学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

3歳になったら、保育園から幼稚園に動くことがあるらしい。幼稚園にうつるメリットってあるの?

今日は通っている保育園で、4月から幼稚園にうつるという話を聞いて、保育園と幼稚園のことについて、考えて見ました。

うちは共働きで、原則として保育園に入れる以外の選択肢が当面ないのですが、幼保連携の認定こども園の動きもあり、徐々に選択肢も増えているようです。そんな中、同じ保育園でも、4月から幼稚園を選択するという話を聞きまして、不勉強なことに気がついて、ちょっと幼稚園にするかどうかということを考えて見ました。

 

保育園と幼稚園は何が違うのか?

私はこのあたりは専門家でもなんでもありません。まったく知識がない中で、どんな特徴があるかもわかりませんから、このあたりは専門的なサイトにお任せをしてみたいと思います。

benesse.jp

実は、管轄も違えば、教える先生の免許も違うわけですね。

保育と教育みたいなことになるわけです。単純に考えるとずいぶん違う!ということになりますね。

まず、先生の資格が異なれば、そこまでに先生が教育を受けたことも異なるように感じます。

また、保育園が、給食を義務付け、そして昼寝があったりすることと、幼稚園が時間割のようなカリキュラムを組みつつ過ごしていることを考えると、教育的に大きな差があるように感じてしまうのも無理がないのかもしれません。

 

教えている先生は、実際違う資格なのか?

保育士と幼稚園教諭という違う資格だと考えると、先生が違う教育を受けているような気がします。しかし、実際に大学や専門学校など大きな教育機関では、この二つの資格を両方とれるようなシステムになっているところがほとんどです。つまり、保育士や幼稚園教諭を目指す先生は、とにかくなんらかの大学や専門学校に入り、そこで一定の教育を受けて、両方の資格をとるということになるわけですから、保育園にいる先生も、幼稚園にいる先生も、同じ教育を受けてきているといっていいと思います。

ですから、資格自体は当然違いますが、先生が違う教育を受けているというような状況ではもはやないといっていいと思います。

そうなってくると、幼稚園や保育園で、先生に大きな違いがあるということはなさそうです。

というか、法律的にも「教育内容は同じ」と決められているんです。

www.sukusuku.com

だから、実際に教育内容が違うということはないし、話を聞いてみてもそんなに違うことをやっているわけではないですよね。

 

保育園と幼稚園の実際の違い

では、実際に何が違うか、といえば、預かる時間が大きく異なるといえます。

やはり幼稚園の方が、登園が遅く、昼が終われば早々に戻ってきます。夏休みや冬休みもあります。

保育園の場合は7時ごろから夜も6時ぐらいまでは預かってもらえるのが一般的で、夏休み、というような言葉もないですね。

だから、うちのように共働きととなると、当然保育園を選ぶということになるわけです。そうじゃないと困るし。

というような中で、「認定こども園」の動きが出て来るわけです。簡単に言えば、幼稚園に保育園の機能、つまり、朝、夜、夏休みというような期間も、こどもをあずかって保育する、というような形にして、なんとか待機児童を減らしたいわけです。

幼稚園自体も少子化の中で生き残りをかける必要があるし、少子化なのに待機児童が多いという問題は、たいてい0~2歳までの子どもの話で、幼稚園が別にできてくる3歳、つまり4歳になる学年の子になるとだいぶ落ち着いてきます。

今回のテーマも、同級生が幼稚園にうつるケースが出て来るようで、確かに上のクラスの子になればなるほど、(うちの子が通うのが、できたばかりの新しい保育園とはいえ)人数が少なくなっているんです。

認定こども園には、「幼保連携型」とか「幼稚園型」とかがあります。幼保連携型は0歳児から入れる。保育園で預かる子どもも入れる。幼稚園型は、幼稚園の年齢の子ということは変わらないけど、延長保育のような形で、あずかってくれるわけですね。

こうやって考えてみると、幼稚園と保育園の差ってそんなにないような気がしてきます。

幼稚園のカリキュラム、時間割がしっかりしているように見えるのは、時間が短いから、ですね。預かっている間にやることが決まっているわけです。

それに対して、預かる時間が長くなってくれば、お昼寝も必要でしょうし、自由遊びも必要。だって、幼稚園では預かる時間が短いからこそ、教育ができるし、その教育を期待して幼稚園に入れているわけですよね。でも、それが保育や預かりになってくれば、同じように昼寝をさせたり、自由遊びの時間も長くとらないととてもやっていけなくなります。

授業をするにも準備が必要ですが、ずっとこどもがいれば、そんな時間もとれなくなってくるし。

保育園も、相対的にみれば、昼寝や給食などもあるし、トイレの問題なんかもでてくるから、「生活」が中心のように見えてしまいますが、実際は、幼稚園と同じように教育をしているわけです。

ですから、繰り返しになりますが、幼稚園と保育園の教育的な差はないといっていいと思います。

中には、幼稚園では、「学習面のサポートがある」というような説明がされることもありますが、さきほども書いたように、教育のねらいがそもそもも同じですから、それは「園」による差ともいえます。実際、うちの近くにある人気の保育園は、がんがん字とか教えてますし。

 

保育園で育った生徒と幼稚園で育った生徒にある「差」をどう考える?

しかしですね。世の中の情報を見ると、

「保育園で育った生徒と幼稚園で育った生徒は違う!」的な言説を結構みるようになっておりまして、しかも、どうも保育園の生徒が悪く言われることが多いような…

brava-mama.jp

上のサイトは、保育園のことを悪く書いているわけではありません。念のため。

ただ、なんとなくですが、

  • 幼稚園は、きちんと学習をさせ、カリキュラムが決まっている。だからしっかりした子が育つ。集団生活ができる。
  • それに対して保育園は、自由に遊ばせている。だから、自分勝手でわがままな子が多い。

というような理屈になっていることが多いような気がします。

上のサイトでは、保育園を悪く書いているわけではないですが、「幼稚園=きちんと、おおらか、保育園=自由、しっかり」という図式はやはり使っているようです。

まず、もう一度おさえておきたいのは、幼稚園と保育園で教育内容に大きな差はないこと。どこに行っても同じ教育だ、なんていうことを言っているわけではありません。その「差」は「園の差」であって、幼稚園と保育園の差ではないというこです。

で、集団生活をする人数も、ほとんど違いはありませんから、「しつけ」とか「集団生活」という意味でもあまり問題はないはずです。あるとすれば、これも繰り返しになりますが「園」の差。実際、うちの保育園では、小学校にあがる前のクラスは3人ですから…。実際には、もうひとつ下のクラスと合同で過ごすことも多いようです。

そうなってくると、上のサイトでもかなり匂わせてくれていますが、仮に「保育園卒」と「幼稚園卒」の違いが明確にあったとしても、それは「保育園」か「幼稚園」かの違いではなく「親の環境」の問題ではないかということ。

つまり、

  • 「0歳のころから」「朝から夕方まで」「両親と離れて」過ごした子ども
  • 「3(4)歳から」「午前中の間だけ」「両親と離れ」「午後は母(父)親と過ごした」子ども

の差ではないかと考えることもできます。

こう考えた場合、もちろん、自分たちの働き方やライフスタイルを変えることができるならいいですが、そうでない場合は、子どもの育ちのために、保育園がいいか、幼稚園がいいかを考えることは意味がないように感じます。

 

教育内容は「園」による差が大きい~先生による「差」もありますよ。先生の側にたってみる…

でも、それでも、幼稚園がいいか、保育園がいいかという論点で、もう少し、この選択肢を深めてみましょう。

教育内容は、保育園か幼稚園かではなく、「園」の差が大きいということでした。でも、「園」の差よりも、教員として生々しいことをいうなら、「先生」の差というのもあると思います。ただ、「先生」だって選べませんし、教員としていうなら、ベテランの経験のある先生を求めていたら、若い先生は成長しません。そこをシステムでフォローするのがいい学校、いい園ということだと思います。だから、先生を経験のあるなしであまり差別してはいけないとおもんですね。

でも、システムでフォローするとなると、しっかりとした「カリキュラム」ということになります。これ、たいてい先生にとって負担になることが多い。つまり、ある程度、バックアップしたり、フォローしたりするシステムがないと、若い先生の負担が大きくなるけれど、逆に「カリキュラム」が厳しくなりすぎると、若い先生の負担はやっぱり大きくなるんです。

やること、やらねばならぬことが多くなるということですね。

実際、かなり教育熱心な園では、先生の入れ替わりが激しい、という噂を聞きました。親からすれば、園にあずけていろいろなことをやってもらえるのはうれしい。でも、先生からすれば、それは大変なことで負担…ということかもしれません。

そういうことが子どもにとっていいかどうかは微妙だと思いません?

というわけで、実際、両方の資格をとると、どっちになろうと思うのかです。

hoiku-love.com

意外とこういう観点て大事かもしれないなって思うんですよね。あらためて思ったのは、

「保育園は、そもそもの預かり時間が長いので、シフト制やフリーの保育士がシステム化されている」

ということ。

逆にいえば、幼稚園がより学校に近いんだと思います。学校の教員でいえば、担任や授業を自分が担当していると、現実問題として非常に有給は使いづらいということ。それは、よくいえば、自分のクラスや自分の担当に責任を持つということですし、悪くいうと、ほかのクラスやほかの先生にかまっている余裕がない、ということかもしれません。これはわかります。教員やってると。だからブラックに荷担しちゃうんですよね…。

確かに保育園に通っていると、特に人数が多くない小さな園であるからかもしれませんが、どの先生も子どもやぼくたちのことを知ってくれています。まだ2歳児クラスだから、ということもあるかもしれませんが、何人もの先生がいて、面談があっても、「どの先生と話すのかなあ…」なんて話をしてます。

教員の私としては、「いいこと」だと思います。やっぱり、「多くの先生がみんなをみる」というのが理想です。かかえこむことは教育的にも職場としてもいいとは思いません。

こういうサイトを見ていたら、「保護者対応は幼稚園の方が大変」というような先生の声がありました。決して、幼稚園に通わせている保護者がうるさい、などということでなく、もしかしたら、保育園だと、みてもらっている先生が分散しているために、「差」を感じないということかもしれません。いろいろな先生にみてもらっていると、だいたいこんなもんだなという感覚がでてくるというか。

やっぱり、親って、「あの先生に比べてこの先生は…」っていうのがあるじゃないですか。そういうのが、分散して標準化しているから不満が出にくいんじゃないかと。幼稚園の場合、担任の先生が、それをどんと受けるような形になっているのかもしれないですね。

もちろん、保育園の親の方が、「あずかってもらってるだけで感謝」っていうことで、幼稚園の親の方が「何かを期待してわざわざ入れた」っていう可能性もあるでしょうが。

 

保育園は「選べなかった」…じゃあ、幼稚園は「選べる?」

もうひとつ、幼稚園にうつる問題を考えいくときに大事なのは、じゃあ、教育内容は「園」の差だとして、この「園」を保育園の場合、選ぶことができないということ。「待機児童」なんて言葉があるぐらいで、入れればラッキーというような状況なんですから。場合によっては、認可保育園にも入れないかもしれない。

親たちにとっては死活問題で、だから、保育園は希望のところに入れずにいた。ところが、幼稚園を選択できるようになってくると、この競争率が緩和される。じゃあ、選ぶか…みたいなこともできるわけです。まあ、もちろん、この場合、親がライフスタイルを変えるか、あるいは「認定こども園」であるかという条件はつきます。

もっとも、0~2歳児だけの小規模保育の場合、3歳児以降でちゃんと保育園を見つけられるかという問題もあるわけですね。こういう問題が起こっている地域やあるいはそういう問題を抱えている方からすれば、「保育園から幼稚園にうつるって…まったく!!」とお思いになるかもしれませんが、今回は、そもそもそういう話なので、ご容赦ください。

戻りますね。保育園が選ぶどころの騒ぎでなかったとすると、「幼稚園にうつる」ということ自体が、「選ぶ」ということですから、まずはここをポジティヴにとらえたいところです。

でも、幼稚園が選べるか、と言われれば、これも微妙なところで…。人気の園は、やっぱり同じように入れるかわからないし、大変なんですよね、希望のところに入るのは…。

そもそも公立か私立か、という選択が、学校さながら起きてきて、これで費用が変わってきますよね。

ほら、こうなってくると「幼稚園無償化」の話題が気になりますね。

youjiokeiko.gakken.jp

保育園と認定こども園は上限無し。でも、幼稚園は、上限があって越えた分は負担が必要になるとのこと。

そうなんですよ。当たり前ですが、「いい教育」を求めると、当然学費はあがってくる。そのぐらいのイメージで、幼稚園を選ぶなら、そういう発想もありなんでしょうけど、上限の範囲で探そうとすると、実際にはなかなか選べない…なんてことにもなるんじゃないでしょうか。

さっきまでの問題も、高い学費を幼稚園に払っているとするなら、よりよい教育を求めるだろうし、もしかしたら、そのぶん期待が高くなって保護者からのクレームも多くなるかもしれないし、高い学費があるなら、その分充実したカリキュラムや特別な行事もあるでしょう。でも、保育園と比べて、学費が相応なら必ずしもそういう違いはなくなるけれど、もしかしたら保育園と同じように「選ぶ」ということは結局できないのかもしれません。

 

保育園・幼稚園問題にどう向き合うか?

こう考えて見ると、ですね。あんまり、周りに左右される必要はないし、情報に踊らされる必要はないのかな、と思うんです。

ちなみに今の保育園を希望する理由ってあんまりなかったんですね。

いわゆる「保活」と思ってやったことは、まずは保育園の見学だったんです。外側から雰囲気見たり、そしたら中を案内してもらえたり…気になったポイントは、大きくわけると、

  • 教育内容や教育方針はどういうものか?
  • 施設の雰囲気と規模、園庭、遊具はどんな感じか?

この程度でした。前者はぼくは結構気になって、後者より優先でした。どろんことか昔ながらの遊びをやっている園には惹かれましたね。それから、逆にヨコミネ式みたいなのにも興味ありました。奥さんは園庭重視。

…だったんですけど、「保活」っていうものが始まると、そんなことはどうでもいいということがわかる。

入れるかどうかが問題。希望の園、つまり人気の園を希望して、後回しにされるのは大きなリスク。だったら、入れるところがいい。

「保活」の勉強をした結果、方針ががらっと変わるわけです。当時奥さんは、出産にともなって、一時的に仕事をやめてしまいました。きつい仕事だったんで、職にはもどりたいけど、子どもを抱えて、自宅から遠い、時間も遅くなる可能性がある職場に復帰できないとふんだからです。

でも、そうなると、保育園に入れる可能性が下がるらしい。知らなかったんですけど。つまり、保育園に入れるかどうかもどうもあやしい。

就職活動したり、いろいろとやるべきことが出て来たというのが「保活」の結果です。

というわけです。

そうなると、新興住宅地の我々としては、

  • 人気の園は避けよう。教育内容がいい園はやめよう。結局は先生だし。
  • 施設が素晴らしい園も避けよう。施設で決めてもいいことはない。
  • 駅から近いのもやめよう。死活問題ではないし。

というような結論になりました。だったら、新設の園にかぎる。人口が増えているうちの地域は、どんどん保育園もできている。新設ならいいもわるいもないし、自分の経験上、きっといろいろ保護者の希望も聞いてくれる。

駅から遠くていい。車はとめられた方がいいけど。園庭なんかなくたって、近くに公園があればいい…

こんな感じでまったく違う保育園選びになりました。

実際、入っての印象は、園庭も狭くて小さいこじんまりした園。見学に行ってたら、最初にはずしたかもしれない感じ。

でもね。

少人数で、先生方がすごくよく見てくれている。園長先生から他の先生から、みんなが子どもやぼくらやじじばばまで覚えてくれている。発表会とか運動会とかも、人数が少ないから出番は多いし。

そもそも、幼児期の最初って、ひとり遊びから始まるから、友達がいる必要もあんまりないと思うんですよね。2歳後半ぐらいから、友達と遊ぶっていうのが始まるけど、それだって、大人数である必要はないし。小学校に入る前になれば、さすがにもう少し多くなってほしいけど、教員やってる関係で見ると、30人て多すぎる気がするんです。もうちょっと少ない方が先生はひとりひとりを見られるはず。

小学校に行けば、確かに人数は多くなりますが、それでも1クラスの定員は、小1で最大35、それ以上で40。これは一人でもこえたら、つまり、36人になった瞬間2クラスですから、運が悪くなければ、35人でやることなんかないわけです。そう考えると、これ、保育園より少ないぐらいかも。

だって保育園はニーズがあるかぎり、MAXまで受け入れるし、越えた瞬間受け入れないから、MAXなんです。

そう考えると、少人数でやってくれてるのに、わざわざ大人数にする必要はない、と思うんですよね。確かに中学校とか高校とかになってくると、実は大人数の方がいいと、教員の私は思っています。(楽したい先生は少人数好みますから一般論ではないです)たぶん、多様性とか、クラブ活動とか、様々な意味で、人数が多いことが必要なんですが、子どもが小さいほど、おそらくよく見てもらうことが大事。むしろ、たくさんの大人に見てもらうのが大事なんじゃないかな、と思います。お兄ちゃん、お姉ちゃん、妹、弟、ふくめて、いろんな人に会うのが大事で、同じ年齢の子に会うべきかというのはさほどではないように感じています。

というわけで、今の保育園には結果として、すごく満足。先生方にはすごく感謝。もし移るとしたら、すごいお高い、英語で生活するような幼稚園に移るかどうかぐらいですね。無理ですけど。

というわけで、移るメリットがあるかどうかは人それぞれだと思いますが、仕事があるとするなら、仕事をやめてまで移るメリットはないというのが私の結論。

もちろん、子どもといる時間を増やしたいから始まっているなら別ですけど。それはいいことですからね。でも、あずけたっていろんな人と接して、経験を積むわけで、帰ってきたときかわいがれば、きっと大丈夫だと私は思います。