学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

「覚える」ためには「思い出す」。ひとつ前と組み合わせて記憶力アップ! 記憶の仕組み4 

記憶の仕組みを説明すること4回目になりました。3回分ぐらいで実は、結構学習方法の理論説明はできるのですが、とりあえず、今後のこと(もうひとつの国語の学び方のブログで漢字練習をはじめたり、古文単語を解説したりします。)を考えると、やっぱり、理論を先に説明しておかなければと思います。

ここまでくれば、5回目以降はコラムのような軽い読み物のように扱うこともできるし、まずは、その肝となる覚えることと思い出すことです。

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ここまで記憶の仕組みについては3回説明してきましたが、今回は最初の説明を思い出していただければと思います。もちろん、余裕があれば、2、3も復習しておきましょう。

 瞬時記憶を長期記憶にするための反復

まず、思い出してほしいのは、記憶を脳の長期記憶の場所に移すためには、最低2回の反復が必要だということです。

瞬時記憶→短期記憶→長期記憶

ですよね。

ただし、2回というのはかなり誇張した言い方で、ものの本によると、「最低5回の反復により長期記憶にいく」なんて書かれております。

この回数は必ずしも正しくはないと思いますが、

私は逆に、

5回も繰り返せば定着するはず

と受け取るようにしています。実感としても、5回ぐらい本を繰り返し読むと、わりと細かいことまで記憶に残る気がするからです。

戻ります。

ですから、復習は5回しなければいけない、なんて理論も見つかります。

たとえば、

  1. 寝る前、その日のもの
  2. 翌日
  3. 1週間後
  4. 一か月後
  5. 半年後

なんていう感じです。もちろん、これができれば素晴らしいですが、なかなか厳しいですよね。

一応、理論的に説明すると、たいしたことはなくて、これを実行するのは次の作業だけです。

  1. 手帳やカレンダーを用意し、翌日に「1日後の復習開始」1週間後に「1週間後の復習開始」1カ月後に「1カ月後の復習を開始」半年後に「半年後の復習開始」と書く。
  2. ノートや教科書などには授業のときに必ず日付を書き記して、1日でどこまでやったか、書いておく。
  3. ノートや教科書など、最初のノートのところに、「今日」「1日後」「1週間後」「1カ月後」「半年後」の復習を意味する、5つの付箋やしおりを全部いれる。
  4. 手帳などで時期がきたら、復習をはじめる。復習したら、次のところにしおりをうつす。
  5. 半年後がきたら、1日で5か所の復習をしていくことになる。

という感じですが、こんなマメなことをせっせとできる人がいたら、きっとうまくいくに決まっています。

だいたい1日分復習することを毎日続けるのだって大変なのに、この理屈でやると、1日で5日分を復習し、それを毎日延々と続け、当然のことながら、半年前に全受験範囲を終えなければいけません。

理想的です。否定しません。

でも、現実的ではないですよね。やるなら、しおりふたつぐらいにとどめるしかないですね。

というわけで、

「じゃあ、どうやって復習やるんだ!」という話になるのはわかっていますが、大変申し訳ないけれど、それはもう一度別の項目をふたつにして、説明し直したいと思います。

ひとつは、思い出して書く=タイムプレッシャーの話。

もうひとつは、詳しく1周ではなく、ざっと何周も、という話。

両方とも結構大事な話なので、「覚える」「思い出す」の話と少しずれてしまうので、また少々お待ちください。

繰り返し書くことは反復になるか

 

いずれにせよ、最低2~5回は書かないと、記憶は定着しない、ということになります。ここには私も異論はありません。

では、その場で、何回も何回も書いていく、というのは、記憶の観点からみればどうなのでしょうか。

そもそも、忘れないうちに復習して強化する、というのが基本方針ですから、忘れてしまう前にやらないといけませんよね?

だったら、そもそもその場で何回も書いてはいけないのか?

100回続けて書くことではどうしても覚えられないのか、ということです。

10回続けて書くこと、100回続けて書くことは意味があるのか?

結論からいえばありません。

無意味です。

記憶には、

覚えること と 思い出すこと が必要だから、です。

100回書く、では、覚えること、インプットばかりをしています。記憶を定着させるためには、思い出すことが必要なんです。

さっき、無意味だと書きましたが、読者の方の中には、

「私は意外と効果あったけど…」という人も中にはいるはずです。

これは、「意識」としかいいようがありません。つまり、さっき書いたものをできるだけ視野に入れず、できるだけ一度記憶から消し去りつつ、思い出して書いているなら、無意味だとは言いきれないのです。

ただし、小学生がいやいややる宿題、今、書いたものを見ながら写す、というような100回では、それは瞬時記憶を繰り返してぶつぶつ言っているようなもので、せいぜい短期記憶にできるだけです。

だからこそ、次の漢字をがんばって100回書いたところで、ひとつ前にやっていた漢字を忘れてしまうなんていうことが起こってしまうんですね。

自分に効果があるからといって、「意識」ということが苦手な子供に要求するのはあまり得策ではないことはわかっていただけますよね?

繰り返す書くなら、空に書く

ということはどういうことかというと、空に書くというのが実はとても意味があるんです。

鉛筆を捨てる。

紙を使わない。

今、覚えたと思ったら、漢字を空に書く。スペルを空に書く。

書けば、消える。

だから、もう一度書いても、それは瞬時記憶の繰り返しでなく、「思い出す」作業の繰り返しです。

いかがですか?

これは、マストの手法で効果が高いですね。

しかし。

欠点は当然あります。

小学生のお子さんをお持ちならわかりますよね?

そうです。証拠が残りません。親があとでやったかどうかを確かめることができません。

もちろん、本来確認すべきは、「やったかやらないか」ではなく「覚えたか覚えていないか」であるわけですから、「やった証拠が残らない」ことなんてどうでもいいことです。しかし、日々の勉強で、さぼってもばれないぞ、なんてことになったら、「うちの子がこれをやったら、大変なことになる」と心配するのはとてもわかります。

ていうか、こども自身もやったものが、目に見えてたまる、ってうれしいし、実感がわきますよね。

やったのに消えていく、のでは、こども自身が継続しない可能性もあります。

もう少し手法をつめていきましょう。でも、これは覚えておいてください。

 覚えることと思い出すことは、MIXすると効果的

 

 理論上ではありますが、今、覚えたものを、すぐ思い出す、なんていうのは、瞬時記憶で意味がない、ということになりますが、記憶の仕組み上、これを交互にやると、効果的なんですね。

つまり、ひとつの科目を「覚えた」ら、別の科目をはさんで、「思い出す」とより効果が高い、ということになるわけです。

だからこそ、1日1科目をやるより、1日全科目。

1日30分全科目をやるより、15分×全科目を2回繰り返す

という方が効果的なんですね。

経験則として、こまめに切った方がいい、という感じはもっていらっしゃるんじゃないかと思います。たいてい集中力の問題で語られてしまうのですが、理由はともあれ、悪くないことです。

でも、一番のベストは、覚えると思い出すをMIXさせるのを意図的にやるといいわけです。

でも、でも、でも。

現実問題として、がんばって覚えて、確認しないで先いけます?英単語覚えるだけ覚えて、数学やって英語に戻ってこれます?それ終わったら数学のさっきの解法、確認できます?

小学生だとパンクしそうな気がしますよね。

 というわけで、次がひとつの科目の中で、覚える、思い出すをMIXする手法です。

I・M・R 覚えるInputと思い出すRecallをMixする

 実はこれは簡単なことです。

一つを覚えたら、思い出す(瞬時記憶)前に、一つ前にやったことを思い出す。そして、今、やったものを思い出す。

次のものを覚えたら、思い出す前に、一つ前にやったことを思い出す。そして、今、やったものを思い出す‥

という感じです。

こんな感じ。

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というわけです。

7つが記憶の限界~7つ覚えたら、一度すぐに復習

この表に、もうひとつ大事なエッセンスが入っています。整理のところで、書きましたが、記憶の限界は7つです。

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というわけで、ここで、ざっと復習を入れる。

ここで8つ目に行くと、記憶が抜ける可能性が高まります。

という理論はわかりましたね。

「でも、小学生ができるわけないだろ!」というつっこみが入りそうな気がするので、実は大丈夫なんです!という振りだけ。

私、これが自動的にできるプリントを開発しておりまして、実は紹介します。

ただ、これは、漢字を例にしてやりますので、漢字の覚え方がもうちょっと展開するまでお待ちください。

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一応、3回目が部首の説明、4回目で形成文字と整理、5回目でIMRの実践の予定です。しばしお待ちください。