学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

学校はこのままでいいの?「授業」を行うために。生徒と離れてどう教室を作るのか?

休校期間の長期化を真剣に考える時期がやってきました。どうやって、「学校」の「授業」を維持するかを考えます。

首都圏の緊急事態宣言が出て以降、学校の休校はどんどん重みを増しています。3月上旬の休校は、正直言って唐突でしたし、必要があったのかと疑問を呈することもできましたが、事態がそれよりも深刻になり、実際に緊急事態宣言が出ることを考えると、現在の休校は当然のことのように感じます。まだ、徒歩で通学ができる公立の小中であれば、校内の「三密」を避けるということが問題で、それをクリアできれば授業ができるかもしれません。

いえ、それだって、無理だよねっていう状況だとすれば、それに、電車、バスによる通学が必須になる、私立中高では、当面、学校が開かないのは当然のことになるでしょう。

そして、仮に多少おさまって、緊急事態宣言がおさまったとしても、通学を考えれば、時差登校、分散登校となれば、短縮授業は必須ですし、また、いつ同じような休校になるとも限りません。

そうすると、この休耕期間に、ただ「学習させる」「支持をする」ではなく、実際に「授業を行う」というようにシフトするしかありません。

こういうことを真剣に考えなくちゃいけないし、公立であるなら、どこかでトップダウンで動きだす可能性もあるでしょう。

先生方の中では、そういう危機意識のもとに、情報共有をしたいと思う方と、ただしのごうとする方で、二分化されていく気がします。

さて、今日はそういう中で、授業をなんとか進めていきたいと考える先生方と情報共有できればと考えて書き進めます。

 

授業が行えないとどうなってしまうのか?

まず、もう一度、問題を整理しておきましょう。

当面、GW明けまで学校が止まっているわけです。だから、額面通り受け取れば「5月6日から学校が始まる」わけです。

だとすれば、どういうことでしょう。

  • 一ヵ月学校が始まるのが遅れる。一ヵ月春休みが伸びた。
  • 伸びた春休みに、生徒が学習できるよう、課題などで手助けをする。

ということです。

しかし、本当に5月に学校が始まるのか?始まったとして、時間割通り授業が進むのか?そして、また再び休校ということはないのか?ということが疑問になります。

となると、さっきのものが、たとえば、夏までとか、秋とか、1年とかになるわけです。

  • 半年学校が始まる。半年春休みがのびた。
  • 伸びた休みに、生徒が学習できるよう、課題などで手助けをする。

というようなことになるわけです。

高校生で考えてみましょう。

  • 高3生は、授業が進まないと困る。しかし、入試が行えない状況になれば、逆に授業が進まなくて困らないかもしれない。
  • 高2生は、残りの1年で2年分をつめて行う。卒業や入試が伸びることはないだろうから、しっかり進めておかないといけない。
  • 高1生は、残りの2年間で3年分をつめて行う。

こんな感じになるでしょう。高1と高2では、高2のほうが厳しいですね。しかし、厳しいからこそ、高2の担当の先生は、伸びた瞬間に危機感が出てくることでしょう。逆に高1の先生は、もしかしたら、「9月から2年半でがんばってやるしかないよね」とあきらめてしまう可能性もあるでしょう。

いずれにしても、地域差も出てくるでしょうから、入試に関して今年の高3を除いては特別な対応があるとは思えない。高3だけは「中止=別の方法」ということを探らなければいけない可能性がありますが、やるしかないわけですね。

「入試があるから…」というのは、あまりいいたとえではありません。

子供の学びを考えたときに止めてはいけないんです。学校と同じように、塾だってとまっているし、学校がしっかり基盤としての学習を維持する必要があるはずです。

お金のある人が、オンラインで学習すればいいんだっていうことではだめですよね。

というわけで、こんな状況を長く続けてはいけないんです。

 

生徒にとって休校期間中の壁は何か?

では、休校中に学校は、授業は、何ができるのか?

  • 課題を出す。
  • 指示をする。
  • Youtubeなどの動画。
  • スタディサプリやClassiなどの学校で導入しているシステム。
  • オンラインの授業。

こんな感じ。

生徒と連絡をとる手段、連絡方法としては、

  • メール
  • 電話
  • 手紙=郵送
  • オンライン通話、ビデオ会議
  • スタディサプリやClassiなどの導入しているシステム

というようなことになるでしょう。

こういうものの組み合わせで、やりくりすることを考えるわけです。

こういうアイディアを分類していくと、

  • 強制力のあるものとないもの
  • 解説などと分かっているか確認する演習・宿題

という大きく二つの軸があることがわかります。

そして、これが「授業以外」ということになると、どうもいい組み合わせにならなくなるわけですね。

たとえば、「課題」は強制力があるかもしれませんが、生徒にとっては親切ではありません。

じゃあ、解説動画を紹介してみてもらおう、と考えると、強制力がなくなります。

もともと、Classiとかスタディサプリとか、なんらかのチェック機能が入る学習システムでも入れていない限り、無理なんですね。

まあ、たとえば大学なんかで、視聴したかどうかチェックできるシステムが入っていたとしても、実際は、再生して遊んでいるっていう作業は可能なわけで、本格的に強制力を働かせるとしたら、やっぱりオンラインの授業以外ないんですね。

 

時間のコントロールと「目」の必要性

しかし、オンラインの授業には大きな抵抗があるとします。「壁」といってもいい。

だから、オンラインの授業はできないんだと仮定します。

その場合、本当に、

  • 見たほうがいいオンライン教材を紹介して、生徒の自主性に任せる
  • やったかどうかは、課題で追う。あるいはテストで追う。

ということでいいのでしょうか。

長期に、休校が続くと仮定したときに、ご家庭で一番のぞまれるのは、生徒の時間のコントロールではないでしょうか。

つまり、朝、しっかり起きて、6時間の授業を受けているように、生徒が過ごす。

つまり、動画を再生しているけど、実際は遊んでいるとか、適当に課題を片付けて、生活リズムができていないとか、そういうことが一番困るんじゃないでしょうか。

本当にGWで、平常の生活が戻るなら我慢できるかもしれません。

しかし、それ以上になったとき、あるいは再開できても、平常のようにならなかったとき、生徒や保護者がのぞむのは実は、「時間のコントロール」なんじゃないかと思うわけです。

もうちょっと、説明すると、課題がただ出されるだけではなくて、「何時から何時までこの課題に取り組む」というような指示。そして、それが6時間作られている、というそういう状況なのではないかと思うのです。

だとすれば、ただ課題を出すだけではだめで、一日の課題に取り組む順番が決まればいいわけです。

先生方は「そんなことできるわけがない」と思うかもしれません。

いや、意外と簡単なはずです。

時間割通りにやればいい。それが自習だと思って、その時間にやる自習課題を作ればいい。それだけの話。

そして、そのプログラムと指示を送ればいい。

もちろん、強制力は働きませんが、それでも、この時間にこれをやる、次の時間にこれをやる…という指示ができれば、課題の回収やチェックもかなり具体的になります。

そうなってくると、できれば「チャイム」のようなものがあったらいいな、と思いません?こういうのをネット環境の中で、たとえばメールであるとか、時間ごとに送るぐらいの作業をしてはどうでしょう?

一番、いいのはGoogleクラスルームです。自分のクラスルームを作って、スレッドで管理していくわけです。

無料のシステムで、もっとも使えるものだと思います。オンライン授業の前に、まずはGoogleクラスルームで、授業という時間を確保すべきです。

もちろん、オンラインであることは必須。

でも、本当にこれ、環境がないんでしょうか。もちろん、小学校とか中学校とかだと難しいものもあるかもしれません。しかし、高校でのスマホの普及率を考えれば、100ではないものの、かなり実現できるはず。

あとは、数少ない、ネット環境のない生徒へのフォローです。

しかし、そういう環境が提供できなかったとしても、「平等性」のために、学校がただ長期休みのように課題を出す、ということでいいのでしょうか。

だから、ある種の言い訳を封じるためにも、なんとしてもネット環境のない生徒に、その環境を提供する動きは必要です。

同じことはできないとしても、そのフォローを心にとめながら、やはり、授業をなんとかする動きが大事だと思います。

しかし、ここまで書いてくると、よっぽどオンラインの授業のほうが楽です。どうして、その動きに学校はならないのか?

 

学校は、本当に「オンライン授業ができない」でいいのか?

今日のニュースでも、大学と塾が、どんどんオンラインに移行しているとやっていました。大学の先生も大半の方は、ここまでオンラインの授業なんてやっていません。

しかし、この状況の中で、「夏休みまで」「前期の間」、あるいは覚悟としては「今年1年」、オンラインでやることを決めているわけです。

塾は死活問題です。営業の自粛が出て、オンラインでやらなければ学費をとれません。だからやるしかない。

そして、そのオンラインの授業は思っているよりも簡単です。

Zoomか、Meetか、Teamsか。

思っているより簡単です。もちろんネット環境と、できればカメラが欲しいところですが、でも、カメラ以上に授業に必要なのは、ホワイトボードであって、これはたいてい、さっきのもので用意されているから、なくてもいいんです。

ただ、PC、スマホとネットとそれだけがあればいい。

どうして学校は、やらないのか?そして誰も文句言わないのか?

厳しく言えば、学校は休校にしてもつぶれないし、課題出していれば学費がとれる、つまり、塾とは違ってやめるわけにはいかないし、もっと言うなら、保護者から「オンラインの授業をやるべきだ」というプレッシャーがないからです。

だから、みんなおとなしくしている。

本当にそれでいいのでしょうか?

私はもう少し、声をあげるべきだと思います。もちろん、5月から再開されるかもしれません。だから、待っていてもいいのかもしれません。

でも、そんな風に楽観的に思えない私は、すぐできるとは思わないからこそ、5月のGW明けから、みんながオンラインで授業を受けられるように、環境を整え、教員が学び、そしてそのための体制を今、作るべきだと思っています。

もちろん、すぐやれるにこしたことはないけど、保護者の方に言いたいのはすぐは無理です。準備や訓練やいろいろ必要。やってるのを見て教員が学ぶことも大事。自分がやってみることも大事。そして、そのための準備期間も必要。だから、すぐは無理。

でも、GW明けにはやってほしい。だから、いま、待ったなしで準備に入らないといけないと私は思います。 

気になった先生。

GoogleClassroom

Zoom

GoogleMeet

MicrosoftTeams

あたりで検索をかけましょう。紹介してくれているページはたくさんありますよ。

www.manebi.tokyo

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