いよいよセンター試験が始まります。中学入試、高校入試はもう始まっているかもしれませんね。でも、きっとこのブログを読んでいるのは、高校生か保護者の方でしょうから、高校生に向けて、入試直前のメッセージです。
いよいよセンター試験で入試が始まります。もちろん、AOや推薦など、とっくにはじまってるよ、という人もいるでしょう。それでも、とにかくセンター試験がやってきます。今日は、がらにもなく、入試応援のメッセージです。
- 最後までやるべきことをやる
- やってないことでなく、やってきたことをみる
- 人に会いたくないときほど、家から出よう!
- 自分を支えてくれた人への感謝の気持ちを持とう!
- 結果で入る大学は変わるけど、あなたが得たものの価値は変わらない
最後までやるべきことをやる
まずは、鬼のようなメッセージになりますが、決して「後は気持ち」ではありません。センター試験が終わっても、まだ二次試験、私立大学入試と続いていきます。
センター試験まではあと数日でも、第一志望や二次試験まではあと1カ月、場合によっては2カ月もあるんです。
まだまだあなたの力はのびる。
入試を受けること自体があなたの実力を伸ばします。スポーツ選手が、大会に参加してはじめて成長するように、いくら練習試合をこなしていても、大会によって学ぶことがあるように、これからの1カ月、2カ月で、あなたはまだまだ成長します。
まだ、やらなくちゃ。
これから始まるんです。
センターを受験することで、きっとまた見えてくるものがあります。まだまだ伸びる。
やるべきことをしっかりとやりましょう。
やってないことでなく、やってきたことをみる
気持ちでいうならば、
まだやってないことでなく、やってきたことを見ること。
他人ではなく、自分のことを考えること。
試験までにやらなかったこと、定着しなかったことはどうしようもありません。考えても無駄。ただ、クジを引くように、記号を選ぶしかありません。それが当たるための方法はない。
もちろん、神頼みをして、確率があがるとあなたが信じているなら、それもありかもしれませんが、すでにクジなのだと思うなら、考えても無駄。ただ引くだけです。
できないところが出たらどうしよう。
みんなができたらどうしよう。
平均点が高かったらどうしよう。難しい問題が出たらどうしよう。
そんなこと考えても、あなたの力ではどうすることもできません。あなたが見るべきは、自分がやってきたこと。そして、自分自身。自分がやってきたことを、最大限発揮する。それだけです。
だから、見るのは自分がやってきたこと。とにかくそこだけに集中しましょう。明日がテストなら、やってきたことを確認するだけ。あるいは、一晩で詰め込めることを詰め込むだけ。直前に詰め込むって決めたら、小テストのように、期末試験のように、ただ詰め込むだけ。
ずっと詰め込んで入っていないなら、入っているものを見るだけ。
他人のことを気にしても仕方がありません。あなたができるのは、あなたにコントロールできるものだけ。何が出るかも、平均点がどうなるかも、考えても仕方がない。
最後までやるべきことをやりましょう。
人に会いたくないときほど、家から出よう!
入試が続いていくと、失敗することもあるでしょう。試験がうまくいかないことも、悪い結果が出ることもあるかもしれません。
そういう時、なかなか友達と連絡が取りづらいですよね。特に結果が出ている友達の噂を聞いたりすると。
でも、何も始まっていない今だからこそ、書いておきます。
人に会いたくないときほど、会った方がいいです。とりあえず、学校に行く。あるいは、塾に行く。そこにはきっとみなさんに手を貸してくれる人がいるはず。
そして、思っている以上に、うまくいかない人がたくさんいます。
なんか変な予言のようになってしまったら、申し訳ないけど、大学入試の倍率を考えれば、うまくいかない人の方がはるかに多いんです。
でも、どんなにうまくいってなくても、たったひとつ、それこそ第一志望だけ受かれば、それですべてが逆転するんです。
だから、ちょっとうまくいかないぐらいで、へこんではダメ。というか人間へこむのは当たり前です。どうやって次に向かうか。
学校や塾にいるのは、「うまくいっていないけど次に向かおう」という仲間。こういう人に会わなければ。
塾も学校も、先生は合格した人にもはや興味はないです。まだ入試があって立ち向かっている生徒に手を貸すはず。
だから、失敗したときほど、学校や塾へ行きましょう。
自分を支えてくれた人への感謝の気持ちを持とう!
こう考えていくと、入試はとっても大変です。うまくいかないことが多いのに、それでもなお、めげずに立ち向かわなければいけないんですから。
じゃあ、どうやって立ち向かうのか?
それは一人ではない、という自覚が一番。相手がどう思っているかは関係ない。あなた自身が、みんなに感謝の気持ちを持ってしまえばいいんです。
家族なのか、友達なのか、先生なのか、それは人によって違うかもしれないけれど、それなりに支えてくれた人はいるはず。その人への感謝の気持ちをしっかり持つ。あるいは、その前提として、みんながあなたにどんなことをしてくれたか考えてみましょう。
そんな気持ちを持てば、その人はもう、あなたの仲間、味方です。あなたを応援してくれる支援者です。
その人のためにも、最後までやりぬく。頼っていいんですよ。その分、感謝の気持ちをもって、最後までその人の応援に応える。
そういう気持ちを持つことが大事。ひとりで戦うと、あきらめるのもあなた次第。あなたはひとりで戦うけれど、応援をしてくれる、支えてくれる人をイメージすれば、あなたは最後まで戦えるはずです。
結果で入る大学は変わるけど、あなたが得たものの価値は変わらない
大学入試の結果は、きっと今、何にもまして重要でしょう。
でも、年をとってくると、なんだかどうでもいいことになってきます。その大学に行ったからこそあった出会いもあるし、そこに行ったからこそ、今の自分がいる。
でも、ほかの大学に行っていれば、違う出会いと違う経験がある。
「自分」に自信があるなら、自分が大事であるなら、そんな別の道に行った自分も、きっと違う素敵な人生を歩んでいると私は思いたい。
だいたい、大学や高校のよしあしなんて、10年20年経てば変わります。私が大学生のとき、早稲田の社会科学部は夜間でした。当然入りやすい。その社会科学部が今、こんなに難しいなんて、誰が想像したでしょう。
だいたい、自分がその大学を出た、というようなことで、社会はたいして評価してくれません。確かに就職する時には、多少あったかもしれないけれど、でも、今、私の生徒や同僚や保護者が、私を出身大学で見ていることなんてみじんもない。
結局は、「自分」の経験とスキルと人間性。
だから、しばらく経つと、ささいなことに思えてくるはずなんです。
確かに、その大学に行けなければ、やってきたことは無駄なのかもしれません。でも、どうせいけないからずっと遊んでいた、受験勉強なんてしなかった自分と、最後の一分まであがいて、支えてくれた人への感謝の気持ちをもって、もしダメだったときに、ものすごく悔しい気持ちを持っている自分は、本当に同じでしょうか。
勝てないから試合放棄した自分と、勝てなくても最後まで挑む自分は、本当に同じでしょうか。
結果はささいなこと。あなたはあなたなんですから。
だからこそ、最後まであがきましょう。多少、苦しい結果があっても、最後までその結果と向き合いましょう。
というわけで、なんだか悪い結果前提に見えるかもしれませんが、あなたの戦いを私も陰ながら応援しています。
がんばっているから、がんばれって言うな、みたいな風潮もありますが、それでも、がんばれって言いたい。だって、あなたを応援しているんだから。中島みゆきのように、ブルーハーツのように、叫びたい。
がんばれ!!