学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

ちょっとした小テストをどう使っていくか?~目標を意識する

新年度が始まって、小テストなども始まっているのではないでしょうか。今日は小テストとの付き合い方を考えてみます。

年度がかわり、小テストが始まると、「今年こそは全部受かるぞ」なんて意気込んだりしているのではないでしょうか。

でも、いつの間にか、その意気込みが薄れて、落ちることが当たり前になったり…。

あるいは、計画的に学習するつもりが、試験直前の朝とか休み時間につめこんだり、授業中に内職してみたり…。

そんな形で小テストとの付き合い方を考えてみます。

直前の詰め込み学習と一手間かかる学習の違い

それにしてもどうして、結局、直前に詰め込むだけの学習になってしまうのでしょうか。

たとえば、英単語ひとつとってみても、単語集には、単語と意味だけでなく、例文や類義語、対義語など、さまざまな情報が詰まっています。

にも関わらず、私たちはその中から必要な情報だけを抜き取って、小テストにのぞむようになっていきます。

しかも、それはどんどん直前に詰め込むようになっていく。

なぜでしょう?

実は、答えはシンプルで、それが小テストを合格するのに最も効果的だからです。

意外でしょ?

あなたたちがやっている直前ぎりぎり詰め込み学習は、それは定期試験前も含めて、「効果的な」学習方法なんです。

それが、小テストを合格するという目標である限りは、です。

ここがポイント。

冷静に考えてみればわかります。

試験に対する学習時間を10分しかとれないとします。

試験直前の10分と1週間前の10分ではどちらが効果的か。

聞くまでもなく、直前です。もちろん、「1週間前にやればその後復習の時間がとれる」「もしかしたらその単語が教科書ででてきて反復できる」という声があるかもしれませんが、それは学習時間が10分を超えるので反則です。

10分しかとれないなら、直前がいいに決まってる。

じゃあ、次です。

10分しかない時、どんな学習をするか。たとえば、テストの形式が英単語から意味を答える問題、あるいは多少スペルを書かせる問題があったとしても、そこを間違えても合格点はとれるとします。

英単語を見て意味を言えるようにするか、それともスペルや例文や類義語、対義語まで覚えるか。

当然、出る部分だけをやりますよね?定期試験だってそう。時間が限られていれば、「授業でやったけれど出ないところ」がわかっているなら、そこはやりませんよね?

 

というわけで、みなさんのやっていることはすごく効率がいい。

仮に、余計なことをやることを認めたとしても、その人と同じ時間、出る部分だけを反復できれば、確実に点数はあがります。

実際に、生徒を使ってやってみたこともあります。範囲を別にして、同じ時間でいつもやっているやり方と、私が教えたやり方で同じようにやってみる。私としては、期待としては、私のやり方で点数が上がる…ということを持っていたわけですが、結果は逆でした。

じゃあ、短期集中で一気にやればいいじゃないかって?

そうはいきません。

目標が、「小テストに受かること」ならそれでいいでしょう。

しかし、たとえば「受験に向けて英単語を身につけること」なら?

短期集中で、終わった瞬間に忘れて、また受験を意識した時にやり直す…。もちろん、やり直すといっても、エビングハウスの忘却曲線に沿ってやり直すわけですから、厳密に0になるわけではないけれど、0に近いところからやり直すというのはいかにも無駄です。

さっきの実験の続きがあって、同じ範囲を抜き打ちで翌日にやってみたんですね。そうすると、いつものやり方のところが大きく下がるのに対し、私のやり方でやった範囲は、大きくは下がらず、逆転するんです。

こういうことを踏まえて、どういうやり方で小テストに取り組むかを考えてみましょう。

古文単語~語源と漢字に目を通したら、例文の日本語訳を頭に入れて音読

古文単語の場合、細かい意味の違いに目を向けるより、語源の説明と漢字を理解した方が早道です。

日本語ですから、ある程度の語源がわかれば、細かい訳し分けはなんとかなります。その訳し分けは、訳そのものをおぼえるより、例文の現代語訳を見た上で、音読する感じで十分です。

できれば、意味別のものを使って、関連の語を整理してまとめて覚えると効果的。

古文の意味別はないって?

私が作っているので参考にしてください。

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英単語~例文を日本語、英語の順でリスニング、音読。日本語を英語で言えるようになったら書けるようにする。類語や対義語もその場で整理。

英単語についてはここまでまとめてきました。

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順番は以下の通りです。

  1. 日本語訳を読んで、英単語、あるいは例文を、聞く、話す。見ないでいえるようにする。
  2. 日本語訳から英単語が言えるようになったら、書く練習をする。
  3. 書く練習は、IMRのところを参考に。

こんな感じ。

単語集の癖でいうと、

ターゲット

基本的に出る順。チェック用単語集。覚えるためには、自分なりの工夫が必須。

速読英単語

文章を読んで、単語を覚えるという作り。日本語訳をカンニングして、文章をリスニング、音読。それがおわってから、単語パートに行く。

文章を使わないなら、速読英単語でなくてもいいことになる。

ユメタン

日本語、英語の順で流れる音源を使う前提。この作りは素晴らしいが、こういう使い方をしないなら、ユメタンである必要がない。

システム英単語

例文を日本語、英語でやっていくとわかるが、長くてうっとうしい。単語をやりたいのに、やりたい単語以外が多すぎる。だから、ミニマムフレーズという、つながりで覚える。これも、原則音読型。ミニマムフレーズを無視するなら、システムである必要はない。

鉄壁

ある種、完璧に作られているが、整理は基本的に意味別。まさに難関大受験者向けで、ひとつ出てきたら、関連語をまとめてチェックするタイプ。ある意味では意味別。かけるものとしては、文章で理解するとか、チェックするための単語集とか。でも、難関大を受けるなら、文章を読むだろうし、読めばそこで単語はチェックできるよね、ということだと思う。順番に覚えるというよりは、ひとつわからないものが出てきたら、関連をまとめて覚える、というやり方に向いている。

漢字~部首と音記号をチェック。字義をイメージして、いろんな熟語や読みに目を通す。

漢字のテストもあると思うので、一応記述。

まずはイメージ化するために、部首の「意味」と音記号を意識する。

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まだ続きもあるんですが、しっかり読んでください。で、順番は以下の通り。

  1. 漢字の字義をみて熟語や読みを確認する。
  2. 部首と音記号を意識してイメージ化する。
  3. 書けると思ったら、見ないで「空」に書く。
  4. IMRシートで確認。

こんな感じ。

これがかなり最速で、しかもかなり効果的。

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ここに細かくあるのでやってみてください。

IMRシートを活用

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というわけで、IMRシートです。

上のものや漢字のIMRシートのところで具体的な活用が書いてありますので、練習してみてください。