今週のお題「ゲームの思い出」について、はじめてチャレンジしてみたいと思います。
というのも、「ゲーム」というのは書かなければいけない項目だったからです。
ゲームは「学び」となんら変わらないと思うからですね。
ひとつはテレビゲームやスマホのゲームの話。
もうひとつは、頭をよくするゲームの話。
この「学びの真似び」としては、知識そのものよりも知識を得るプロセスに意味があるという考え方でやっています。
そうすると、ゲームであるか、学びであるかということはあまり関係なく、そこにどういう学びがあるか、ということが大事だと思っていたのです。
だから、子どもがすべきゲーム、頭がよくなるゲームをきちんと紹介したいし、ゲームをたくさんやってほしいと思っていたところだったのです。
というわけで、今日の話はゲーム。
将棋や囲碁、そしてトランプ
まず、ゲームといっても、思考力や論理性を育てるものはたくさんありますよね。
将棋や囲碁がもてはやされているのが一番。
賢くなりそうですよね?
トランプだってそう。
神経衰弱なら記憶力。
ばば抜きなら心理戦。
ポーカーなら確率論。
それぞれ、意外と学力向上のエッセンスがあるような気がします。だから、ゲームが学習の妨げ、なんてことは一切なくて、逆にゲームから学べることも多いはずです。
テレビゲームってだめなの?
では、テレビゲームはどうでしょう?
頭を使わないで、反射神経だけ使うようなゲームも多いことは間違いありませんが、昔はやった任天堂DSの漢検ソフトをはじめとして、学習ソフトも多くでています。
というより、最近のCMを見ている限り、タブレットに移行して、ゲーム感覚で学習させようというのがありありです。
もちろん、これはこれで言いたいことは山ほどありますが、少なくともすべてが悪いわけではないことは確かです。
しかし、やはりテレビゲームの方が、一般論として思考力を鍛えるものは少ない。反射神経やアニメを見るようなゲームが入り込んでくることは間違いありません。
学習という意味でいえば、あまり学力にプラスになるとはおもえないようなゲームが多数ですね。
そして、やっかいなことに、一度テレビゲームをやってしまうと、脳みそが学習するためのモードから離れてしまうんですね。だから、テレビゲームをやってしまうと学習効率がさがる。つまり、家から帰って先にゲームをするのは学習の妨げ、ということです。
となると寝る前、ということになるんですが、寝る前は、「暗記」のゴールデンタイム。だから、寝る前にゲームというのももったいない。
となると、あんまりテレビゲームはすすめられない…というのが子どもには悲しい結論です。スマホ系はまた別で書きますが、また別種の大きな問題があります。
だからといって、こどもからゲームをとりあげるのはかわいそうですが、これが論理的な結論。
一応書いておきますが、私はテレビゲーム、特にファミコンで育ったので、ゲーム禁止なんて思いません。楽しかったし。
だからこそ、ボードゲーム
そうだとすると、やっぱりボードゲームですね。楽しくて、頭を使って…
そういうゲームは絶対に頭をよくします。なんて思っていたら、見つけたブログを紹介。
私は動機がちょっと不純なので、おもしろいに加えて、「これって頭よくなりそうだな」っていうのを紹介してみたいと思います。
みんなが当たり前に知っているゲームも紹介しますが、とりあえず一回目は「スコットランドヤード」です。
「スコットランドヤード」
ジュニアと東京はやったことがありませんが、見つけたので貼り付けておきます。
このゲームは、逃げる犯人一人を、残りのみんなが刑事のチームとなって犯人を捕まえるゲームです。
逃げる路線は、タクシー、バス、鉄道。停車駅が決まっていて、全部がとまれる駅や路線もあれば、バスだけしか止まれないところやいけないところもあります。
犯人一人を、みんなで追い詰めていくわけですね。
こんなの簡単につかまると思うでしょ?
実はこのゲーム、犯人は姿を見せないんです。刑事は駒があって、タクシー、バス、特急のチケットがあって、それを使いながら、駒を動かすんですが、刑事には犯人がどこにいるかわからないんです。
では、どうやって犯人がわかるのか?
ポイントのひとつは、使ったチケットはみんなが見えるように残していくんです。つまり、「ここでバスに乗ったということは、バスの停留所から次のバスの停留所に移動した」ということが推測できるわけ。
そして、もうひとつは、何回かに一回犯人は出現をします。そして、その場所に犯人がいたという駒をおいておくわけ。
そこから、使ったチケットを見ながら、「ここかここかここのはず」という推測をみんなでしながら、逃げ道をふさいでいくわけですね。
犯人はインチキできないように、チケットをおくところにいた駅の番号を書いていく…
よくできてます。
これだけだと、犯人が結構おいこまれるので、何枚かどのチケットかわからなくなるブラックチケットを持っていて、どれかわからないようにすることもできます。
犯人の出現回数や、ブラックチケットの枚数、場合によっては刑事の人数を調整することで、子どものレベルに合わせて遊べるのもおもしろいです。
犯人が目線でばれないように、それを隠すサンバイザーまでついているのは芸が細かい。
基本的に刑事チーム対犯人、ですが、大事なのは駒の数なので、最低二人でできるのもいいですよ。
家族でボードゲームやるときに、「やっぱり4人ほしいよね」っていうことが多いんですけど、これは二人でもできます。刑事は一人で全部の駒を動かしていけばいいので。
ちょっと高度なゲームだから、なかなか低学年でははまらないかもしれませんが、大きくなってきたら、完全にはまります。
ちなみに私は、大学生の時にみつけて、結構やりました。
舞台はロンドンのはずだったんですけど、東京もあるんですね。東京の位置関係も覚えられるかも。
心理戦と推測力も必要。逆算する力も身につきます。
犯人を追いつめるための手数を考える…詰将棋に似てるかもしれません。
ゲームって学びですよね。
だからといって、「学力をあげるためにゲームをする」っていうのも邪道です。
楽しく、頭を使って、夢中になってやっていたら、学力がついていた…
たぶん将棋とか囲碁とかもそうですよね。楽しいからやっている、やっていたら、賢くなる…
そんなゲームを紹介できればな、と思います。