学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

ノートを使っていますか?~ノートの使い方と勉強とノートの関係

試験が近づいてきましたが、今日はノートの使い方の話です。

ノートをどういう風に学習に生かしていくかを考えましょう。

最初の定期試験が近づいてくる季節ですが、勉強をするということとノートのあり方を考えてみたいと思います。

ノートというと、授業中に必死に作るという印象がありますが、試験勉強とノートの関係をしっかり考えてみたいところです。

そもそもノートはありますか?プリントや教科書でなくて…

教室で授業をしていると、驚くのは、ノートがないまま、授業を受ける生徒がどんどん増えているように感じることです。これ、ほんとうにびっくりします。

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まずは、「ノートが必要だよね?」っていうところから話を始めないといけなくなっているんです。

しかも、これが不真面目な生徒とか、やる気にない生徒とか、学力の低い生徒に向けての話ではなくて、「真面目な」「やる気のある」「そこそこ学力のある」生徒の話なんです。

なんで、こんなことが起こるかというと、おそらく原因は二つあって、

  1. 学校や塾で、プリント穴埋め型が主流になっている。つまり、プリントをファイルして、そのガイドにしたがって、それを埋める習慣はあるが、それがなくなると何もすることがなくなる。
  2. 学校や塾で、プロジェクター投影型の授業が多くなっている。先生が書かないため、「それを写す」という習慣自体が消え去ってしまう。ノートは、先生が「書いたものを写す」ということであり、投影されたスライドは「書かないもの」になる。また、これらはプリントで配布されることも多いため、ノートがいらなくなる。

こんな理由である気がします。

こういうところに、黒板やホワイトボードに書いて、説明する先生が現れると「何もいない」というようなことにつながっていくわけですね。

しかし、学習には、「書く」という行為が欠かせません。書かなければ、考えているとはとてもいえない。

たとえば、数学だったら、わかるのではないでしょうか?

手が骨折して使えなくなったときに、先生が「君の言った通りに書いてあげるから大丈夫。計算もね。君の言うとおりに書いていくよ」と言ってくれたとして、かなり不利になる印象がありませんか?

つまり、私たちは、実際に自分で、言葉として、文字として、そこに書き表して、形にしながら、考えがまとまっていくんです。

書くことそのものが、考える過程。

こうやって考えていくと、いくら、内容がプリントとしてまとめられて手元にあったとしても、じゃあ、ノートはなくていいのか、というのは別の話になっていくのがわかります。

これは、完璧な参考書があった場合、ノート、つまり、筆記用具はなくても、学習は問題なく進む、と言っているようなものだからです。

ノートは何冊必要か?試験勉強は「ノートを見る」だけ?

そう考えていくと、一口にノートといっても、さまざまな活用があることがわかります。簡単にいうと、一つの教科で、ノートが一冊でいいのか、というような話でもあるわけです。

たとえば、学習方法として説明したときに、必要なものが3つあると書きました。

  1. 参考書=これを見ればわかる、というような「覚えるリスト」
  2. 問題集=実際に解いていく「模擬試験」。「チェックの仕組み」
  3. 解説=上記ふたつをわかりやすく説明するもの。「授業」「塾」「映像」もここに入るケースがある。

というような感じ。 

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もちろん、参考書、問題集という観点で考えた場合、すべてが一冊に入っているというようなこともあるわけですが、ノートという観点で考えるとまったく別になってきます。

  1. 参考書=覚えるために、「整理する」。そして、覚えるために「繰り返す。」覚えたかどうか「チェックし、再現する」。これだけで、ノートの利用法は3パターン。
  2. 問題集=解くために当然「書く」。解答用紙や計算用紙のようなものも、ノートのひとつです。
  3. 解説=解説を聞いて、大事なこと、ポイントを意識するために「書く」ことが重要。

こうやって、書いてみると当たり前のように、ノートが活躍する場面が出てきます。

整理すると、

  1. メモのように、消えていくために書き留めるノート=授業や映像授業を意識して聞く
  2. メモを整理してまとめて組み立てる=自分の思考を整理する、考えるためのノート
  3. 覚えるために、何度も繰り返したり、練習したりするノート
  4. 問題ができるかどうかチェックしたり、再現することで確認するノート

こんな形で、ノートが活躍するわけです。

確かに授業中は、1が必要だったわけですが、その授業がわからなくて、たとえば、スタディサプリなどの映像授業で確認するとすれば、その際にもノートが必要になるし、すでに、授業のノートが手元にあるとして、試験勉強をはじめるにも、

  • それを整理し直す。
  • 覚えるために、手を動かす。
  • 覚えたかどうか確認するために、白紙に再現する。

というようなプロセスが勉強であって、「ノートを見て覚える」と上記はだいぶずれがあることがわかります。

というわけで、ノートが必要になるわけですね。

ノートを使うことが「学習」そのもの

つまり、必ずしも、それはノートという明確な形でないにしても、「書く」という行為は、すべての局面で必要なんです。もう一度まとめましょう。

  1. 話を聞きながら「意識し」「ポイントをつかむ」ために書く。
  2. メモのようなものを、頭の中で構成し直し、まとめ直すために書く。これこそが「理解」につながっていく。
  3. 覚えるべきものを手を動かして書く。つまり、繰り返し書くことで「覚える」
  4. 覚えたかどうか「確認」「チェック」するために書く。

こうした段階がどこか不足すれば、勉強ができなくなる、苦手科目が生まれるのは当たり前です。

数学が苦手な人は、そもそも試験勉強で、ノートを見るだけで、問題を解かない。

社会が苦手な人は、ノートを見るだけで、書いて覚えたり、整理し直したり、数学のようにチェックしたりしない。

国語だってそう。

古文単語が苦手な人は、やっぱり見るだけでチェックしないし、文法が苦手な人はまとめ直したり、問題を解いたりしない。

現代文が苦手な人も、問題を解いたり、要約したり、そういう作業をしないことが多い。

たとえば、現代文が授業のノートによるとしても、(私は他の問題を解くことも大事だと思っているのですが、)つまり、ノートを覚えればできると仮定しても、じゃあ、そのノートを再現したり、そのノートにそって見ないでも書けるようにしたりすることは必要なわけですね。

試験の最中かもしれませんが、もう一度、ノートの使い方を考えてみましょう。

 

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 上記は、勉強法について。各教科の勉強のポイントも載っています。

 

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 上の二つは、授業の受け方と、ノート作りの基本編です。

 

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 上記3つはマインドマップの話。ノートの根本を変えましょう。

最後にノートのポイント集。

 

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 合格のノート作りのポイント1~10です。