学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

新しい手帳を選ぶ!中学生・高校生向け「合格・目標達成への手帳選び」

 年末が近づいてくると、手帳が書店に並びますね。

今回は、合格、あるいは目標達成に向けて、学生・生徒がどのような手帳を使うべきか考えてみたいと思います。

そもそも手帳なんて使わなければ意味がないですから、使いやすい、という直感が一番。自分の好きなものを選べばよいわけです。

でも、逆にいえば、なんとなく自分が選ぶ使いやすさに、その人が手帳をつかう「クセ」があらわれてしまいます。

だから、ちょっと読んでもらって、自分の使い方の問題点を考えてみましょう。

社会人や学生と生徒の違い

私がとりあげている以上、対象は中学生から高校生です。もちろん、小学生でも構わないのですが…。

中学生、高校生と社会人の大きな違いは、8:00から16:00ぐらいまでの予定が曜日ごとにほぼ決まっているか、それとも決まっていないかです。

社会人だと、アポイントメントや納期、会議などなど、手帳に書きこまなければいけないイレギュラーなことが山ほどあるわけですが、中学生、高校生の場合は、「時間割」という形でほぼ固定されているわけです。つまり、ほとんど書くことがない。

大学生だと、ちょうどその中間になると思いますが、授業は固定したとしても、空き時間が不規則で、そこにプライベートの予定が入り込んだり、空き時間で発表の準備をしたり、あるいは講義がゼミになったり、どこかに出かけていったりと、意外と一日の中の時間が問題になります。

それに対して、中学生、高校生は月曜日から金曜日(土曜日の学校もありますね)の予定は、決まっている。そこに時間割を書くことはあまり意味がないわけです。

放課後の時間を考えてみても、クラブ活動や塾など、ほとんどのものは曜日ごとに決まっている。

しいていうなら、プライベートのイベントがあるとするなら、時間が確かに必要ですが、社会人のように、1日に何件も入るとはとても思えません。

ここまででいえること、わかりますか?

もし、あなたが、プライベートやイベントのスケジュール管理をするなら、

週間バーチカルタイプの手帳(=見開きで7日分の手帳が並んでいるやつです。)

より、

月間ブロックタイプ・マンスリーの手帳(=見開きで1カ月のカレンダーが並んでいるやつです。)

の方が使いやすいと思います。

実際、勉強に関していうなら、

スケジュール管理は

  • 宿題の提出
  • 小テストの日程
  • 持ち物の記入

などに限られてくるはずです。1週間しか目にしないより、1カ月分を目にしていた方が、中長期の計画がイメージできるわけで、この程度が目的であるならば、圧倒的にマンスリーをおすすめします。

ただし、問題は、1日ごとの学習計画を立てられないこと。

つまり、「合格する」などの「目標達成型」としては、マンスリーは向かない、ということです。

1日ごとにやることを決めるなら、週間バーチカル、週間ホリゾンタル(曜日が縦にに並んでいるタイプです。横軸が時間になります。)、週間レフトブロック(1週間が左に全部あって、右側がフリースペース)に限られてきます。

ここまでのまとめ

忘れ物をなくしたり、試験などのイベントを管理するなら、マンスリータイプ。でも、目標に向かって毎日の学習をコントロールするなら、週間タイプを選ぶ。

 

スケジュール管理とタスク管理

バーチカル(縦型)を選ぶか、ホリゾンタル(横型)を選ぶかは好みです。バーチカルだと字は横書き。ホリゾンタルだと、縦に書かないと入りきらないことが多い。これは完全に好みですね。横書き派の方が多いから、バーチカルが最近の主流になっています。

さて、その話はさておき、週間タイプを選ぶとすれば、「1日のやることを細かく記入したいから」にほかなりません。

となると、書き込むことは何か、ということが問題になります。

つまり、スケジュールを管理するか、タスクを管理するか、という問題です。
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こどもが勉強をするときに、眠い目をこすりながら寝ないようにがんばっている。親はそれを見て「そんなの意味ないでしょ!」と怒る。

誰がどうみたって、意味がない勉強なのに、それでもなお、寝ないようにがんばる、というのは、そもそもが「学習時間の量」が勉強そのものだという価値観が根底にあるからです。

先生がチェックするのも、「何時間やったか」ですよね?

これがスケジュール管理。そうではなくて、タスク管理が重要なんです。「何をやったか」。もっと厳しくいえば、「何ができるようになったか」ですね。

そう考えてみると、バーチカルの横軸の時間は、中高生にはほとんど必要ありません。なぜなら、

  • 学校にいる時間は、すでに時間割管理がされているので、書くだけムダ。
  • 放課後の学習時間に関しては、時間ではなく、「何をどれだけやるか」が重要。

だからです。

タスク管理については、 

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 も参考にしてください。

手帳の使い方は「予定・計画を立てて実行する」か「やったことの記録をつける」か

手帳の使い方のツートップは、

  • 「予定・計画を立てて実行する」

  • 「やったことの記録をつける」

だと私は思います。

王道はもちろん前者。

しかし、これができるためには、「目標達成のためのプロセスが描ける」ということが前提です。

「試験で点数をあげたい」→「そのためにはとにかく勉強する」

「試験で成績があがらない」←「勉強がたりなかった」

というような思考をしている生徒にとっては、この王道の前者は無理です。

とにかくやるしかない。

だからこそ、「〇時間勉強する」という満足感がほしいんですよね。

これではだめなのははっきりしています。

賢い生徒は無意識のうちに、対策をタスク化しています。

「教科書の〇ページから〇ぺーじまで覚えないと」

→「覚えるためにはまとめノートだな」「覚えたかどうか見ないで言えるかどうか確認して、言えなかったらもう一回やり直し」

→「そうすると、だいたい〇日には範囲が一回終わってないとまずいな」

みたいな思考になっているわけです。

これができるなら、当然、手帳に計画が書けます。

書けない生徒も書く練習はしなければいけませんが、まずは苦手なら、やったことをとにかく記録をつける。そして、その記録を1週間ぐらいたったら見直して、来週のイメージを作る…というようなことをやるといいと思います。

そのへんはこちら。

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 そうすると、手帳はまずは「学習記録をつける」ということになりますね。

 学習時間を管理するか、やったことを管理するか

それでも、どうしても学習時間を管理したくなる気持ちもわからなくはありません。

だいたい目安がほしいからですね。

でも、だからといって、「〇時から〇時は勉強」とか、そういう形の計画では、結局タスク管理から離れてしまいます。

だから、仮に、「1週間で〇時間達成!」というような達成感を利用するにしても、平行して、タスクの達成率やタスクの量を管理することが大事です。

簡単にいうと、

1日の学習時間を記録して、1週間の学習量を記録する

ということを禁止する必要はありませんが、

週間バーチカルの手帳の、1日の枠に「〇時から〇時に勉強した」という記録はいらない。その部分に、どういうタスクを行ったかを記録する方がよい

ということです。

本当は、学習時間の記録でなく、タスクの総量を記録して達成感を得るべきだということです。

というわけで、怒られそうですが、

中学生、高校生の手帳には、時間のメモリはいらない

ということになります。

その空いたところに、

タスクを書いて管理する

ということが大事なんです。

というわけで、手帳の使い方については、 

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でまとめました。

記録になれたら、このパターンで管理できれば素晴らしいですね。

 

 どんな手帳を選ぶか?

では、どんな手帳を選べばいいでしょうか?

学校ですすめるものとしては、

NOLTY スコラ

フォーサイト 振り返り向上手帳

が多いと思います。

その他いろいろなパターンが出て来ています。

私は、絶対的なおすすめはフォーサイトです。

何が違うかというと、フリースペースが右にあるか、左にあるかです。

多くの手帳はフリースペースはないか、あるとすれば、右ですね。

おそらく1週間をまとめた振り返りのため、メモのためでしょう。

しかし、フォーサイトは、左に1日分のフリースペースがあります。これは、一番右の欄にタスクを書く、という思想です。ここにタスクを書いてしまえば、あとはそれぞれの曜日には、ページ数とか、〇と×とか簡単な記号だけですみます。

また、学校のある時間に時間のメモリがない。これを消してくれるだけでもタスク管理型に移行できるわけですね。

実際に、NOLTYスコラとフォーサイトを使っている生徒の様子を見ると、圧倒的にフォーサイトを使っている生徒の方がタスク管理に向かいます。左にその記入欄があるという単純なメッセージだけで、そういう手帳の使い方に変わるわけです。

NOLTYスコラだとどうなるかといえば、学習時間管理に向かいます。1日の学習時間や1週間の学習時間の合計を記入する欄がありますから、どうしても、学習時間を追う形になっていく。したがって、週間バーチカルの部分も、当然「〇時~〇時英語」というような記入になりやすいんです。だから、学習時間管理をしたい学校からすると、NOLTYスコラの方がいいということになります。

というわけで以下。

 なんですが、残念なことがひとつ。

学校採用の手帳は4月始まり、3月終わりがほとんど。

つまり、まだ2019年版が発売になっていないんですね。

もちろん、手帳は自分の気に入ったもの、使いやすいものが一番。だから、1月始まりのものでもいいんですが、もし、今日の話を読んでいまいちしっくりくるものがなかったら、4月始まりの手帳もあるんだよ、っていうことを思い出してください。

では。 

 

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