学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

共通テスト直前!やるべきことと知っておくべきこと

共通テストが直前に迫ってきました。直前に意識しておくべきことと準備として知っておくべきことをまとめます。

共通テストが直前に迫り、学校では「あと一週間で何をするべきか」という質問を受けるようになりました。

すでにこのブログでは以下のように、記事を書いてきました。 

www.manebi.tokyo

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もう一度上の記事を読んでもらえると、いいのではないかと思います。

書くことはほとんど同じですが、コロナ禍の共通テストということもありますので、重複することもありますが、ざっくりともう一度書いておこうと思います。

 

あと一週間の準備は、時間割の意識と休み時間の過ごし方~間食と何を勉強するか

あと一週間の中で、思った以上にまじめにやった方がいいことは、当日の時間割を意識することです。

学習として、時間割通りに一通り解くというのは、今更時間がもったいないように感じるかもしれません。その場合、時間割を学習時間と捉えて、休み時間を休み時間ととらえるのがいいと思います。

「休み時間が無駄」?いえいえ、当日だって休み時間に勉強する可能性があるんですから、休み時間に休むんじゃなくて勉強していいんですよ。

大事なことは、学習時間に休むことはダメってことです。

  1. トイレに行く
  2. 水を飲む
  3. 間食をとる、おやつを食べる
  4. 人と話す
  5. 携帯を見る、テレビを見る

たとえば、「寝る」みたいなことは試験中もできなくはないので、やってもいいと思います。

こういう中で、特に意識したいのは、「水を飲む」「間食をとる」みたいなことです。特に一日目は、昼食をとった後に、80分の国語、英語リーディング、さらにそのあとにリスニングです。しかも休み時間が長く、リスニングは注意だけで30分は使いますから、終了はすごく遅くなります。

で、試験始まってから、給水、トイレ、食べる、ということが許されるタイミングが昼のあと15:00ごろ、16:30ごろという2回のタイミングだけです。で、終了は夜に近い。

栄養補給の練習って必要ですよ。

で、さらに意識したいのが、その休み時間、結構長いんですけど、そこで何を勉強するかです。ある程度、決めておかないと、以外とバタバタとしてしまいます。

なので、「この休み時間には、この教材のここを見て過ごす」というあたりまで決めたくなります。じゃあ、どうやって決めるのか、というのは次のことも参考にしてください。

 

最後までつめきること!とにかく「暗記系」のものを繰り返しながら、当日のルーティンを作る

あと一週間と聞くと、何をやっても無駄と思う人も出てくるでしょう。

人間勝手なもので、試験が遠くにあるときには「まだまだだし、「全部」ってあやふやで何をやっていいかわからないんだよね」なんて言ってたのに、近くなると「もう間に合わないし、今更やってもしょうがないよね」なんて言い出します。

両方間違い。

試験が遠いからこそちゃんとやらなくちゃいけないし、試験が近くても最後までやらないといけない。

今は直前ですから、直前、どうしてやれば伸びるかだけ。

たとえば、小テスト。本当に何日もかけて定着させてました?試験前の10分休みとか、直前の授業中に内職して…とかで乗り切って、終わったら忘れる…なんてことやりませんでした?

たとえば、定期試験。本当に、毎日の授業で理解して、直前は「やってもしょうがないからやらない」なんてしました?むしろ、授業はノートにためて、直前で無理矢理つめこんで、やっぱり終わったらきれいさっぱり忘れる…なんてやりませんでした?

今、あなたが「やっても仕方ない」って言っているのは、「確実に出るものが保証されていない」というそれだけなんです。それだけ。

英単語1900のうちのどれかは出る。文法書のどれかが出る。古典文法、古典単語、漢文句法、漢文漢字のどれかが出る。歴史や地理や化学や物理のどれかが出る。数学にしたって、教科書の問題のどれかと同じパターンは少しは出る。

でも、どれが出るかわからないし、やる範囲が多すぎるからやりきれるわけがないし…

だから直前は「やっても無駄」なんですね。

でも、それはウソです。

別に満点とる必要はなくて、1点でもあがればいいわけだから。

ざっと考えてみましょう。

いつも試験前一週間で試験勉強をして、0から60点ぐらいまでなんとかしていたとしましょう。

だとすると、年の試験が5回として、3年間ですから、トータルで15回のテスト、つまり1500点満点のテストで、60点あげられます。つまり、4点分あげられます。

これが全科目900点とすると、36点アップです。

結構大きくないですか?

だから、あきらめている場合じゃないんです。

何を言っても、一夜漬けで取り組んできたあなた。今こそ、あなたが3年間やってきた学習を生かす時なんです。そのあなたが戦いを放棄してどうする?

ずっと一夜漬けでやってきた力を見せる時が来たんです。

じゃあ、直前生きるのは何かっていえば、暗記ですね。

単語や歴史。文法。数学はきびしいよね。理科だったら物理より化学。化学より生物がうまくいく。

それをぎりぎりまでつめたい。もし、さぼっているなら、それを最後まで入れ込むことが大事です。

そして、それをつめながら、直前の休み時間に最後、どの暗記を確認するべきかを決める。

つまり、最後の最後まで詰め込む、特に暗記系のものをしっかりやりながら、直前にするルーティンを決めるという、一石二鳥を狙います。

ついつい、直前は「過去問題を解く」という気分になります。間違っているわけではないですが、直前ほど、「暗記に走る」必要があるんです。

 

自己採点とマークカードのマークの仕方

さて、もう一つ直前に決めてほしいことがあります。それは「自己採点」のための答えの記入方法と「マークカード」のマークの方法です。

模試だと、マークカードだけをやっているかもしれないし、家だと、マークカードを使わないか、あるいはマークカードだけにマークしているか。

でも、本番は両方をやって、実際に問題冊子から自己採点をするわけです。

自己採点のための答えをどう書くか?

まず、自己採点の方です。問題冊子で解いていくと、解答番号に◯をつけたり、×をつけたり…というのが多いと思います。

でも、本番であっちじゃない、こっちじゃない…って始まると後でわからなくなるわけです。

というわけでルールを決めましょう。

1 最後に選ぶものは選択肢の下に◯をつける。

2 最後に選んだ番号を別のところに数字で書く。

自己採点のずれは出願に影響します。

なのでしっかりルールを決めましょう。

マークカードのズレをなくすために、解答番号を意識する

もうひとつ意識しないといけないのが、提出するマークシートです。大きく分けるとマークシートは2種類ありまして、大問ごとにわかれず、全部つながっているマークシートと、大問ごとにわかれていて、解答番号がリセットされるタイプです。

私が教えている国語はセンター試験までは、つながっているタイプだったんですが、共通テストから大問ごとにわかれるタイプに変更されるようです。

全部つながっているタイプの場合、おそろしいのは、ダブルマークとノーマークです。

ダブルマークというのは、次の設問を同じ場所にマークしてしまうこと。

たとえば1をマークしたあと、次の答えが5と思ったときに、思わず、1とマークした欄に5をマークして、結果、全部ずれていくということです。

ノーマークはその逆。解答をマークした後、思わず、一列ずらして、その次の欄にマークするパターン。結果、当然全部ずれます。

これを防ぐためには、最初に最後の解答番号をチェックして、その番号に印をつけるというのが有効です。この癖が大事。

で、解答が大問ごとに分かれると、全部に影響するのではなく、その大問の中で影響するので、ちょっと被害が少なくなります。

しかし、その代わり、起こるのが、大問ごとにマークする場所を丸ごと間違えるパターン。

国語の場合なら、大問順に解くならそんなミスは起こりませんが、順番を入れ替えて解くようなことをすると、思わず4番を解いたのに、最初の1番にマークする…みたいなことが起こるわけです。

これまでも数学②の選択問題で必ずやらかす奴が出ているんです。思わず解いたから最初にマークするんですね。

というわけでこちらも注意してください。 

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これが国語の新しいマークシート。

www.kokugo-manebi.tokyo

国語については自分なりにまとめているので参考にどうぞ。

 

共通テストの注意点をもう一度意識する

最後に共通テストを受験する注意点を再度まとめておきます。これまでもこのブログではとりあげていますので、詳細は今までのものを見てください。

1 遅刻して一定時間を過ぎると入室できない~2科目受験とリスニングは特に注意

遅刻は一定時間で入室できなくなります。まあ、これは当たり前のものとして。

注意点は2科目受験者とリスニングです。

社会や理科の2科目受験で申し込んだ場合、1科目受験者より早く試験が始まります。

で、申し込んだときは2科目だったんだけど、受験する現在は1科目しか使わないことになってしまった…なんてことありますよね?

その場合、必ず、2科目受験の試験スタート時間に行かないといけないんですね。

2科目受験の試験開始時間がスタート時間で、だから、一定時間が過ぎると受験ができなくなります。わかります?1科目しか受けないから、一時間後に行く、ということは許されないんです。それは受験できないんです。入れない。

だから、2科目受験で申し込んだら、1科目しか使わなくても必ず2科目受験のスタート時間に行ってください。

で、しかも2科目のうち優先して採用する1科目は、「高得点」としてくれる大学もあるんですが、「1科目目」指定の大学もあります。

こればかりはきちんと調べてください。

つまり、2科目で申し込んだけど、1科目しか使わないという場合、基本的には「2科目受験のスタート時間に合わせて行って、1科目目に必要科目をやり、2時間目は退出できないので寝てる」というのがスタンダードなんです。

注意してくださいね。

2 マークは鉛筆。シャーペンは使えるが、シャープペンの芯は机上におけない

つづいて細かいことですが、筆記用具は鉛筆が基本で、シャープペンは使えません。

ややこしいのは、シャープペンは持ち込めないのではなく、下書き、計算用には使用可ということ。

で、実際、マークカードに使っても注意されるわけではないようです。

つまり、自己責任でマークカードに使うことは認められています。

しかし、ルールとしては、使えないわけですから、シャープペンの芯は机上に出すことが認められていません。そこは鉛筆ベースで、鉛筆と鉛筆削りはOK。シャープペンの芯はアウトなんです。

なので、必ず鉛筆ベースの準備はしておきましょう。

細かいことを付け加えると、服装は自由です。制服で受けるルールはありませんから、温度調節ができる服装がおすすめ。ただし、英単語が入っていると、本当に脱がされたり、裏返しにさせられたりするので、注意してくださいね。

3 「原則」一度試験を受け始めると途中で棄権して追試は受けられない!ただし、コロナだと疑われれば…

今回の最後はコロナでしょう。

試験中に体調不良になった場合、追試が受けられるのか…といえば、原則できません。

追試は、試験に行かなかった、あるいはまったく受けなかった場合です。

つまり、ちょっとでも受験をはじめて、途中で体調不良になった場合は、追試が受けられないんです。

これが原則。

ところが、今年はコロナですから、体調不良になった場合、「受けられる可能性がある」と明記されています。しかし、これは、自分が選べるわけでなく、あくまでも、「試験の担当者が認める可能性がある」というような文面で書かれています。

おそらく、コロナ禍である以上、受験生を最大限助ける。しかし、だからといって、一日目に失敗したからといって、二日目を体調不良にかこつけて、全部やり直すことを認めることはできない…という話です。

まじめな方には、体調不良、端的に言えば、二日目、あるいは途中で熱が出れば追試で、再チャンスがあることは間違いない。

しかし、悪い生徒が、「途中で失敗したら、体調不良っていえば、追試できるんでしょ?」と思っているならそうではないということです。

熱も測られるだろうし、コロナを疑われなければ、ただの棄権で追試は認められないんです。なので変な悪用は考えないでください。なので、コロナでないような体調不良の場合は無理をせず、最初から棄権して追試、というほうがいいということは覚えておいてください。

 

というわけで、共通テストまであとわずか、最後まであがきましょう。

 

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