学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

共通テスト・国語記述問題への対応と推薦入試、上智や青学や早稲田政経の国語入試

共通テストについて分析を進めています。英語に続いて、今日は国語の記述問題への対応を考えます。詳細は「国語の真似び」の方で説明します。

 

「共通テスト」の問題分析~センターだって分析してある

前回は、英語についてまとめました。

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英語はどうしても英語4技能外部検定ばかりがスポットを浴びますが、本当は、共通テストの英語そのものの方が問題なんですね。リスニングが100点になり、レベルはCEFRのB1まで問われる。

基本的に共通テストに入るところで、平均点は50%程度になるようです。

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上のリンク先の、2019年4月に公表された資料を読むといろいろなことがわかります。全部細かくわからなくてもいいですが、今回の結果をふまえて、今後どうするのかという方向性も書かれています。

こういうの、細かくでなくてもいいから、目を通しておきたいですね。教育関係者であれば。

どうも、平均点は狙って50%ぐらいにしているみたいですね。

英語の問題のレベルであるとか、問題の内容、たとえば、発音、アクセント、文法問題をなくしたこととかについての評価もあります。

こんなことを考えて、こういう風に作っているんだ…ということですね。

ちなみに、これ、「試行調査だから」ではなく、毎年の「センター試験」でも評価はされています。形式は違いますけどね。

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教育関係だと勉強になりますよ。新傾向があったとすれば、それはどういう意図でやったか、ということですね。高校の先生はどう思って、予備校はどう思って、で、作った人たちはそれもふまえてどう答えるかってなりますから、ほとんど方向性が見えます。

受験生や保護者ならそこまではいいんですけど、学校の先生とか塾関係だったら、一回でいいから直接見た方がいいですよ。

 

国語の記述をどう対策していくか?

というわけで、今回は国語の記述をどう対策していくか?ということです。どういう狙いがあって、どういう風に評価されているかは、ここまで紹介してきたものを読んでもらえればいいんですが、問題はどう対策するか?ですね。

形式的にだいぶ違うからです。他のことと。

国語が扱うものと考えると…

  • 共通テストの200点分のマーク入試
  • 私立の今まで通りのマーク中心の入試
  • 国立文系に多い、記述重視の二次試験
  • 早稲田政経、上智、青学などが2021年度から踏み切る、論述、現代文重視の国語の試験
  • 推薦や国立後期などで多い小論文の対策

ですね。ここに、「共通テストの記述部分」が入ってきます。

こうしてみると、対策は当然必要ですが、そこまで対策をずっとやるようなことではない、むしろ時間をかけすぎてはいけない…ということがわかります。

むしろ、全体的傾向としては、今までの国語が論述、特に現代文分野のウエイトがあがって、小論文指導的になっていくというのがわかります。

私大でも、そういう傾向の入試が始まり、定員の多くが推薦に流れていくことが予想されるからです。

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そう考えていくと、共通テストの記述部分を、「そのもの自体の対策」として考えていくのでなく、「文章をしっかり読み取ってそれを踏まえて指示通りに自分の言葉で考えをまとめる」という、そうした作業の下地としてとらえる方がいいのではないか、ということです。

むしろ、くだらないマークの照合をやめて、しっかり自分の言葉で書かせる、あるいは、その前提として、しっかり読ませて、それを自分の言葉で正確に(この場合の「正確」は「文字通りに」ではなく、「意味が同じ」ということです)伝える、という練習が大事であると思うし、そうなれば、普段の指導をしながら、高3の受験直前に、ちょっと共通テストに合わせて練習するぐらいで、十分対応できるだろうと思うんです。

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というようなことをまとめてみましたので、「国語の真似び」の方でお願いします。