学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

やる気スイッチを入れる!自分の行動を分析しよう!~どうして失敗する?どうしてうまくいった?

久しぶりの更新です。

今日は、学習に向かう意欲をどのように継続するか、という話です。

受験勉強を進めていくと、なかなかうまくいかないことに気がつきます。

やらなきゃいけないことはわかっているけれど、実際にはうまく行かないことがたくさんある。

思わず遊んでしまったり、現実逃避したり、急にやる気になってみたり…

あるいは意味もわからず成績が上がってみたり、逆に一生懸命やったのに下がってしまったり…。

そういうことのひとつひとつと向き合いながら受験勉強を進めていかなければいけません。

というわけで、今日は自分のやる気スイッチの押し方を考えてみましょう。

なんとなく成功したり、失敗したりしたことにも理由があると考えよう

まず理解すべきことは、あなたの現状は必ず何らかの行動によってもたらされたということです。つまり、そこには必ず「法則」が存在しているのです。頭のいい人たちは、それを意識して、再現していく。だから、成功を繰り返せるわけです。

もしかしたら、その成功は「偶然」かもしれない。でも、その「偶然」は必ずなんらかの行動の結果です。もしかしたら、その行動自体も「偶然」かもしれません。でも、それを意図的に行ってしまえば「必然」に変わります。行動が必然になれば、成功も必然になるわけです。

逆も然り、です。

あなたの「失敗」は必然ではないのです。もしかしたらただの「偶然」の連鎖でもたらされたものかもしれません。しかし、それを「偶然」と思っていると、同じような要因、同じような状況が「偶然」起こるたびに、その「失敗」は繰り返されるのです。

これが「分析」です。

では、「分析」とはどうすればいいのでしょうか。

一義的には、学習時間と学習方法、ですね。何が変わったか考えてみることです。でも、その先が大事。学習時間が増えたとして、ではなぜ学習時間が増えたのか?

それは一見関係のないように見える行動を振り返ってみるということです。どんなことが学習時間に影響を与えたのでしょうか。

友だち?誰と一緒に過ごす時間が長かったですか?それがよかった?それとも?

家に帰ってからのルーティン?すぐ着替えた?食事は?ゲームやスマホの時間は?いた場所はリビング?自分の部屋?お風呂の時間は?

学習場所?リビング?それとも部屋?そもそも友だちとどこか行きました?学校の教室の座席は?

先生との面談?友だちとの会話?オープンキャンパスでも行きました?

何か刺激を受けた?すごい人の話を聞いた?映画?漫画?逆にゲームセンターかなんか行って負の刺激を受けましたか?

遊びすぎたとしたら、それはなぜ?

今までと現在の「違い」を中心に分析してみるといいです。

自分でも気がついていないようなちょっとした、行動・生活の「違い」がなんらかの結果をもたらしているのです。

そのことを分析してみましょう。

失敗した理由の最初の一歩を探す!原因を5回さかのぼる

成功を繰り返し、失敗を繰り返さない。

しかし、特に失敗を繰り返さないというのは難しい。なので、その原因を5回くらいさかのぼってみましょう。

たとえば、スマホをやりすぎてるな、と思います。

なんでスマホをやりすぎるんだろう?2つめの原因です。

やっぱりそばにあるからだな。もうひとつさかのぼって3つめ。

なんでそばにあるんだろうか。

やっぱ使いたいからかな。じゃあもうひとつさかのぼりましょう。

どうして使いたいんだろう?

そばにあるから。あれ、もどったぞ。音楽?SNS?

そばにあるのが問題なら、スマホの置き場所を決める。たとえば部屋で勉強するなら、部屋に持っていかないルールを決めよう。でも、アラームにして目覚まし時計使っているよな…。じゃあ、目覚まし時計はスマホで使わないことにしよう。

…というような感じです。

失敗を導いている、一歩目を見つけて、具体的な対策を立てる。こんな感じです。

スマホとの戦い方を考える

今、やりかけましたが、スマホとの戦い方を検討しましょう。

今や受験勉強の敵はスマホのみ、といっても過言ではありません。せっかくですから、対策を立ててしまいましょう。基本的にスマホが敵、どうすればスマホを管理できるかを考えてみます。

 

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そもそもスマホを使わない。タブレットやPCとの棲み分けを。

まず、できるだけスマホを遠ざけることが重要です。たとえばスタサプやyoutubeなどで勉強動画を見るとします。スマホを使うから、SNSとかにいくわけで、今やタブレットとの二台持ちが当たり前だとするなら、学習用とプライベートはわけるべきです。つまり、スマホで勉強はしない。勉強にどうしても必要ならタブレットにして、そっちには遊び系はいれないということ。まずこれが基本です。でもyoutubeなんてどっちでもできるし、無理なものは無理…という人にもう少し詳しく説明します。

スマホと学習場所をわける~充電器でまずは管理

一番の問題は、スマホが学習場所にあることです。だから、ここで区分けできるのが一番ベスト。

だとすれば、スマホを使う場所と学習場所を区分けすること。

家で考えた場合、部屋とリビングという区分けです。そもそもどちらの方が学習に向きますか?多くの調査ではリビングの方が集中できるようです。やはり、部屋には誘惑が多く、また他人の目もないからです。漫画、音楽、趣味のもの、など部屋には好きなものがあふれています。

もし、部屋で学習することは変えずに、かつ部屋にあるものからの誘惑を拒否するなら、遊び道具や趣味のものは部屋の外に持って行き、部屋では勉強しかしない…というルールが必要です。

でも、そんなことは親が許さない…とするなら、リビングが勉強、部屋が遊び、という方が現実的です。

だから、部屋でスマホ、リビングで勉強。つまり、リビングにスマホは持ち込まない、というルールになります。

次の管理は充電器。充電器は勉強するところには持ち込めないというのがいいかもしれません。

こういうルールなら、ベッドで寝る前にスマホはOKになります。逆に食事の時にスマホはダメですね。

まずは場所を厳格に区分けする…で解決できればいいんですが、どうしてもスマホをそばにおいてしまう中毒者や塾などが主戦場の場合、なかなかうまくいきませんね。

スマホを学習に使えば、使えなくなる

というわけで、スマホを側におきたいけれど、なんとか使わないで済む方法を考えてみましょう。

これは逆転の発想です。

スマホを学習の道具として積極的に使ってしまえば、逆説的にそう使っている間は、スマホを使えなくなる、という考え方です。

たとえば、検索とかで調べる…なんて考えてみると、やっていいことが無制限になりますね。AI使うなんていうのも同じです。これでは沼にはまってしまいますから、もっと明確に学習の間はこれ…というようなものがいいでしょう。

ゲームをやるなら、ゲームだけをやりますし、動画を見るなら動画だけを見ていて、それ以外のことはやりません。だから、こういう風にスマホを独占する、学習だけのものを使いたいわけです。

私のおすすめは勉強動画、リアルタイム、です。

SNSなどでつながっている友だちとLINE動画とかスカイプとかで、勉強しているところを動画で送り合うわけです。できれば時間とかも決めて、休み時間も共有すれば、かなり集中できるのではないでしょうか。

次のおすすめとしては、タイマー系ですね。本来はタイマーはキッチンタイマーなどにして、スマホは遠ざけるのが一番。あくまでもそれができないなら…という部分ですが、やるなら積極的にしてしまいます。これは勉強アプリみたいなものがいいですけど、タイマーにするのもいいと思います。勉強にタイマーは必須ですが、それをスマホで、ちょっと凝ったタイマーとかにして、カウントダウンができるようにするといいと思います。

音楽がないとだめ…という人にも逆転の発想で、スマホでタイマーの代わりになるようなセットリストを作るのがいい。つまり、20分なら、このリスト、30分ならこのリスト、あるいは国語だったらこれ、数学だったらこれ、みたいなタイマー代わりの音楽を決めるわけです。曲の進行でおおよその時間もわかるし、正々堂々音楽を使えます。

こんな感じで、スマホを逆に使ってしまうのもおすすめです。

スマホを強制的にロック~使っていい時間も考えよう

もうそれでもだめなら、ロックをかけてしまいましょう。スマホ自体にもそういう機能がありますし、アプリをダウンロードすることもできます。なので、もうどうしようもないと思ったら、ロックするのも作戦です。

さて、そもそもスマホを完全にデトックスできればいいのですが、そうもいかないのが中毒というものですね。

となると、もうひとつ考えたいのは使っていい時間です。

デトックスできれば、そんなに楽なことはないのですが、できないとなれば使っていい時間を考えるのがひとつです。

じゃあ、それはどこか?

スマホを使い出したらついだらだらしてきりがなくなるわけですから…

わかりますね。それは寝る前だけです。

つまり、寝る前はOK。逆に言えば、スマホを触ったら勉強とは数えない。もしくは勉強してはいけない。どんなにやばかったとしても、です。スマホを触ったら寝るか、スマホで遊ぶか。もう勉強には戻らない。

だから、最低限のことは終わらせないとまずい。

こんな感じで決めるのもメリハリが付いていいと思います。

SNSのどこに中毒性があるのか?動画なのか、DMなのか?

SNSやゲームにはまる人も多いですね。でも、そのハマる実態がなんなのかは知っておかないと対策が立てられません。

まず、DMやいいね!など、theSNSという感じになっている人は、友だちを巻き込むのが一番。

「これから勉強します」とストーリーにあげる。

「一時間勉強するから、一時間後にDMする」とDMする。

で、動画でつなぐ。

動画をだらだら見る人は、一番はスマホを遠ざけること。場所の区分けとともにスマホを学習に使うことを考えましょう。

ゲームなどは数日のデトックスが一番効きます。特にスマホのゲームはコンプリートしないとやばい意識を使っているゲームが多いので、デトックスを強制的に数日して、コンプリートできなくすると、一気に熱が冷めることがありますよ。

そんな対策を考えてみてください。

眠気との戦い方を考える

眠気というのも受験生の敵としては非常に多くあげられます。どうしたら眠気に勝てるでしょうか。

生理現象だから…と片付けずに検討してみましょう。

だって、好きで夢中になるものは眠くならずに取り組め、勉強だと眠くなるわけですから、必ず対策を立てることができるはずです。

眠気に勝つと言われているもの

さて、理論的に眠気に勝つための対策をいくつかあげておきましょう。

  1. ラムネを食べる…眠気は脳の糖分不足から来ていますので、ブドウ糖を適切な量補充する。
  2. 動く…歩いていて眠くなることは少なく、横になれば寝てしまうもの。立ち上がる、動く、歩く、声を出すなどのことが有効です。音読を入れて、立ち上がる、歩くなどの動きを入れましょう。特に睡眠は身体の左側とリンクしているので、左手を動かすなどの動作が授業中などでは有効です。また、首の後ろとかおでことかに熱がこもると眠くなるのでそうした箇所を冷やすのも有効ですよ。
  3. 気分転換する…とはいえ、スマホや漫画は取り返しのつかないことになりますから、散歩や買い物など、一定時間で終わるものにしましょう。また、高度になりますが、場所を変える、やることをかえるというも気分転換です。勉強を勉強で気分転換できるようになればエンドレスで勉強できます。国語はここ、数学はここ…みたいな形であきたら、座席を変えたり、向きを変えたりするのもひとつの作戦ですし、お金があるならスタバでやる…というようなことも考えられます。
  4. 緊張させる…眠くなるのはリラックスするから。逆に緊張をとりいれましょう。たとえば、少しカチッとした服に着替える。Tシャツに短パンなんて服装なら、いったん襟があるシャツに着替えるのもいいですね。他人の目があるところも大事です。
  5. 顔を洗う、風呂に入る、は人による…顔を洗う、風呂に入る、冷たいシャワーを浴びるなどは効果がある人と逆に働くケースがあります。暖めるとリラックス、つまり眠る方向に働きやすく、冷たければその逆なのですが、冷やせば身体は逆に熱を持とうと頑張ってしまうわけです。顔をあらった瞬間はいいけれど、結果、逆に熱をもとうと身体が頑張り、結局眠くなるという確率が高いのです。

というようなことを考えてみましたが、ひとつずつ具体的にしていきましょう。

自分の行動に理由はないのかチェック~食事と飲料、糖分の問題

さきほど、脳の糖分が不足すると眠くなるとかきました。誰もが経験した事例でいうと、勝負の試験でものすごく集中すると、おでこのあたりが熱くなってぼーっとする、あくびが出るなどの症状がきます。あれが糖分不足。

このパターンなら、ラムネ=ブドウ糖を適切に補充するなどがおすすめ。

同じような症状があるのは、午前中の授業で眠くなる人です。睡眠不足でもないのに、眠くなるのはこれで、たいてい朝食をとっていないことが多い。朝食をちゃんと食べたとしても10時から11時には使い果たすので、理想的には軽食がほしいところ。

早弁したくなる…というのは論理的には正しいことです。

しかし、やっかいなのは栄養があればいいのかというとそうでないはところ。

人間の身体は本当にうまく出来ていて、糖分を取り過ぎると、それを抑制するインシュリンが出てくるわけです。そうすると高くなった血糖値を下げてくれるわけですが、結果、むしろ糖分が足りない状態に導いていく。つまり、一時的にすごくあがり、反動でまたすぐ下がるということなんですね。

たとえば、ペットボトルのソフトドリンクに相当量の糖が入っているというのは有名な話になりましたね。あれを一本一気に飲むと、次の授業で必ず睡魔がやってくるのです。

そこまででなくても、昼食の後、あるいは夕食の後、眠くなって仕方がない人はいないでしょうか。これらの人もやや食べ過ぎ、摂り過ぎなんですね。ちょっと空腹ぐらいの方がいいって言う人も多いはず。

となると、食事を摂るタイミングや間食に何をどのくらい食べているかもチェックしたい。チョコとかの量ですね。飴とか。食べ過ぎてないか。飲み物は何を飲んでいるかも重要です。

シンプルに書くと、

  • 朝食は摂る。特に炭水化物。
  • 間食は、ラムネやチョコ一粒程度。
  • 飲み物はお茶など糖分のないもので間食だけでコントロール。スポーツドリンクも糖分が多すぎ。
  • 食事の後眠くなるのは人間の摂理。昼なら昼寝で解決。夜はできるだけ早く食べるか、あるいは遅い場合は食べて眠くなったら寝るか。

眠気とは戦わない!眠くない時間を見つける

最後が「眠くなったら寝る」と書きました。これも大事なことです。睡眠は重要な要素ですから、たっぷり寝ているのに授業中居眠りをする、というようなケースは対策しないといけないのですが、深夜に眠くなるのは当たり前。これは頑張っても無駄です。

一番意味がないのは、眠いのに耐えてただ起きていること。時間や根性でなく、何がどれだけ頭に入ったかが大事。

だから、眠いのに〇〇時まで頑張った、はただの自己満足です。眠いのに、〇〇ページやった、いえ、眠いのに〇〇がわかるようになるまでがんばった、ならいいのですが、眠いのにただ頑張ったは無意味と自覚しましょう。

眠くなったら寝る。

その分を朝にやる。

「昨日やらなくちゃいけないことを寝てしまった。だから朝やろう」

これで十分。

眠い目をこする2時間より、朝集中して30分。

これで十分。

しっかりがんばりましょう。

成功したことを繰り返す~3日坊主も成功と考えよう!

失敗したことの対策が多くなりましたが、「成功」したことも繰り返しましょう。たとえば、「3日坊主」といいますが、これも「成功」のひとつ。3日やったわけですから。

3日がんばった。

4日目に続かなかった。

5日目に反省して原因を探る。

6日目からまた頑張る。そして3日で終わる。

これでも5日で3日やる気に満ちています。3日坊主は大成功。

では、やる気になったきっかけ「トリガー」はなんなのか?

これを分析するのも大切です。

モチベーションはどうやってあがった?

第一にモチベーションがあがったのはなぜでしょう?

危機感を感じたから?それは模試の判定ですか?だったら模試を多く受けたり、過去問解いてやばいと思えば良さそうですね。

受かった先輩に会ったから?

だったら、その先輩とまた話すのはどうですか?そんなことに遠慮はいりません。

オープンキャンパスに行ったから?

だったら、HPをのぞいたり、ポスター貼ったり、グッズを並べたりするのはどうですか?

友だちに宣言したから?

じゃあ、有言実行で、もっと取り返しのつかないぐらい、3日坊主になる度に宣言する相手をひとりずつ増やしてみたら?

ご褒美?

じゃあ、やったご褒美増やしましょう。

先生と面談した?

じゃあ、やる気がなくなったらその先生のところに行って活を入れてもらいましょう。

なんでやる気になったか考えてみるのが一番。それをその度に繰り返すのです。

学習に集中できたのはどうして?

なんか勉強できたんだよなあ…と思うなら、その理由を探りましょう。

多くの場合、生活のルーティンに関わっています。

たとえば、学校の座席が変わり、近くにいる友だちが変わった。

学校から一緒に帰る友だちが変わった。

勉強する場所を変えた。家から外へ。部屋からリビングへ。

家に帰ってから勉強をする時間が変わった。たとえば寝る前はあきらめて、夕食を食べる前に集中的にやるようにして、夕食風呂あとは…としたら、うまくいった、とか。

家に帰ってから、スウェットとかTシャツに着替えないようにした。たとえば制服のまま、とか、ちゃんとした私服とか。

朝ご飯をちゃんと食べるようにしたとか、間食をやめたとか、ソフトドリンクをお茶にしたとか、そういうことも大事。

とにかくうまくいったことを繰り返して厳選していくと、成功しかしないことにつながります。

成績はどうやってあがった?

さて、じゃあ成績自体はどうして上がったのかを考えることも大事ですね。

このためには記録あるのみ。

「英語を2時間やった」ではなく、

  • 問題集のどこをやったのか
  • どういう風にやったのか。「問題をといた」ではなく「最初にここを読んで例文を数回音読して、見ないで言えるようにしてそれから問題をといた」というような手順が大事。

というようなことを記録する必要があります。大抵、やったことが出来て、やってないことが出来ない、という当たり前のことがわかるはずですし、「文法やったのに文法ができない」というような場合には「やり方」が間違っているわけです。

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この記事などを参考にしてください。

というわけで、やる気について書きました。

以下も参考にしてくださいね。

 

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