学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

共通テスト二年目。衝撃の難化!でも、難化した年は、大逆転のチャンス!!

共通テストが終わりました。速報では、衝撃の難化予想です。取り急ぎ、ショックを受けている人に向けての難化の年対策です。

共通テスト2年目は、衝撃の難化傾向となったようです。特に数学が大きく難化してしまい、へこんでいる人も多いことでしょう。

というわけで、うまく行かなかったと思っている人にとりいそぎアドバイスです。

共通テスト二年目の難化の謎

共通テスト2年目で衝撃の難化。

私自身も、昨年がセンターと同じような出題、同じような平均点だったこともあり、なんだかそれが踏襲されていくような錯覚をしていました。

考えてみれば、共通テストはもともと「50%程度の平均点」が目指されていたことは試行調査などからも暗黙の了解でした。

ところが、やってきたのはコロナ。昨年は試験を1回増やして、追試を入れて計3回の実施へ。その増えた一回は、センターの臨時追試用に用意されているものを使うということになりました。

おそらく、このあたりが混乱の全ての始まりだったのかな、と。

つまり、大学入試センターはもしかしたら、もともと共通テストは予定通り50%程度の平均点を狙うつもりでいた。ところが、コロナで一回入試が増えて、センターの臨時問題を使う段階で何らかの調整が入り、よりセンターっぽい部分が増えていった…。

そして、今年、初めて共通テストとして思い切って作ってみた。もしかしたら、失敗してこの平均点になったのではなく(さすがにそれでも数学は失敗だと反省してるはずですが)、もともと50~55%ぐらいの平均点になってもいいように、思考力重視の入試にしたのではないかと思います。

今年は自分が高3をあまり持っていなかったこともあって、ちょっと無関心になっていたこともあって、分析もろくにしなかったんですが、もしかしたら、こんなことだったのかもしれません。

難化すればボーダーラインも下がる。

いずれにせよ、今、言えることは難化すればその分ボーダーラインが下がるということです。今の段階ではあくまで予想ですが、60点近く平均点が下がるのではないかと。つまり、少なく見積もっても5%以上平均点が下がり、となれば5%はボーダーが下がるということ。

例年、難化しても上位校、上位者のボーダーはそこまで下がらない傾向があったりはするんですが、今のところの情報では、上位者もいない、つまり、みんなとれていない、というようなことのようです。

思考力重視というか、新傾向というか、そういうことになって、みんなが戸惑う傾向がみてとれるわけですね。

というわけで、あと数日待てば、ボーダーが出てきますので、要はこんな予想ではなく、数字を見てほしいんですが、5%~10%ぐらいの失敗であるとするならもしかしたら、十分とれていて失敗ではない可能性もあります。

というわけで、まずは待つことにしましょう。

難化した年は逆転がしやすい!弱気にならず第一志望合格への準備を!

さて、続いて、難化した年の出願の心得です。

実は、難化の年は、第一志望受験のチャンス。

大逆転のチャンスです。

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まずは原理を説明する前に、基本として判定はいいにこしたことはない、ということです。

E判定のはるか下から逆転はできないし、A判定で落ちることも少ない。判定が当たるかどうかはまた別の意味があるんですが、

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基本的には、ある程度のところにいることが前提なんですね。

では、今回、共通テストの難化にともなって考えてみましょう。

あなたは千葉大レベル78%ぐらいを目標にがんばってきました。

でも、今回自己採点すると、なんと65%になってしまいました。今の気分は、最悪、絶望的です。

さて、数日後に結果が返ってきます。

平均点は10%減。千葉大のボーダーも68%で予想されました。

判定はE。でも、ぎりぎりのEで、もうちょっとでDでした。でも、いずれにしても、国公立はB判定ぐらいを目安に、と先生が言っていましたから、あなたは絶望的な気分です。

さあ、どうしますか?

さて、続けてです。次のケースを考えてみましょう。

あなたは、試験でなんと80%をとりました。自己採点でやった~と喜んでいます。

しかし、数日後、返ってきた結果はなんとE判定。

平均点が5%あがってしまい、ボーダーラインも83%になっていたのです。なんだよ、とあなたは思います。

さあ、どうしますか?

もちろん、両方とも、その人の性格によるし、EじゃなくてCだったらとか、設定も変える必要があるんですけど、不思議なことに上と下で答えが変わることがあるんですね。

上だと、無理で変更、下だととりあえず出したい、ってなるんです。

人間、失敗したと思っているとそのあとの逆転のチャンスが描けません。

成功したと思っていると、後ちょっとぐらいなんとかなるだろうと思うのです。

つまり、易化傾向の年はみんな予定通りつっこんで激戦。逆転ができないのです。逆に難化傾向の年は弱気になって回避します。

この時、毎年、

「そんなこといったってさ、上からおりてくるじゃないですか。東大とか東北とか筑波とか受ける人が千葉に来るでしょ?そしたら、僕の椅子はなくなるじゃないですか?」

という声が出ます。

その通りです。でもね、考えてみてください。その人達は余裕で受かるんですよね?その人達で椅子が埋まるなら、千葉大が旧帝大レベルになるってことです。そんなことが起こるなら10%減の予想は立ちません。

だから、最後にわずかかもしれないけど、椅子が余るんです。

もちろん、椅子は取り合いで激戦です。

でも、難化した年に、その椅子取り合戦から逃げるのはどんな人でしょうか。それは失敗した人、危なそうな人です。

本当はC判定なのに、失敗した…と落ち込んでいる人は安全なBやAに動く心理が働きやすいんです。あなたが、千葉に旧帝大レベルの人が来ると予想したように。

つまり、最後の椅子をとれる人達から逃げる。だから逆転の年です。

易化の年は、みんながそこに居座る。だから激戦の年です。

もちろん、逆転できるかどうかは得点換算して、問題を見て論理的に決めなければいけないけれど、むしろ、今年は強気が功を奏するんですよ。

 

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国公立出願作戦の復習

最後に出願作戦です。

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これは今までまとめてきたので、過去の物を見てください。

簡単に言うと、

「前期挑戦・後期押さえ」が基本で、それしかないように思いますが、

実際は、

「前期押さえ・後期挑戦」もあるということです。

最近は、後期が減ったので、そもそも後期で挑戦できない、後期が難化しすぎてノーチャンスになる、ということが多いんですが、もし、あなたが共通テストを失敗したなら、逆転ができるのは前期だということです。

つまり、論理的に逆転が難しい得点の場合、無理に前期につっこむのでなく、むしろ、1ランク2ランク落としても、逆転で前期を取りに行く、ということが大事。

前期なら、今年は逆転ができるかもしれません。みんな逃げるから。

第一志望でD判定、あるいはEの上の方ぐらいならまだ、いいかもしれないですが、それ以下でつっこむのは原理的に厳しいことが多い。また、Eの上とかでも一ランク落としてそこそこがあるなら、きちんと取った方がいいと思います。

で、ですね。

この場合、国公立受かったとして、私立である程度のところが取れれば、蹴飛ばして、後期などに挑戦。受からなかったら、そこに進学。という作戦です。

共通テストを失敗していればいるほど、私立にも影響を与える確率が高い。

たとえば、第一志望の国立を軸に、私立の滑り止めを考えている場合、大失敗した以上、私立の滑り止めが滑り止めにならない可能性もあるわけです。となると、国立第一志望に無理矢理つっこんでも受からない上に、私立も全滅すると。

つっこむためには、予定変更して、この共通テストの得点に見合う滑り止めを新たに作らないといけません。

結構、大変。

だからこそ、国立を合格確保に使う。私立との比較で予定通り行けば、蹴ればいいわけです。

考えていない地方国立だって地元では名門。

是非、検討してみてください。

失敗しても、作戦もあれば、やるべきこともあります。まだまだ入試は始まったばかり。

さあ、ここから合格に向かってやるべきことを着実にやりましょう!