学びの真似び(まねび) 「学び続ける人」になるために(教育と受験と勉強法)

学習の仕方に困ったことはありませんか?ここでは、「真似び=学び」という形で、さまざまな学習方法へのアドバイスをしていきます。学習の仕方に悩んだら、受験勉強で行き詰まったら、ぜひ訪れてみてください。効果的な学習方法を知って、学び続ける人を目指しましょう!

日本史と世界史はどっちがいいの?「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」でフレームを作る!

今日は文系をベースに考えたときに、日本史にするか世界史にするかということをベースに、歴史の学習方法を考えます。

今日は文系の歴史科目をどう選択するかということを考えてみたいと思います。そのことを通じて、歴史の学習方法をもう一度学習してみましょう。

 

受験科目として、社会選択をどうするか?

受験科目の選択をどうするのかというのは、いろいろ質問を受けることが多いです。まず、理系か文系かでだいぶ違いますね。文系だとそもそも歴史選択をしておかないと、受験校が大きくしぼられてしまう可能性があるからですね。

とりあえず、ざっと復習しておきましょう。

理系、センターのみで使うなら…地理が倫理政経

基本は地理か倫理政経の2択です。

この2科目が満たしている条件は、

  1. 4単位科目である。(他は日本史B・世界史B)
  2. 文系と競争しなくても済む。
  3. 比較的短時間で一定得点がとれる

ということです。

だから、1が2単位科目、たとえば現代社会などでもOKの場合は、選択肢が広がります。ただし、その場合、4単位科目をかす大学に、センターの結果を見て出願変更することはできませんから、注意が必要です。共通テストになったとしても、このあたりの条件が変更になることは考えにくいですから、原則、地理か倫理政経です。

よく、「地理は満点がとりにくい」というような話を聞くことがありますが、これはよほど歴史が得意か、あるいは学習に余裕がある受験生に限られると思います。

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要するに、東大に受かる前提で、いかに確実にとるかが重要な人にとっては、日本史や世界史の方がいいということはあるかもしれませんが、それは文系と競争するということ。そして、文系でも中途半端な人たちは、この日本史、世界史を仕上げるだけで相当な時間をかけ、そして、それがつまりきらないために、MARCHレベルがとれない受験生が山ほどいる、ということをよく理解しておく必要があります。

理系が片手間に手を出すと必ず失敗します。

もう一度言いますが、中学受験、高校受験である程度つめこんでいること、そして理系科目がある程度めどがついている状況であることが絶対条件です。得意で、余裕があるときに、選択してはいけないなどということはありません。

文系で受験科目に選択するなら…日本史か世界史。基本は「好きな科目」

文系で社会を私大科目、二次科目に使う場合、基本は日本史か世界史です。もちろん、裏技的に政治経済選択というのもありますが、この場合はよく調べておかないと受験校が一定数しぼられます。地理になると、もっと危険。

数学受験の方がまだまだいいぐらいですから、調べないぐらいなら、まずは日本史、世界史の2択といって間違いないです。

で、どちらが得かといわれれば、まずは、好きな方、得意な方ですね。これに勝るものはありません。

だから、まずは好きな方、得意な方、ということを大前提にしてください。

一般的に言われる日本史と世界史の特徴

さて、そういう大前提はおいておくとして、「どっちが得なの?」という話が出てくると思います。というわけで、まずは一般的に言われていることを分析しておきましょう。

それぞれの特徴です。

日本史の特徴

  • 範囲が世界史に比べて狭く、その分深く聞かれる。
  • 漢字が多いので、漢字が苦手だとつらい。
  • 狭い分、細かいが満点がとりやすい。

世界史の特徴

  • 範囲が日本史に比べて広く、その分ひとつずつは浅い。
  • 似たようなカタカナが多いので、そこで混乱しないかどうか。
  • 広く浅い分、満点がとりにくい。

というようなところなのではないでしょうか。

このことをもって、なんとなく、

「世界史の方が、とっつきやすくて、ある程度簡単に点をくれるけど、高得点をとりたいんだったら、日本史の方がいいよ。でも、重箱のすみつつかれるけどね」

というイメージがあるような気がします。

 

得点以外の特徴

これは、高得点をとるかどうかということでなく、外国語系や国際系、あるいは外国文学系などに進むなら、世界史をある程度知っておいた方がいいということは間違いなくあります。

一昔前は、東京外国語大学などは、社会は世界史でないと受けられない、というような時代もあったんです。そのぐらい、世界史は学習しておいてほしいということ。

今は、こういう大学はほとんどないと思いますが、こういう学部系統に進むことを希望していて、日本史か世界史か迷うぐらいなら世界史の方が入ったあと助かると思います。

ただ、要は入学後でも世界史を学べばいいわけで、あくまでも点がとれるかどうかが、入試においては重要ですよね。

難関私大では「歴史」よりは「政治経済」のイメージに近い

続いて、難関私大の政治経済系や商、経営系、あるいは法学系は、歴史という科目を使って、政治経済的なテーマ設定をして、問うてくることが多いということ。これは、歴史という科目に、政治経済的な視点を常にもって学習をすることが大事になる、ということなのですが、世界史であれば、それぞれの地域の歴史を縦につなぐだけではだめで、横につなぐ作業が必要になります。

これが実は世界史学習の鍵ですよね。難しさというか。

では、日本史はこれがないかというとそうではないわけです。まずは、国内の事象が政治経済的にどう伝播するかということではあるんですが、中国や朝鮮をはじめとして、日本との関わりで当然世界史的な観点が要求されることがあるんです。

これも日本史の若干厄介なところで、日本史なので日本だけかと思っていると意外とそうでないところが大変だったりもします。

「世界史」は軸が複数になる

しかし、一番の問題は、世界史は軸が複数になるということ。

地域ごとに縦に歴史が伸びていくとすれば、それを「ある時代」として横につなぐ必要がある。

イメージでいうと、年表を書くと世界史は、正方形のマス目のようになっていって、縦に見たり、横に見たりしないといけない。

日本史は、常に縦に長く伸びていって、横に見るという視点が少なくなるわけです。その意味で、一方向です。

これが実は日本史と世界史の大きな違いで、こういうことが今までの歴史とは違う感覚が必要になるんですね。

 

不安なら必ず「日本史」を選べ!

というわけで誤解を恐れずに、言い切るなら、不安があるなら、

「日本史を選びなさい」

ということです。

先ほど、書いた「軸が複数になる」ということは、得意でない生徒の場合、大きな負担になる可能性が高いからです。

さらに言うならば、イメージ化の問題があります。

覚えるためには、まずは話として理解している必要があります。

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できるだけ、最初はストーリーとして理解しておいて、のちのちつめる、というようなことですね。

この作業は全体の分量ですから、世界史も日本史もたいして変わりません。

でも、日本史の場合、これが最低限終わっている可能性があるわけです。というか、どんなに苦手でも終わっています。

奈良時代から平安時代に、そして鎌倉時代…なんてだいたいわかりますよね?しかも服装とかのイメージまでわいていません?

これが大きなメリットなんです。よほどさぼっていないかぎり、最低限のフレームはできているわけです。

だから、日本史はあとはつめていくだけ。大枠、箱はできているので、あとはつめるだけ、というイメージです。あとは根性ね。

ところが、世界史だと、この箱ができていない受験生が出てくる。箱ができていないのにつめても効率が悪いんです。

下手すれば、地域ごとの枠もできず、なんとか地域と時代のマス目が書けても、服装とか文化とかの映像がでてこない。

実はカタカナが多くて覚えられない、というのも、この感じなんですよね。本来、ヨーロッパとイスラム圏て同じカタカナでも、映像が違うはずなんですよね。ところがこれが同じになる。下手すればアジアでさえ、同じカタカナにして、同じ映像をイメージしてしまう。

こうなると、世界史はなかなか得意になりません。

なので、リスクを回避するには日本史選択ということになります。

 

「世界史」を選択するなら、通史が必要。「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」

じゃあ、世界史をやるには…と考えれば、フレームを作ればいいわけです。

というような中で、マンガでもなんでもいいからまずストーリーを入れよう、という話だったんですが、最近、とてもいいものが見つかったので紹介します。

これ、とてもわかりやすいし、そもそもの1周目、2周目としては世界史のちゃんとした参考書になっているので入りやすい。

そもそも狙いが「フレーム」を作ることにあって、年号を「ノイズ」とさえ言い切っています。すごくわかりやすいです。

逆に言えば、世界史選択を考えるなら、まず、この本を買ってさっと読むぐらいしておけばいいんじゃないかと。

この本を読んでも、歴史がぐしゃぐしゃになって、世界の大きな流れがわからないなら、やっぱり世界史は向いていないんじゃないかというぐらい。

新課程になると、歴史総合ができてきますから、入試がそこで変わる可能性もありますが、日本史、世界史のどちらかを選択する時代が続くなら、この本はしっかり読んでいいんではないかと思います。