学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

4月~新しい場所に立つ心構え

新年度になりました。自分のいる場所がさまざまな形で変わることがあるのではないでしょうか。

今日は、そんな人たちに、新年度を迎える心構えです。

4月になると、新しい環境に変わる人が増えますね。

入学や入社などはさいたるものですが、クラス替えがあったり、担当の先生が替わったりするだけでも、意外と大きな変化です。

よくもわるくも、この慣れない環境というのは、今から少しの間だけの、特別な期間です。

気がつけば、それは日常となり、いつも通りとなり、よくいえば安心した、悪く言えば、イメージを変えることのできない時期に突入します。

ですから、新しい場所を手に入れた人に、新しい環境で過ごすアドバイスをしておきたいと思います。

変化と不安は「変わるチャンス」

新しい環境というのは不安なものですね。

それは、知っているものがなくなるからです。あなたが知っていることが通用しなくなり、あなたのことを知っている人がいなくなります。

こんな不安なことはありません。

もちろん、それが楽しみで、楽しみでしかたのない人もいるでしょう。

でも、この期間は一時的なものです。不安と期待は同じことの裏表。

あなたのことを知らないから、人間関係や常識を一から作らなければいけない。それを不安ととるか、それとも期待ととるか。

しかし、どんな場所であったにしても、しばらくすれば、それは薄れていきます。必ず、あなたのイメージが他者に作られるし、あなたも他者に対するイメージを作ります。

どこまでやったら怒られるか、どこまでやっても許されるかなどが見えてくるわけで、多少のことがあっても、

「ああ、だって、あの人だもんね。」なんてことになるわけです。

私はあまり好きではないんですが、どんなに好きでないといったところで、結局は「人」で決まることが、この社会では多い。

何をやったか、何といったか、ではなく、誰がやったか、誰が言ったか、で、評価が変わってしまうんです。

本当はそんなことあってはならないし、私もできるだけ色眼鏡でみないように努力をしますが、そうはいっても、どうしても「人」はついてきてしまいます。その人の置かれた状況、環境、実績などですね。それを見るのがいいのか悪いのかは異論があるだろうし、ケースバイケースなのかもしれませんが、どうしても、「人」がついてくるんです。

今、この時期だけが、その色眼鏡がない時期。少しずつ、少しずつ、よくもわるくもあなたという「人」が理解されて、あなたのポジションが決まってきて、それが居心地がよかったり、わるかったりするようになるわけですね。

だから、今、変に気張る必要はないんですが、この時期を大事にする必要がある。

できるだけ、前向きに、肯定的に、楽観的に、自分というものを作っていけるといいなあと思うんですね。

どんなところでも、最後は「自分」

自分というものは、必ず他者によって形作られます。

あなたの欲求は、あなたが作っているのではなく、他者が作っています。他者が欲するもの、他者が評価するもの、という前提があって、あなたはそこから自分の欲するものを決めています。

www.kokugo-manebi.tokyo

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本格的に理解したい人は長くなりますけど、上の、国語の真似びを読んでくれるとうれしいです。

私たちの欲求は、他者があってはじめて作られる。

他者が求める、他者が欲する、他者が評価するものがほしいわけです。

そして、私たちは、他者から自分がどう思われるかで動いている。

自分は自分なんですけど、その自分は他者によってとらえられているんですね。自由にならない。

たとえば、私が自分のことを「かっこいい」と思います。イケメンになりたい、と決めます。

でも、イケメンかどうかは、周りの人が決めるわけです。どんなにファッションや髪型にこだわって、イケメン風の振る舞いをしても、周りの視線がそうならなかったら、居心地が悪い。

なんとなくわかりません?自分がいくら格好をつけても、周りが格好いいと思わなかったら、イケメンとして振る舞えなくなるんです。

頭がいいとかわるいとかもそうです。いくら自分が頭がいいと自己イメージを作っても、たとえば、試験の成績とか、親や先生の視線とか、そういうものが、あなたを頭がいいと扱ってくれないと、居心地が悪くなるわけです。

そして、厄介なことに、私たちは、「かっこいい」とか「頭がいい」とか、そういうかなり相対的な基準に左右されている。

つまり、みんなが「かっこいい」とか「あたまがいい」とかにはならない。テストの成績とか、なんとなくの雰囲気とかよくわからないけれど、とにかくいくら思い込もうとしても、他者の評価は、相対的に、つまり、一番からビリまで、なんとなく順位をつけて決めてしまうわけですね。

というわけで、私たちは居心地が悪くなるんです。決まっちゃうから。しばらくすると。

でも、ここでとても大事なことなんですけど、実は他者は私やあなたにそんなに関心はないんです。

ちょっとイメージしてみてください。

あなたが、黒縁のつまんないめがねをかけているとして、どっかでコンタクトにして、髪型とかもかえて、で、要はモテたい感じにイメチェンしたいんですね。

結構、勇気いりません?

だって、周りに何か言われますよね?あなたが真面目にやってきたキャラだとすると、絶対、周りに言われそうですよね?「色気づいた」みたいに。

実際、必ず言われます。ほぼほぼ。言われないまでも、そういう視線を感じますよね?

でも、です。

逆になって考えてみましょう。あなたが他者だとして、あなたが気になっているような素敵な女子や男子ではなくて、あなたが興味がなかった地味目の男子や女子、あなたが友達ではなかった男子や女子を想像してみてください。

その子がいつ、髪型やファッションを変えたかなんて、覚えてます?

覚えているわけがない。

つまり、あなたが言われるのは一瞬で、そして、その意見や視線の大部分は、あなたの自意識が作っているんです。

正確に書くと、他者は、あなたがクラスの中心でないと自覚しているなら、あなたに関心はないんです。だから、すぐ忘れます。

いくら変わっても、あなたに関心はない。

結局、あなたの自意識が他者の視線を作っているんです。

私たちは、関係の中を生きているから、それに慣れているから、「自分がこうしたら、きっと周りの人(他者)がこう思うんだろうな」というのを、あなたの自意識が作っているんです。

カンニングをゼロにする有効な方法というのは、試験監督を後ろに立たせることなのです。

試験監督が前に立っていると、「見ていない」ことに気づきます。

試験監督が後ろに立ったところで、すべてを同時に見ることはできません。

しかし、試験監督が後ろにいるだけで、あなたに「見られている」という意識が生じてしまうのです。

自分を縛っているのは、確かに他者の視線なのですが、その他者の視線は、自分が作り出したものなのです。

たとえば、今まで、「勉強なんか…」と思いながら生きてきたとすると、急にまじめになると何か言われるんじゃないかって思いますよね?

たしかに言われるでしょう。でも、そんなの一瞬。あなたは自分のなりたいようになればいい。

スポーツやって下手くそで笑われるんじゃないか?確かに一瞬笑われるかもしれません。でも、そんな他人の視線はあなたが作り出したものなんですよ。

春です。

なりたい自分に思い切ってなってみませんか?

「自立」と「気づき、考え、行動する」

さて、高校に入学してくるみなさんに私からの課題です。

それは、「自立」です。

簡単に言うと、成長には四段階あります。

  • レベル0 言われたこともできない、やらない。
  • レベル1 言われたことはやる。他人が厳しく見ていればやる。
  • レベル2 言われたことは他人が厳しく言われなくてもやる。
  • レベル3 自分でやることを考えて行動する。
  • レベル4 自分でやることを考えて行動し、成果を出す。

こんな感じです。

レベル1が「他律」。他人に言われてやる段階。怖いコーチや先生が必要な人です。

レベル2が「自律」。指示があればがんばってできる。逆に言えば、自分でやることが考えられません。

レベル3が「自立」。自分でどうやったらうまくいくかな、どうすればいいかなと試行錯誤できる人です。

レベル4は、そうして成果を出すということ。

高校生は、できるだけ早く、レベル3に到達し、高校2年生の半ばには、レベル4に行きたいところです。

是非、目標にしてみてください。

最後に、そのための行動指針です。

「気づき」「考え」「行動する」

最初は、気づき、です。自分が周りにアンテナをはって、話を聞いて、情報を集めなければいけません。

次は、考え。集めた情報を自分なりに咀嚼し、取捨選別して、必要なもの、重要なものを集めなければいけません。

最後は、行動。そうだろうな、そうなるんだろうな、ではなく、やってみなければわかりません。やってみると、最初に捨てた情報に、実は重要な情報があったことに気づくことにもなるでしょう。

是非、この3つを意識して過ごしてみてください。

では。

最後に、「夢実現のための十則」をリンクにはります。これも読んでおいてください。

www.manebi.tokyo