学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

子育てを考える2 話し出したばかりの頃の絵本

大学入試の話ばかりでなく、子どもの教育、学びについて、広く考えていく、というコンセプトで、書いていきたいと思います。今日は子どもの絵本についての話です。

いつもいつも大学入試の話ばかり書いていると、頭が疲れてきてしまいます。実は私も子育てまっただ中でして、そこで実験のようにやってきたことも多々あります。もちろん、よかれと思ってやっていることです。大変なこと、困ることもたくさんありますよね?そんなことの中からちょっと愚痴みたいなこともありますが、思ったことやおもしろかったことを書いていきます。

 絵本の効用~コトバを覚えるには、絵が必要!

といいながら、いきなり国語の授業ですね。

うちの子は2歳になるまでほとんどしゃべりませんでしたが、もう少しで3歳に手がとどく現在、ちょーおしゃべり。ずーっとしゃべっています。今のマイブームは、絵本を読むことのよう。

正確にいうと、字はまだほとんど読めませんので、話を全部覚えている。そして、完璧に再現する、というのが彼女のブームです。

もちろん、その前提は「読み聞かせ」です。やっていくとわかるのですが、彼女は、どうもコトバのひとつずつを理解してしゃべっているのでなく、そのまま覚えているようなんですね。

言われてみると、魚が好きだったので、「水族館のあいうえお」という本(大きく「あ」と書いてあるページときれいな魚の写真。で「あ」にまつわる紹介文。「あしたあしかにあいにいこう」でアシカの写真ね)とか、

を買ったら、マニアックな魚の名前をどんどん覚えていきました。

「モンハナシャコだ!」みたいな感じ。

パズルは、もともと2ピースぐらいの喜んでいたので、次のやつがほしくなって、見つけた感じです。そしたら、名前も覚えるんです。もちろん、字は読めないので、ぼくらが名前を教える(裏にひらがなとカタカナで書いてあります)んですね。

そうすると覚える。

そのあとに「あいうえお」買ったんです。これは、あいうえお、覚えさせたいなってよこしまな気持ちもありつつ、ですが、字を覚えるというよりは、名前と文章をそのまま覚える。字はなかなか覚えません。パズルも名前が字で書いてあるんですが、字には関心は示しません。名前は覚えるんですけど。

まあ、でもうれしくて、すぐ「どうぶつえんへいこう」も買っちゃいました。

モンハナシャコとかキリンミノとかナンヨウハギとか、すごいな、と思いましたが、当たり前といえば当たり前ですね。

彼女にとっては、犬とか猫とかも本物をそんなに見ていないのに、まず、さかなの写真を与えられて、名前を与えられたわけだから、それを覚えていくわけですよね。

おそらく、言葉の最初の段階は、ものと名前を結びつける作業のようで、言葉だけがあってもだめで、モノとか動作とか気持ちとかがあって、そこにコトバを与えてあげながら、積み重ねていくようです。

だから、絵本は最適。

モノがあって動作があって、場合によっては笑ってくれたり、泣いてくれたり。

www.kokugo-manebi.tokyo

コトバを覚えるためには、それに対応するモノ・コトが必要で、絵本というのは、彼女の狭い日常から、かなり大きな広い世界へ連れ出してくれるもののようなのです。

 

最近の絵本て、すごい!

国語の先生の私の好みもありますが、なんかやっぱり自分が昔読んだ本って懐かしくて、どうしても買い与えてしまいますよね?数少ないんですけど、自分が読んだ絵本がまだあって、そんなのを読ませると、なくなった自分の本が気になってつい買っちゃったり…残っていたのが「ちいさいおうち」(ぼくのは縦書きです。本屋では横書きのを見つけました。ぼくのは岩波??)で、 

買っちゃったのが「ちびくろさんぼ」。まあ、いろいろ名作っぽいものはもらったり、買ってみたりもしてしまいました。「はらぺこあおむし」に「きんぎょがにげた」…こういう系統です。正直いって、ぼくがこどものころにはなかったような気がするので、きっと最近の王道なんですよね。どこにいっても目にするし、洋服とかおもちゃにもデザインされてるから、いつの間にか、目に入って、いつの間にか買ってしまいました。確かによろこんで読んでます。

いろいろ工夫されててびっくりします。すごいなあ。

というわけで、初期段階は、ノスタルジーにかられた名作やみんなが知ってる代表作をどんどん買っていた、という感じです。

そのうちになんだか、こどもがどうやって本を読んでいくのか、わかってくるようになりました。

そして、「読んだことのある本」を欲しがっていく。

こどもは、「読んでもらう」「覚える」「自分で見る」というような形みたいです。

初期は、「読んで」でしたが、最近は自分でページを繰っている。字は読めないですよ。自分の名前の字ぐらいは見つけられますが、とてもひらがなで単語を読む、というようなことはできません。二文字でも無理です。そもそも読めるひらがなすごく少ないし。

だから、どうも、自分でページを開いて、思い出してるようなんです。読んでもらったフレーズを。

 というわけで、最近は、本人が保育園で読んだ本がほしいらしく、「知らない新しい本買えばいいのに…」と思いつつ、わざわざ、読んでいる本を買い与えています。なんでかというと、たぶん本人は、読み聞かされて話を覚えている、あるいは知っている…これもおもしろくて、もともとは、まったく同じフレーズで読むので「正確に暗記してる!すごいな」と思っていたんですが、最近は逆に間違えるというか正確ではなくなってきました。

たぶん、彼女は最初は意味がわかっていないから、まったく同じに言うしかなかったけれど、最近はわかってきたから、自分のコトバで説明するようになってきているんですね。これってすごくないですか?逆に。

というわけで、その訓練のためにも、これは続けた方がいいと、考え方を変えました。知っている本ひらいて、何度も真似して読んで…

まあ、こういうやり方もあるか、なんて思ったりしているわけですね。

 

そして、数や苦手な右左にチャレンジさせたくなってきて…

というわけで、ここのところ、彼女が読んだことのある本、知っている本をもたせて、自分で読む、ということにチャレンジさせているわけです。正確に言えば、読んでるわけではないんですけどね。まあ、こういう流れの中で、「字を読む」「文を読む」ということになったらいいな、と。

一方で、私としては、なんとなく、あたらしいチャレンジもさせたくなるわけです。「これができた!」みたいなことです。

最近の流行りに、本の中でいろいろ行動するものがありますよね?外国発信だと思うんですけど。

「ぜったいにおしちゃダメ?」とか「えがないえほん」とかのパターンです。「えがないえほん」なんておもしろいけど、やっぱり字が読めないと、あの楽しさにはいきつかないと思ってまだ買ってません。「ぜったいにおしちゃダメ?」は、本屋で何回かやったからいいかな、なんて思ってるんですが、この間スイミングスクールにおいてあった本に、関心を示したのをいいことに買ってしまいました。

この本、基本的には「ぜったいにおしちゃダメ?」と同じように、本を読みすすめながら、こどもにアクションを起こさせるんです。だから、読むというより、アクションを起こすゲームのような本なんですが、ありがたいのは、

「きいろをおして」「あかをおして」

とか

「3回おして」「3回たたいて」

とか

「ひだりにかたむけて」「こんどはみぎ」

とか

色、数、左右の指示があるんですね。

今、うちの子の状況だと、数はいえるんです。でも、たぶん、数を数えているわけではないんです。数をコトバとしていっているだけで、数えてない。ものを数えるときに順番に1、2とはいえるけど、何個かはわからない、という矛盾した感じ。右左もなかなか難しいですよね。上下は大丈夫なのに…。

というわけで、私の希望と、読んだことのある本をほしい、彼女の希望がマッチして、今は、この本が家にあります。

早く、数と左右がわかるといいな、と思いつつ、まあ、楽しく遊んでくれればいいな、と思っております。

www.manebi.tokyo

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