学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

センターの結果が悪かったけれど、どう出願する?E判定でもチャレンジしていい?

センター試験が終わって、出願に向かうところですね。

さて、結果が悪かった人が、どうやって出願するかを考えてみたいと思います。

センターが終わって、国立の出願をどうするか、場合によっては私立の出願を見直すか、など考えなければいけないところですね。

今日は、失敗した人が、どのように出願するかを考えてみたいと思います。

今年の分析はこちら。

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国立の出願ルールはこちら。昨年のものですが。

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昨年書いた出願作戦はこちら。

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では、センター失敗した人がどうするかを考えましょう。

 

失敗がどの程度か~前期で勝負できるところがあるのかどうか。

まず、現状の大学入試を考えると、前期が勝負どころです。理由は以下の通り。

  • 上位大学が後期から撤退しているため、東大志望者が下手をすると千葉大クラスまでおりてくる。千葉大あたりだと、前期千葉大受験不合格者が後期で合格をとる数字は極めて低くなっている=志望大学のデータを見てね。
  • この話はセンターを失敗している人を前提にしているが、後期の方がセンターでの高い得点率が求められることが多く、センターを失敗している以上、センター比率の高い後期は厳しい=志望大学のデータを見てね。

だから、失敗した場合、まず前期を有効に使う必要があります。

考え方は以下の通り。

  • チャレンジするなら前期しかないかも。でも、チャレンジである以上、失敗する可能性の方が高く(50%ならC判定ですから、DとかEなら不合格の可能性が高いですよね)、後期で、適当な1ランク下の、BとかC判定の大学がない限り、後期は受けられないか、行きたくない大学になるかのどちらか。
  • 上記のようなことを考えるなら、前期こそ、1ランク落として「行ってもいい大学」や「滑り止めとして行くことをイメージできる大学」をとる。その場合、第一志望校には事実上、いけなくなる。
  • 前者の場合だと、チャレンジする以上、私立併願が重要になる。つまり、センターの失敗をふまえて、しっかり私立を考えないと、全滅もある。後者の場合だと、滑りどめレベルで前期を出せるなら、私立は全滅しても前期でとまる。

なので、まず、前期をどうするかが重要です。

 

後期が完全にE判定…行きたくなくても低いところを探すか?それともE判定でもつっこむのか?

前期を1ランク、2ランク下に落とせるなら、後期はチャレンジしてOKです。

しかし、落とせないなら、あるいは落としたとしてもやっぱりDとかE判定、あるいはC判定ぐらいだとしても、やっぱりだめな可能性もあるわけです。

この場合、後期をもっと安全に確実なところを探すのか、それともそんな行きたくないところは無駄だから、どんなに判定が悪くてもつっこむのか、ということが迷いどころになりますね。

 

行きたくないところを書いて、私立との関係は大丈夫?

安全な、行ってもいいところが見つかれば最高なんですが、「安全だけど行きたくない大学」ってどうですかね?

そりゃね、最終的に、そこしかなければ「それでも行く!」ということなんですけど、「そこしかない」ってことは、「私立が全滅する」ってことですよね。

さあ、ここで検討すべきことがわかりました。

つまり、

  • 併願予定の私立と後期ではじめて考えた大学とどっちに行きたいの?
  • 私立の方がいいとして、私立の合格可能性はどのくらいだと考えてる?

ということです。

  • いくつかの私立より、国公立はいくら家から離れてもやっぱりいい→受験すべき。
  • 私立の方が国公立より魅力的に見えるけど、私立も実はチャレンジばかりだし、センターの結果からすると、私立も厳しそう…→後期受験すべき。
  • 私立の方が、後期の国公立より魅力的。模試の結果からしても、併願作戦からしても、私立全滅はありえない→後期の受験校はもうちょっと行きたい大学にあげるべき。

この中のどれか。もちろん「間」はいくらでもあると思うんですけど、これを今、考える。

やみくもに下げるだけ下げると、結局「私立受かったから、後期は受験しません!」なんてことになります。

それでもね、私立が逆転合格なら後期国立は滑り止めの価値があるんですけど、私立が予定通りだとすると、後期でチャレンジすればよかった…ということになりません?

 

「E判定でも…」は意味がない。逆転には何点必要か、そしてそれは可能か?

となると、急にチャレンジしたくなりますね?

後期は欠席も多いし、次の人は休みます。

  • 前期で合格した人
  • 私立でその大学よりいい大学に合格した人

つまり、後期にくる人は、

  • その大学より下の合格しか持っていない人
  • 合格を持っていない人

の2種類になるわけです。

チャレンジしたくなりますよね?しかも「俺、私立より行きたい後期安全校ないもん」となればチャレンジですよね?

でもね。

「E判定でも受けるしかない!」というのは違います。

何がいいたいかというと原理的に逆転が可能かどうか、です。

つまり、「E判定であっても、100点差をつめる」、そして、「この問題ならできるかも」ということが絶対に必要です。あとはやるだけ。

この根拠を欠いた精神論は意味がありません。

いくら気持ちとしてはチャレンジしたくても、それこそ「浪人するから来年の練習だ」ということでもない限り、意味がないし、現時点で「浪人」を決めているような人は、来年こそ、「安全校」に出願する可能性が高くなります。

なので、そのあたりの見極めが大事。本命でなくても1ランク下の、行ってもいいところはないのか、2ランク下ならE判定でも行けるんじゃないか、など、細かく検討すべき。

決して、「どこ出したって、よほど下げないとE判定なんだから、第一志望にしよう」などという思考になってはいけないんですよ。

「逆転できるE判定、D判定、C判定」を探しましょう。

 

二次で満点近くが必要…でも、面接や論文なら意外と可能性はある。学力試験だと、君が実力でとれるかどうか。

さて、この時、合格最低点とかを見ていくと、「満点とれるならチャンスがあるんだけど…」というようなことが起こることもあるでしょう。

もしそれが学科試験なら問題を見て、満点がとれるかどうか検討してください。当然、とれないと気付くと思います。ということは無理だということです。

でも、これが面接とか小論文とかの場合はどうでしょうか。

「面接で満点とるってどういうこと?」「小論文なんて苦手だし、満点とれるとは思えないし…」

当り前の感覚です。

私たちも面接や小論文を普通につけて、満点をつけるなんてことはありえないんです。だから、学科試験同様、満点がとれるわけがない。

でも。

実は、国公立の後期というのは、面接や小論文を課している以上、「志望動機がはっきりしていて、大学で意欲的に活躍する学生」をほしいと思っているんですね。

だからこそ、学科試験にしない。

多様性、ダイバーシティを求めているわけです。

つまり、大学側からすると、「大学でやっていけるだけのセンターの得点があれば、あとは意欲だね」みたいな感じ。最低のラインをクリアしているなら、要はセンター関係ないぐらいに思っています。

この最低ラインは大学のランクで様々でしょう。でも、学力でとりたいなら「センターのみ」で決めるか、二次に学力を課すかです。割合が低いとはいえ、面接とか論文を課すのは、学力以外の能力や人物でとりたいからです。

ここでいう人物とは次のこと。

  • 動機がはっきりしている。きっかけなんて動機ではない。それは大学でやるべきことがはっきりしている。
  • 大学でやりたいこととは、大学でやるべき学問の方向性であり、それは将来の職業の方向性。
  • そういう学問とか職業とかは、研究室の名前とか職業の名前ではなく、具体的に自分が何を研究し、どうアプローチし、どう実現していくかを話せる人。
  • そうであるとするなら、論文課しても、自分なりに書けるはずだし、専門的な内容だしても、しっかり理解できるはずだよね、っていう感じ。

つまり

  • いい子で、明るくてはきはきしている。
  • やりたい職業がある。
  • やりたいきっかけがある。
  • 入りたい研究室がある。
  • 部活とか文化祭とかがんばった。
  • 友達となかよくできる。
  • 大学入ったら、サークルとかいろいろやって充実させたい。

みたいな人では、取る気にならないということです。

このへんは、

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とか、

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とか見てください。国語の真似びもよろしく。

で、こういう人だとすると、大学はとりたいんですね。逆に。

そこまで準備しないといけないんですけど、そういう人ってなかなかいない。

後期の入試って本来、すごく「いい入試」です。センターで基礎学力はかって、で、二次で思考力とか主体性とか見られるわけで。東大の後期とかすごい入試でしたよね。

でも、後期である以上、「前期だめな人」しか来ない。だから、もったいないんです。

だからこそ、国立は後期をやめて、同じようなことを総合型とか学校推薦型でやろうとしているわけです。

後期、残っている大学からすると、「学力だけじゃない、意欲的な人」がほしいのに、そういう人が来ない。

だから、私の経験でいうと、発想が逆になって、「とりたい人には、とるために満点をつける」ということが起こるようなんです。

あくまでも、私の経験の話で、すべての大学に共通することではないと思いますが。

もちろん、あなたが「とるべき人」である、ということを面接や小論文でアピールしなければいけません。そこらへんにいる、「勉強だけじゃなくて、スポーツや行事を頑張る、友達の多い人」というだけでは「とるべき人」にはなりません。

ただのいい子アピールで入りたいなら、せめてセンターでボーダーより上にいないとね。

ただ、「満点」は学力試験よりはありうると私は思っています。

この場合、本当は、推薦も、前期も、後期も、全部受けて、本気を見せたいですよね…。でも失敗していると悩みます…。やみくもなチャレンジは浪人まっしぐらだし、面接で満点って、何を言ったってギャンブルであることは間違いないわけだし…。

 

中期試験はうまく使おう!

折衷案として、安全校を作るもうひとつの手が中期日程です。

前期受かった場合、中期はだめになりますが、前期でチャレンジ、あるいは逆転可能あたりを攻めるけど、後期はどうしても安全にしたくない…というなら、

  • 前期チャレンジ・妥当
  • 中期安全
  • 後期チャレンジ

という手はあります。

つまり、さっきから書いている後期を有効に使うために、

中期はきちんと安全校にして最悪合格を取りに行き、後期はチャレンジに行くわけです。

今日のこの記事を読んで、

「やっぱり安全校をつくらないのはまずいけど、後期の小論文面接入試で、満点一発逆転は狙いたい…」とするなら、間に中期を入れて安全校を作るわけです。

これができれば、全部うまく回ります。

まあね、いい大学があるとは限らないんですけど…

でも、センターで60%ぐらいの人、あきらめないで、探せば合格もらえるところあるんだから、有効に使って、そのうえでチャンレンジすべきところをチャレンジしましょうよ。

 

さあ、参考になりましたか?

決めるのは自分。信じるのも自分。もちろん、気持ちではどうにもなりません。作戦と対策と努力が逆転をもたらします。

最後までしっかり戦いましょう!!

度数分布表の見方をこちらで紹介してくれています。

どうぞ。

kasikoi.hatenablog.com