センター試験が終わりまして、出願校を検討する時期になりました。いまさら感は強いですが、念のため、国公立の出願のルールを確認しておきます。
センター試験が終わりまして、リサーチをもとに出願校を検討している時期だと思います。うちの学校でも質問がありましたので、検討しているご家庭向けに、国公立の出願ルールを確認しておきます。
出願校の検討については、
で展開しております。参考にしてください。
※この記事は2019年度入試向けに書かれたものです。2020年はこちら
2019年出願期間は前期・中期・後期とも2月6日!途中集計が発表されます。
出願は、今、全日程分行う=受験の結果で変えられない!
まず、もっとも重要なことは、
前期・中期・後期日程とも2月6日までに出願をする
※2020年度入試は、2月5日が締め切りです。間違えないでくださいね。
ということです。当日消印か必着かは大学によって異なるようですが、まず、これが大事。とくに保護者の方があぶないようで、高校入試などでは、
前期受験→前期発表→後期出願→後期受験
となっているようで、思い込みで、後期は前期のあとと思っているようです。
大学受験は、今、すべての日程を出願します。つまり、前期日程の結果や私立の受験の結果で変更したり、作戦を変えたりすることはできないということです。
今、きちんと検討しないといけません。
途中集計が発表される。
今年は河合塾が1月30日からHPで、出願状況の速報を更新するようです。
こちらはベネッセ駿台。
もちろん、大学によっては大学のHPで発表することもあるでしょう。全国的なことでいえば、途中で新聞にすべての大学の出願状況が発表されます。
ですから、アナウンス効果が怖い人は、出願はその様子を見ながら…ということも可能です。でもね、みんな同じようなことを考えているかもしれませんから、そこは保証できないですよ。
国公立の入学手続きをしたら、合格発表から除外される。
次に重要なのはこれ。
入学手続きをしたら、もう合格はもらえません。入学手続きのときに、貼らされると思うんですけど、そのデータが国立大学間で共有されてしまいます。
なので、前期で合格したら、後期は受験できません。
前期おさえて、後期さらに上、というわけにはいかないんですね。
後期を受験できる人は、
- 前期不合格だった人
- 前期合格だけど、入学手続きをしなかった=入学を辞退した人
だけです。あ、受けていない人もOKです。
だから、普通は、
前期チャレンジ→後期おさえ
になるんですが、
私はセンター失敗型には、
前期おさえ→後期チャレンジ
をすすめておりまして、理由は、さっきの記事を読んでください。
もちろん、
前期チャレンジ→後期チャレンジ
も、私立でおさえられるなら当然ありです。
中期日程ってどうなるの?
で、最後に中期日程です。
中期日程が認められているのは、公立大学です。でも、実はこれらもルールはまったく一緒。
- 出願は同時=今
- 入学手続きをしたら、ほかの合格はもらえない
ということになります。
ただし、中期日程は日程が特殊なために、例外的なことが起こります。
前期で合格したら、中期はどうなるの?
中期は後期より早いために、前期の手続き締切りの前に中期の受験ができてしまいます。
つまり、
前期で合格したけど入学するかどうか決める前に中期の受験ができてしまう
ということです。
この場合は、次のふたつになります。
前期の方が中期より志望が高い場合
当然、前期に入学を手続きをします。この段階で中期後期の受験大学にこの情報が流れて、あなたは合格者から除外されます。つまり、前期に手続きをした時点で、それ以降の合格は出ません。
前期よりも中期の方が志望が高い場合
この場合は難しい判断になります。
前期に手続きをする→中期は合格者から除外。つまり、自動的に中期をあきらめる。
前期に手続きをしない→中期は中期の結果で合格・不合格を判定。つまり、不合格だとしても前期を辞退しているので、とりかえしはつかない。
ということです。
前期は不合格、あるいは不受験。中期と後期はどうなるの?
前期に手続きをすればすべては終わりですが、前期不合格の場合は、当然、中期、後期とあらかじめ出願していれば受験ができます。
この場合、中期と後期の日程が近いために、例外的に、合格判定が同時に行われます。つまり、両方の合格をもらえる可能性がある、ということです。
この場合は、中期と後期の合格を持って好きな方を選ぶことが可能です。
これが中期日程の特徴になります。
わかりましたか?というわけで、国立の出願、しっかり検討してください。応援しています。