駄が多いから整理する」

というようなこと。

何が問題かわかりますか?

2年生から塾に行って受験勉強をしていたなら、もっと早く、学校と塾が同じ事をやっていると気がついていいのではないか?気がつかなかったとするなら…。

  • 塾に通ったことに安心して、塾の授業をまじめに聞いていなかった。
  • 塾は使える、学校は使えないと決め込んで、学校の授業をまじめに聞かなかった。
  • もちろん、その両方。

このどれか以外考えられません。たぶん、その最後が一番可能性は高いと思います。

じゃあ、逆になぜ気づけたのか?

それは「受験勉強」を本当の意味ではじめたからです。塾の授業を受けるとか、そういうことでなく、「受かりたい」「わからないとまずい」そういう気持ちで授業を受け出したら、授業の内容が同じ事に気がつけたのではないでしょうか。

という意味でいえば、

  • 目標を決める。
  • 受かりたいと思う。
  • そのためには「わかりたい」と思う。

このあたりができれば、授業の受け方が変わるはずなんですね。

クラブをやめるとか塾に通うとかでなく、まずは、

「わかる」という気持ちを作ること。

これが、この時期にもっとも大切なことですね。