学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

マインドマップで、文章をツリーのようにして理解する!まとめ直し=キーワードでノートを作る。マインドマップ2

今日はマインドマップの3つの使い方のうち、最初の「整理と記憶」です。文章や教科書をマインドマップを使って頭の中にしまいこもう、ということです。

このブログのタイトルは、「学びの真似び」で、つまり「学習方法・学び方」を「学び」ましょう!ということです。

なんですが、なんとなく、大学入試の情報提供が多くなってしまい、心苦しいかぎりです。

国語の真似び、の方で、学習の仕方を書いている反動であるのとともに、メインであるところの「学習方法」の「真似び」の、反応がうすくて、ついつい反響が大きい記事から書こうとする悪いくせが出ているような気がします。

ある意味では、だいぶそのインパクトの強い、みなさんの関心のある「大学入試動向」のようなものを餌に、本当に読んでほしい部分が読んでもらえればな、なんて、思っていたりもします。(だいぶ失礼な書きぶりですね。すいません。)

というわけで、ノートの話とマインドマップの話をしていきましょう。今回は、マインドマップの3つの効能、

  1. 「整理」と「記憶」
  2. 「発想」と「整理」
  3. 「逆算」と「論理」

の中でも、「整理」から「記憶」へとつなげる部分を扱っていきます。

記憶を定着させるには「整理」をすること。

まず、記憶の仕組みについてはだいぶ説明をしました。もちろん、最初から読んでほしいところではありますが、一番関係のあるところを持ってくるとここになります。

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要するに、よほどの才能を持っていない限り、見たものを写真にとるように記憶して、そのまま再現する、言葉を変えるなら、自分が記憶したものをもとに言葉に再現していく、というようなことは不可能なんです。

記憶自体が、言語的なものであり、それは整理されたものでなければいけません。

 つまり、ノートをとるということは、見出しをつけて、見出しのレベルを決めて、それをもとに、頭の中に入れていく、というようなイメージです。

気の利く先生が、黒板に見出しのレベルをつけてくれる場合がありますよね?

最初は1、2、3で、

1の中にA、B、Cを使って、

Aの中に、ア、イ、ウ、エ、オを使うというような感じです。

あるいは、賢い人のノートが、レベルごとに、行の頭を空白をつけて、揃えていたりとか。

同じ発想ですね。

でも、どんなに、先生が気を利かせても、写すもとのノートが意識していても、あなた自身が頭の中に箱や袋を作って、同じように整理していくイメージがないと意味がありません。

記憶の限界は、だいたい7つですから、必要なキーワードが7を超えてくるとするなら、常に「整理」していかないと、「うわあ、もう限界!」がやってくるのです。

ノートをとるということは、自分なりにまとめ直すこと。

とすると、ノートをとるときに、「写す」という発想があまり賢くないことがわかってきます。

先生が、そもそもマインドマップ的な黒板やホワイトボードを提示していればいざ知らず、「先生の話した内容」や「書いた内容」が、録音や録画のように頭の中に記録されていくことはないからです。そのままの保存であるなら、本当に「動画」「写真」「録音」の方がいいですし、すでにぼくらは、スマホという形でそれを手にしています。

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 最初の頃の記事です。懐かしい。

という感傷はさておき、「ノートに学ぶべきことをためて、後で勉強する」というのは時間の無駄。

そしてノートづくりの観点においても、ムダ。写真にとったり、コピーしたり、便利なアイテムがいっぱいできています。

もし、それでもまだ、「でも後で勉強するときに記録は必要」という人がいるなら、真剣に、授業中にスマホの使用を許可したり、あるいは先生が、録画をして、あるいは録音をして、写真をとって、後日配信するというサービスを考えるべきだと思います。

 戻ります。

だから、ノートをとる、ということは、自分の頭の中に入れ直すこと。そのためには自分で整理していく必要がある。

これが今日紹介していくマインドマップのひとつめの使い方です。 

マインドマップの3つのパターン。

もういちど前回のおさらい。 

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 最初にも書いた通り、

  1. 「整理」と「記憶」
  2. 「発想」と「整理」
  3. 「逆算」と「論理」

というのが基本です。

1は、与えられた文章や授業などを自分なりに整理して、キーワードをマインドマップにちりばめていくこと。作業としては、

  1. マインドマップで整理して、覚えるものを作る。
  2. 出来上がったマインドマップを見て、覚える。
  3. 何もないところにマインドマップを再現する。あるいは、マインドマップのイメージを思い出して、文章を再現する

という3つのステップが必要になります。

このマインドマップの例は、前回に書きましたので、それを見てもらうとわかりやすいです。

大事なことは、「作る」「覚える」「再現する」という流れ。これは記憶の仕組みでも説明しましたが、特に最後の「再現する=思い出す」がないと記憶の定着には向かいません。

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というわけで、このマインドマップについては、大事なのは「作る」ということ以上に、「再現する」という部分です。

ですから、先生をはじめとする大人、あるいは生徒のみなさんが分担してマインドマップを作って、それをみんなで共有して「覚える」「思い出す」ということもできるわけですね。

 これが一番わかりやすいです。 

マインドマップ(R)for kids勉強が楽しくなるノート術

マインドマップ(R)for kids勉強が楽しくなるノート術

 

文章を整理し、記憶につなげるマインドマップ=整理して覚えるマインドマップ

さて、もう少し実践的に考えていきましょう。

この「覚える」ためのマインドマップは、文章や授業そのものをまとめて、自分で再現するために使えるわけですね。

では、その科目とは何か?

それは現代文と地歴公民です。

どちらも、教科書・テキストが文章で説明されています。しかし、大事な部分はキーワードとして覚えることが必要ですね。

現代文は覚えることがない?それは、あなたが現代文の文章の中身に興味がないからですね。作者は、自分の「言いたいこと」を、きっと「覚える」ことを要求しています。だって、その文章は授業そのものですから。あなたがそのなにがしかの授業を「国語」と受け取るから、中身は覚えなくていいわけで、国語の授業でなく、その本を手にした本当の読者は中身そのものに興味があるんです。

ですから、こういう類の科目にマインドマップは使えます。

地歴公民の場合、タイトル=大見出しがあります。

その中に小見出しがあります。場合によってはさらに見出しがあります。

これがまず、太い幹と枝ですね。

そして見出しがなくなっていても、文がいくつも入っているとすれば、またその文の数だけ枝があるともいえます。

その文の中にもいくつかのキーワードが枝分かれして存在するわけですね。

つまり、ノートをとるとは

  1. 枝の形で、レベル=段落を作っていくこと。
  2. その枝・レベルの中に必要なキーワードを意識すること。

ということになります。これができれば、どんな形でもいいんですね。

現代文の要約も、これと同じこと。現代文の場合、社会の教科書と違って見出しがないかもしれません。でも、自分で段落の境目を意識することはできますし、自分で要約的な見出しをつけることはできるはずです。

国語の真似びのページで、現代文の根本的な対策方法を書きました。

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要は、「わかる」ことが大事で、要約とは写すことではない、ということです。

では、「わかる」とはどういうことか?

筆者の言いたいことがレベル別・段階別に見出しとして頭に入っている状態です。それがもし苦手だとするなら、意図的にマインドマップを作る練習をすることが、学習にはよい、ということです。

できないことには理由があります。たいていは「やっていない」からです。では、「やらない」のはなぜか。それは「できない」から。ここで無限ループに入ります。

「できない」「やり方がわからない」だから「やらない」、「やらない」から「できない」…

これを断ち切るには、とりあえず具体的な方法で「やってみる」。これがマインドマップです。

8×8シートを使う

マインドマップは有効です。白紙に自由に書いていけますし、色を使うというのも印象を強くするのにもってこいです。

でも、実は、マインドマップの発想はたくさんのものに共通しています。

フィッシュボーンやイメージツリーなどというのもまったく同じ発想でしょう。一つの幹から枝分かれさせていくわけですね。

「白紙だとやりにくい」という人には、もともとあるシートはどうでしょう?

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8×8課題解決シート 中心に課題を書き、その課題解決に必要なものを周りの8マスに書き出す。その8マスを外周の中心にそれぞれ書き、そのために必要なことを書きだす。

原田先生の手法の8×8シートです。ここから課題解決のための64個の行動を生み出すわけですね。

原田隆史の熱い言葉64 カリスマ指導者「8×8」の成功クレド

原田隆史の熱い言葉64 カリスマ指導者「8×8」の成功クレド

 

大谷選手がこの手法を使っていた、というのが話題になったりしています。

これも、マインドマップ=発想型ですので、このシートも逆に、整理=記憶にも使えるんですね。

たとえば、次のようなやり方になります。

  1. 中心の「START」に、今回のタイトルを書く
  2. 次に周りの8マスに、大見出しを書く。8マス使わなくても構わない。
  3. 大見出しを外周のマスの中心に移し、そこから必要なキーワードを書き出す。キーワードは8つに収まるようにし、8つを越える場合は、小見出しとする。
  4. 小見出しにする、あるいはそこからどうしてもさらに細かくなる部分については、さらにそのキーワードをマスの中心に書き、また8つ以内のキーワードを書き出す。

これができれば、要は要約や、そのジャンルの教科書をまるまる覚えたのと同じになりますね。 

人間の記憶は7つが限界といわれていますから、これは8ですが、まあ、この形で記憶していけばなんとかいけるんじゃないかと思います。

実は、これは記述問題なんかを書くときの時間短縮にもなります。必要なキーワードも、こうした形で書き出せるなら、文章になっているのとほとんど同じです。

ですから、国語の要約なんかも、こういう形でキーワードを書く、という手がありますね。

無限に発想を広げるなら、マンダラートシートもあります。

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中心に「発想のもと」や「ゴール」を書いて、そこから自由に広げたり、さかのぼったりすることができます。

ただ、こちらだと、無限に広がってしまうため、視覚的にあとで再現はしにくいですね。というわけで、より8×8シートの方が「整理=記憶」型のマインドマップにはあうと思います。